現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

精米と発送の一山を越えることと『インターステラー』と「穏やかな夜に身を任せるな」


10日(土)
 10時ごろまで雨。台風14号近畿地方に最接近という状況で、特に奈良県あたりは大雨警報やら土砂災害警報が出まくっている。でもありがたいことにこのあたりでは、ここ二、三日降り続いていた雨も10時頃にはあがる。

 そんなこんなで、午前中は精米など。
 午後は散髪に。それからムーヴに給油。明後日に大津まで車で行くことになった。

 夜は発送準備。

11日(日)
 朝からよい天気になってくる。
 朝のうちに精米。
 それから農事組合の寄合い。
 寄合いから帰ってきたらお隣の紹介でうちのお米を買ってくださる奈良の方が来られて一年分を買ってくださる。
 その後、昼ご飯も食べずに発送準備。長浜の本局へ持っていって発送。昨夜から予約米の怒濤の発送準備も山を越える。ウレシイ。
 しかしなんだな、今年は精米機を新調したので、なんだか精米作業が少し楽になってこれもウレシイ。

 夕方からクリストファー・ノーラン監督『インターステラー』(2014)を観る。うーむ。観るのは二回目。インターステラー”は「有人惑星間航行」というような意味らしいです。もちろん観るのが二回目だからといって、やはり重力の意味とか相対性理論とか、ブラックホールとか特異点とか、なんのことかわからないが、いやいやニュートン力学だってあやしいじゃないか(笑)、でもやはり充分楽しめる。
 イギリスの詩人ディラン・トマスの Do Not Go Gentle Into That Good Night(穏やかな夜に身を任せるな)というフレーズが何度も出てくる。
 映画の中の日本語訳の字幕では、
     ”穏やかな夜に身を任せるな。
     老いても怒りを燃やせ、終わりゆく日に。
     怒れ、怒れ、消えゆく光に。”
 というようなことでした。いや、ホントに何度も出てくるんですわ。うーむ。

   Do Not Go Gentle Into That Good Night
                          Dylan Thomas
   Do not go gentle into that good night,
   Old age should burn and rave at close of day;
   Rage, rage against the dying of the light.

   Though wise men at their end know dark is right,
   Because their words have forked no lightning they
   Do not go gentle into that good night.

   Good men, the last wave by, crying how bright
   Their frail deeds might have danced in a green bay,
   Rage, rage against the dying of the light.

   Wild men who caught and sang the sun in flight,
   And learn, too late, they grieved it on its way,
   Do not go gentle into that good night.

   Grave men, near death, who see with blinding sight
   Blind eyes could blaze like meteors and be gay,
   Rage, rage against the dying of the light.

   And you, my father, there on that sad height,
   Curse, bless me now with your fierce tears, I pray.
   Do not go gentle into that good night.
   Rage, rage against the dying of the light.

 英語の得意な人は読んで意味がわかるのかな。まあ、わかるんでしょうね。

 英語が苦手な私ですが、わりと単語は簡単なので読めないこともないような気もするのですが、ちょっと読んでみても、読めただけでさっぱり何かを感じることができませんでした。ネットで探してみたらネット上で日本語訳が読めましたが、これまた何も感じられない(笑)。でも映画の字幕の
     ”穏やかな夜に身を任せるな。
     老いても怒りを燃やせ、終わりゆく日に。
     怒れ、怒れ、消えゆく光に。”
 には、ちょっと感じるものがあるんですよね。ええ、いささかならず老いを意識しはじめている我が身としては、ビールの酔いのまま穏やかな夜に身を任せることぐらい気持ちの良いことはないのではないか、と考えてしまうからだ。そういう考え方こそが老いなのかもしれないけれど。じゃあ、今の若い人は怒っているのかというと、どうなんだろう。ま、たいてい怒ると損をしますからね。ま、そういう損得関係なく思わず知らず、怒れてしまうのが若者なんでしょうけれど。