現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

事務仕事とシラカシと『風の中の牝雞』


 今朝も、満天の星だったことは、前のブログで書いたけれど、日が昇ってきてからはだんだん雲が多くなってきて、曇りがちのお天気。


 田んぼに出るつもりだったが、朝、精米などをしていて、事務仕事がまたもや溜まっていることに気づいて、バタバタして、農協へ行ったり市役所に行ったりして、午後の時間もすぎていく。いやはや、どうなっているんだ?僕はコンピュータを触るのは嫌いじゃないし、ワープロスプレッドシートもデータベースも画像処理ソフトまでだいたい基本的な機能は使いこなせていると思うし、日本語の文字入力だってブラインドタッチでそこそこのスピードで入力できるのだが、・・・。なぜか提出の締切に間に合わないことが多いのは、どうしたことなんだろう。間に合ったとしても、いつもギリギリなのはどうしたことなんだろう?
 田んぼ仕事は早朝からの仕事であればちゃんと起きてやれるのだが・・・。パーソナルコンピュータを動かすのは好きなのかもしれないが、世の中の提出期限というものを甘く観ているのかも。ええ、そういうことではイカンな。おおいに反省すべきことです。いや、いい歳なので、そんなことはわかっているのだが・・・。頭ではわかっているのだが・・・、という言い方があるけれど、頭ではわかっているけれど、身体が動かないということなのか?まあ、身体が動かないということは頭でもわかっていないということでしょうな。ええ、だいたい私の頭はわかっていないことが多いです(笑)。


 そういえば、今日はお昼過ぎにビビ号の散歩に出る。ドングリが落ちているのだが、シラカシかな?うーむ。


 小津安二郎監督『風の中の牝雞』(1948)を観る。田中絹代佐野周二です。なるほど。戦後3年目の公開。戦争中より戦後すぐのほうが食べるものもないし苦しかった、というのはよく聞く話だけれど、もちろん僕にはよくわからない時代のこと。あたしは高度経済成長期に育ってますから。とはいえ僕が小さい頃の写真とか観るとほんとに家は貧しいのだが、まあ、世の中みんな貧しかったのでしょうね。
 しかし思いのほか社会的な問題も含んだ映画でちょっとびっくり。DVとか、まあツッコミどころはたくさんあるけど。小津映画で評価の別れる作品ということらしいです。小津監督は自ら失敗作と言っているようですが・・・。そうなの?普通の市民が戦争をどう乗り越えて生きてきたか、というところもありますね。
佐野周二は先日観た『父ありき』ではわりと大根っぽかったけど、ここではなかなか演じてますな。年寄になってからの佐野周二はもちろん見覚えがあるけれど、若いときは男前なのか、どうか、よくわからないな(笑)。それと関口宏のお父さんだったか。うーむ。そういう芸能界のことにはトンと疎いのでありました。言われてみればなるほど似てるかも。今の年寄になった関口宏とじいさん役の佐野周二
 あと思いのほか笠智衆が若々しくて好演していると思います、あまり出てきませんが、悪くない。
 それはともかく「思いのほか」という言葉も一つのブログ記事で二度も使うとどうもいけませんな。