現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

大豆の畝間の草刈りと大麦の播種と『ロープ』と『もう頬づえはつかない』


26日(月)
 朝からよく晴れて気持ちがいい。
 午前中は精米など。
 お昼に農協へ脱芒機を返却する。
 午後は大豆の圃場の畝間の草刈り。


 夜、アルフレッド・ヒッチコック監督『ロープ』(1948)を観る。思ったほどではなかったけれど、楽しめました。もう舞台の劇そのままという映画でしたが、なるほど。全編ワンシーンでつなげて、映画の中の時間の進行と現実の時間進行が同じという撮り方をしているんですね。ま、これじゃ劇を観ているのと同じわけです。ただカメラはあちこち動きますから、観客席から舞台を眺めているわけではなくて、舞台に上がって動き回りながら劇を観るという感じですね。主演はジェームズ・ステュアートになるのかな?男前ですな。ジョン・ドールとファーリー・グレンジャーも頑張っていますが、初めて観る顔でしょうか。ジェームズ・ステュアートはわりとヒッチコックの映画に出ていますからなじみます。


27日(火)
 今日も朝からよい天気。
 終日、大豆の畝間の草刈り。エンジン付きの刈り払い機で刈っていたのだが、途中で調子が悪くなる。やれやれ。どうなるんだ?
 夜は、長浜の県事務所で寄合い。


28日(水)
  朝のうち少し陽射しが出たけれど、その後はずっと曇り空。
 朝のうちは精米など。
 今日から大麦の播種をはじめる。耕耘をして、播種をして除草剤をまくという工程を一度にすますので、なにかと準備がいります。除草剤は水和剤なので、軽トラに500Lのタンクを積んで、水を持っていきます。それから肥料ともちろん大麦の種も。
 そんなこんなで10時過ぎから播種開始。準備や点検や掃除がよかったのか、わりとトラブルなしで播種がすすむ。昼過ぎまでは長男がトラクタを動かし、僕は種や肥料の補充や溝に落ちた土をさらったり補助仕事をしていたが、午後は長男が用事があって抜けたので、僕が一人で播種作業。あれこれ思い出しながら作業をすすめたが、一人だと播種作業がうまくできているのか確認が難しいのが難点ですが、まあ、ぼちぼちとやりました。たぶんうまくいっていると思います。


 夕方、知り合いの若いお母さんが無農薬のお米を買いにきてくださる。ありがたい。


 夜、東陽一監督『もう頬づえはつかない』(1980)を観る。原作は見延典子。僕は1980年というか撮られたのを1979年かもしれませんが、その当時の東京や早稲田や新宿のことは知りませんが、ま、でも、あの時代のムードはなんとなくわかります。「しらけ世代」とか「新人類」とかいう言葉もありましたな。主演は桃井かおり。で若い奥田瑛二森本レオがからんできますし、これまた若い伊丹十三が出てて、まるでエッセイの文章のような、あれこれに講釈解説をするセリフです。映画は時代感覚としてはわかるけど、作品としてはもう一つかも。見延典子の原作は未読。森本レオが演じるルポライターの薄っぺらい感じはよかったけど。最近の、というか熟女(?)になってからの桃井かおりはなにやら迫力が出てきて、それはそれでいいのだけれど、この頃の若い桃井かおりは好きだったなぁ。最初は『太陽に吠えろ』に出たのを観て気になっていたのだが、この頃、レコードを出して歌も歌っているのですが、ライブのレコードを持っています。ライブといっても、ちいさなライブハウスのようなところで、みんなお酒を飲みながらの雰囲気なんですが、これもよくてファンでした。

 さて、明日も大麦の播種をします。ちょっと播種としては時期が遅れ気味ですが、土があまり乾いていないので・・・。