現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

終日、大麦の播種と『カサブランカ』と山田久志の解説


30日(金)
 朝からよく晴れる。
 終日、大麦の播種。でも15時半に一段落したので、長浜の御坊さんの近くのお客さんに精米してお米を配達。

 夜、マイケル・カーティス監督『カサブランカ』(1942)を観る。えー、第二次世界大戦終結したのが1945年ですからね。戦争中の映画です。ま、映画も1940年ナチスドイツ軍がパリに進攻してきて、地下組織のリーダー格のラズロ(ポール・ヘンリード)がパリから親ドイツのヴィシー政権下のフランス領モロッコの都市カサブランカに逃れてやってくるわけです。そのラズロと一緒にやってきたのが妻のイルザ(イングリット・バーグマン)です。で、カサブランカで酒場を経営しているのがリック(ハンフリー・ボガード)なんですが、イルザとリックは陥落前のパリで恋仲になったのものの、イルザは理由も告げずにリックの前から去っていたんですな。で、この二人がリックの店で再会するわけです。などと、映画のストーリーを紹介するつもりなどまったくないのです。ま、ロマンチックな映画です。たぶん5、6回は観てると思うのですが、カッコいいです。字幕では「君の瞳に乾杯!」というリックのセリフが何度も出てきます。ま、今どき、こんなセリフを言う男もいないだろうが、ウケねらいにしても、恥ずかしいような、笑ってもらえるのかちょっと判断ができない(笑)。って、あーた、いつか言う気か?誰に言うつもり?と自分でツッコミを入れたくなる。そういう疾風怒涛の時期を過ぎてすでに何十年ですな(笑)。
 ま、ラブロマンスの名作だと思います。でも、何度も観てくるとハンフリー・ボガードの演技はクサ過ぎますね。これ、ラズロ、イルザ、リック、みんな何歳の設定なんだろう。イングリット・バーグマンは美しいし、スバラシイけど、今回はラズロのカッコ良さを感じました。ラズロはちゃんとみんなわかってるんですよね、わかった上で飲み込んで自分の妻とアメリカへ逃げようとしている。

31日(土)
 朝は冷え込みましたが、終日、快晴のスバラシイ秋空。しかも今宵は今月二回目の満月でブルームーンだとか。
 昨日で、下の田んぼの大麦の播種が終わったので、今日から新田地区の作業へ。午前中は溝切りをして、午後は播種作業を二枚。ちょうど段取りの都合で一区切りついたので、16時に作業を終える。

 カープの中継を7回裏から聴く。1対2でカープは負けている。ドラゴンズのホームゲームでCBCの放送なので、解説は山田久志、実況は塩見啓一。久しぶりに山田久志の解説を聞いたが、おもしろいねぇ、ファンになりました。テレビ解説の時は、あまりいいとは思わなかったのだが、ラジオだとのびのび話してますね。塩見さんとの相性がいいのかな。
 山田久志がドラゴンズの大島を褒める褒める(笑)。まあ、大島がいいバッターなのは、僕もよく知っているし、異論はないけど、でも山田久志は選手のことをよく知っているね。聴いていればわかります。解説者だから当然といえば当然だけれど、ちゃんとその選手のいいところを紹介してくれます。ミスした選手や凡打した選手や打たれた投手を責めたり叱ったりする解説者がときどきいますが、なんだか勘違いしているような気がする。ラジオやテレビを観ている人はそのチームのファンなんだから。あんたは何様よ、とファンとしては言いたくなる(笑)。あかんところはあかん、と言ってくれたらいいんだけど、選手は一生懸命なんだから、どういう心理でそういうミスになったのか、そういうところを話してほしいよな。それでこそ解説でしょ。ピッチャーにしろバッターにしろ最高の技術を誇る選手がしのぎをけずるゲームなんだから。まして野球は一球一球間隔があって、心理戦というところもあるんだから。その解説があっていようがあっていまいが、ドラマにしてほしいよね。実際ドラマなんだから。
 8回表、山田久志の解説、いいなぁ、今、「自打球、會澤は強いですよ。向かっていってますね。痛がってますけどね。強いですよ。」さらに内角球を投げられて、「會澤は集中してますよ。逃げないですよ、広島の選手は逃げないんですよね、向かってくるんですよ、デットボールの多い球団ですよね。それが広島の伝統ですからね。」なんてしゃべっているけど、ファンとしては泣けるぜ。ほんと泣けちゃう。と思っていたらその會澤が2ベースヒットで3点を入れて逆転!CBCの放送だけれど、ちゃんとドラゴンズもカープもきちんと解説してくれています。
 とおもっていたら、この8回表は7点を取って、8対2になって、試合を決めましたな。うーむ。(最後は9対3でした)
 山田久志はあちこちのチームの投手コーチをしたり、WBCの投手コーチだったり、ドラゴンズの監督もしたけど、ちょっと確執があったらしいことも知っているのだが、久しぶりに解説を聞いて、穏やかで芯のある話しぶりが印象的でした。どうなんだろう、ドラゴンズファンとしては山田久志をどんな感じで観てるんでしょう。まあ、ドラゴンズで選手を過ごしたことはないので、あまり関心もないのかな。僕の世代だと阪急ブレーブスでサブマリン投法、ミスターアンダースローでしたけどね。しかもまたピッチングフォームが美しいんだ、これが。パ・リーグの阪急の試合なんてほとんど中継されなかったので、(当時はジャイアンツの試合しか中継がなかったのです)、オールスター戦とか日本シリーズではパ・リーグの球団の強いこと、強いこと!山田久志アンダースローなんて、日本シリーズでしか見たことないんですが、これがセ・リーグの打者がぜんぜん打てないんですね。だからすごく印象に残っています。