今日も朝、家の周りの除雪。夜の間に積もったのは20cmくらいか。ま、でもせっせせっせと除雪。今朝は一時間半ほど。そうやって動いた後の朝食だったからか、豚汁がとてもおいしかったのでした。具だくさんの豚汁だが、ごぼう(このあたりでは「ごんぼ」と呼びますが。)がなんともおいしかったです。ごぼうの甘味はなんとも豚汁にあいますなぁ。
ちょっと机の周りの整理をしていたら、『坂口安吾エンタメコレクション ハードボイルド篇 現代忍術伝』(春陽堂書店)が出てきたので、読み出す。この坂口安吾エンタメコレクションは七北数人編で、伝奇篇、ファルス篇、ハードボイルド篇と3冊がシリーズで出てます。3冊とも買ったのですが、伝奇篇、ファルス篇と読んで、このハードボイルド篇だけが未読のままでした。全集未収録の掌編「復員」を含む全6編。とありますが、「復員」は1ページしかありません。まるで小説の構想のメモのような作品です。ま、でもおもしろかったですけどね。その後続いて「決闘」「金銭無情」と読む。
昔、開高健が坂口安吾について、あんまりエッセイばかり書いたので、小説の書き方を忘れてしまったのではないか、とどこかで書いていたのを覚えている。「金銭無情」なんかは1947年の作品らしいけれど、なんだか話の展開が激しくて、ひどく散らかって、なんだかプロの作家が書いた作品とは思えない有り様で、まあ、小説の書き方を忘れてしまったのか、と言われても仕方がないような感じだが、文体はいかにも安吾で、結局読ませてしまうんだなぁ。まだページ数としては1/3あたりなので、枕頭本として楽しむつもりです。
