今日もまだ暗いうちから起きて事務仕事。快晴の朝になりました。
それから精米。
で今日は農業の廃棄プラスチックの一斉処理ということで、空の肥料袋やちぎれた波板シートや傷んだ苗箱などを農協へもっていっていく。
それから少しお米の発送。
午後は長男が溝切りをしてくれて、僕が溝をきれいにつなげたりする。風は冷たかったけれど、晴れているので気持ちいい。日没まで作業。
今日の夕暮れの田んぼ。すすきと田んぼの溝切り
夜、小津安二郎監督『一人息子』(1936)を観る。原作も小津で、脚本は池田忠雄と荒田正男。小津映画では最初のトーキーということらしい。1936年ですから昭和11年。昭和11年というと二・二六事件の年ですね。1941年が真珠湾攻撃ですから、ま、戦争が始まる5年前に公開された映画ということになります。映画は1923年の信州と1936年の東京です。一人息子が信州での貧しい暮らしから東京へ出て勉強して就職。東京へきて13年たって母親を上京させる、というようなストーリーです。
映画としてはどうなんだろう。ま、もうひとつという感じでしょうか。ま、戦前の東京の郊外の景色が打つし出されます。この頃って夜学の教師って、ガッカリされるような職業だったのでしょうか。うーむ。とにかく、田舎から東京に出てきて出世して親を呼ぶ、というのが一つの成功物語ですからね。もちろん21世紀になったいまでもそれは成功物語のひとつで変わらないのでしょうけれど、当時よりは価値観は多様化してますかね。
飯田蝶子、日守新一、坪内美子、吉川満子、笠智衆なんかが出ています。映画の出だしに芥川の「人生の悲劇の第一幕は親子になったことにはじまってゐる 侏儒の言葉」がドーンと出ます。うーむ、昔『侏儒の言葉』は何度か読んだはずだが、これはまったく覚えていない。
確認したら、宇良が勝っていて4勝2敗。遠藤は負けて4勝2敗。十両になると毎日取り組みがありますね。それがうれしいです。
午前中、事務仕事をしながらラジオを聴いていたら、春風亭一之輔さんが「粗忽の釘」をやっていました。上方落語では同じ噺を「宿替え」と言うてますな。おもしろかったし、うまいな、と思うところもありましたが、あーた、「宿替え」ゆーたら枝雀さんの十八番ですからね。桂枝雀の宿替えが基本として耳に入ってますからな、一之輔さんには申し訳ないですけれど、不満が残ります、不平を言いたくなります、ナンクセをつけたくなりますな。ま、ラジオでの落語ですと時間の尺の縛りがありますからね。ええ、一之輔さんには申し訳ないです。時間のあるときに枝雀さんのもどうぞ。これ60万回以上も再生されているけれど、僕のもっている音源とは違いますね。うーむ。僕のもっている音源の方がいいような気がするけど、ま、いいか。これもおもしろいです。
桂枝雀(二代目) - 宿替え