現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

緑肥のヘアリーベッチを播くことと吉田博を知ったこと


 朝から快晴。午後になったら雲が少し増えてきた。
 午前中はまず地域のまるごと保全隊の活動で草刈りに出る。
 その後は来年の有機栽培にむけてヘアリーベッチの播種。今年は初めてシーダーでヘアリーベッチを播種することにしたので、10aに5kgのタネを播種する調整に試行錯誤をする。最初は大豆や麦と比べてヘアリーベッチはタネのサイズが小さいので、落とす量をぐっと減らしたのだが、でもこうなるとほとんど落ちていないことがわかり、播種しながらどんどんダイヤルを回して播種量を増やしていくということになる。まさに試行錯誤だが、半分播き終わったところでなんとか5kg/10aになったようだ。日没まで播種作業をして終えたのだが、当然、最初の方は播種量が少ないので、タネが少しあまったので、明日は背負い式の動力散布機で播いてしまいます。もちろん最初から動散で播くこともできたのですが、シーダーだと耕起して播種して覆土することができるのがありがたい。なかなか土の乾かない圃場なのでどれくらい発芽してくれるか気掛かりではあるが・・・。
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 夕方から夜は事務仕事。
 いただき物のギンナンをレンジでチンしていただく。あたしは、何度も書いていますがギンナンが大好き。あの宝石のような緑色にうれしくなってしまうなぁ。


 そういえば、朝、SNSをチェックしていたら、福岡の方が「没後70年 吉田博展」を観てきて圧倒された、と書いてありました。うん?吉田博?と思って検索してみたら、出てきました。吉田博の木版画。すばらしい!


 それからなんとダイアナ妃が来日したときに吉田博の木版画を買っていったらしいですね。そうなのか。ダイアナ妃もファンだったのか。あたしなどはこういうことにはまったく疎いので、名前も知りませんでした。ひょっとすると日本より海外での方がよく知られている、というよくあるパターンなのかな、と思ったけれど、ただ僕が知らないだけでした。
風景画なんですが、とくに山岳関係の風景に心ふるえました。あまり大きなサイズではないようですが、来年一月に京都の高島屋でも観られるようなので、観たいなと強く思いましたが・・・。2週間ほどの展示なんですね。観られるかな?


 今朝の中日新聞のコラム。トランプ時代の始まりが1989年にあるという内山節氏の指摘にドキッとしてしまった。ベルリンの壁の崩壊のニュースはよく覚えているし、それは僕が家庭を持った年でもあったような気がするからだ。そうなのか、あの頃から世の中は「損か得か」の時代になっていったのか・・・、と真面目に考えたからだ。ま、そう言われればそういう気がしないでもない(笑)。