現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

二月と節分と立春と豆まきと裃に袴とマイナンバーカードの申請



1日(月)
 今日から二月。もっとも旧暦では師走の二十日らしいですが。
 明日が節分。明後日が立春旧正月は2月12日ですね。でもって旧暦の七草は2月18日で二十四節気の「雨水」でもありますね。どんどん春の気配の暦が続きますが、昨日、盛大に雪が解けたので、すでに太陽の光には春を感じたりしてますけれど。
 今朝は放射冷却現象で-2℃でした。ちょうど日の出の頃に外にいたのですが、霜が降りていました。でも午後からは下り坂。15時からはポツポツと雨が降ってきました。


 長浜市の図書館の本をネットから検索したけれど、石川直樹の写真集は『この星の光の地図を写す』が一冊だけあったので、ネットから予約を入れようとしたら僕の図書カードの番号は期限切れで受け付けてもらえない。うーむ。確かに、もう何年もぜんぜん利用していなかったからなぁ。でも何とかしなくてはいけない。


 お昼に精米など。ゆうパックの午後の便に間に合わせる。


 図書館でカードの更新をして石川直樹の写真集『この星の光の地図を写す』を借りてくる。帰り道でお腹が減っていることに気がついた。昼食を食べていないので、帰り道の途中の蕎麦屋さんで田舎蕎麦の大盛りを注文する。お客さんは僕しかいない。蕎麦はとてもおいしかったです。


 帰ってきて電話で普及所のKさんと今年の作付け計画について話をする。
ま、何かとバタバタとする一日でし


 YouTubeで「こせがれ農家」という言葉を知る。笑える。今まで知らなかったが、僕は「こせがれ農家」だったらしい。
 今日は何度も「こせがれ農家」という言葉を思い出して、何度も思い出し笑いしてしまった。ま、いいけど。

親元就農「こせがれ農家」と非農家出身「新規参入者」の圧倒的な差



 朝のうちはどんどんと細かな事務仕事をすすめていく。先日、マイナンバーカードを申請してください、という封書が「地方公共団体情報システム機構」というところから届いていた。封書には「マイナンバーカードが健康保険証として利用できるようになります。」とあります。まあ、いろいろ疑問や不安があったので、これまで申請してこなかったのだが、あれこれ迷って、申請することにする。去年の秋だったか、マイナポイントが5000ポイント付くという宣伝があって申請が増えてるみたいです、とコンビニの店長さんから一度聞いたことがあります。うーむ。コンビニでは以前、ポイントカードを作って!といろいろいわれた時期があったけれど、コンビニのポイントカードも概ね普及したし、今度はマイナンバーカードが普及すると、なにかいいことがある、とお考えなのだろうか。ああ、今まで市役所でしかもらえなかった書類がコンビニで発行されるようになるのか。
 まあ、いろいろ便利になるところはあるのでしょうが・・・。
 表計算ソフトにもデータベース機能はついているけれど、ちゃんとしたデータベースソフトを使う一番の理由は、リレーションが簡単にとれて、別のデータベースとヒモ付けがしやすいことです。キーになる番号や記号があれば一瞬で別のデータベースと繋がってしまいます。で、このキーになる番号や記号がマイナンバーということになりますね。あちこちでマイナンバーを使うようになれば、理屈としてはイモズル式にデータは繋がっていきます。最初は戸籍など役所のデータがマイナンバーと結ばれましたが、これが保険証で利用されるようになれば、病院のデータと戸籍が結びつくようになります。税務署のデータと結びつけば所得や仕事上の儲けと戸籍と病院の履歴が一緒になります。銀行口座と結びつけば通帳残高もそれに加わりますし、クレジットカードも結びつけば、カードを使ったショッピングも丸裸になりますね。ネットショッピングをしたことのある人なら、なぜか自分の好みの商品をオススメされたことがあるはず。そのうちスマホSNSまで結びつけば・・・。オソロシイ(笑)。現金なら大丈夫だろう、とお思いかもしれませんがそのうちAIがあなたの財布の中身まで計算するようになるかもしれません。あーた、さっき読んだ日本経済新聞のネットの記事によれば、量子コンピュータを使って、「中国の潘教授のグループは20年、グーグルに続いて量子超越を達成したと発表した。光の粒(光子)を利用する独自方式の量子コンピューター「九章」を開発し、最先端のスーパーコンピューターでも6億年はかかるとされる問題を、200秒で解くことに成功した」らしいですよ。最先端のスーパーコンピューターでも6億年はかかるとされる問題を、200秒で解くんですよ。こうなると、あーたの今の財布の中身を計算するなんて、一瞬かもしれませんよ(笑)。
 まあ、もっとも「こせがれ農家」の財布の中身など、誰も知りたいと思わないだろう、ということもあるけれど(笑)。
 誰かに知られたくないということは多かれ少なかれ誰にでもあるわけで、もちろんマイナンバーを使って集められてくるデータベース、個人情報が誰かに悪意を持って盗み見られたり利用されたりすることがないように考えられたりしているわけです。最先端のスーパーコンピューターでも6億年はかかるとされる問題を、200秒で解くようなものが登場すれば、少々の暗号やパスワードもものの数秒でわかっちゃう気がしますね(笑)。
 大量データを利用したり、個人情報を利用したりして、戦争や殺人やテロやクーデターが起きるなんてのは、SF映画SF小説で描かれる近未来には、そういうものがあふれてるんだけれど、まあ、もうグーグルもAmazonApple楽天もクレジット会社なんかも、相当なデータはもっているのでしょうね。
 ま、いろいろ迷いつつ、疑念と不安も抱えつつカードの申請はしました。まあ、もうカードがあるなしに関係なく、すでに国民みんなにナンバリングされているわけですからね。
 要するにこういうのは信頼関係の問題ですけれど、国を信頼できんかったら何を信頼するんや?という人もおられるかもしれませんけれど、ミャンマーでは軍がクーデターを起こしたそうですし、合衆国では連邦議事堂に民衆がなだれ込んだりしました。日本でも、なんだかなぁ、というニュースもありますしね。


2日(火) 節分
 今日は節分で豆まきしました。多賀大社で着物に袴と裃を付けて(笑)。
 節分といえば、豆まきです。多賀大社宮司さんが、新型コロナウイルスの影響で、豆まきをするかしないか、ずいぶん考えたのですが、日本の文献では『続日本紀』に見られる「天下諸国疫疾、百姓多死、始作土牛大儺」(天下の諸国に疫疾ありて、百姓多くしぬ。始めて土牛を作りて大きに儺す。)という疫鬼払いをするために行われた記述が古いものとして挙げられているそうです。疫病を鎮めるために行われたのが起源ですから、対策を充分におこなって節分祭をやることに決めました。と説明がありました。
 ま、あれこれ省略・短縮され、直会もなくなって簡単なものでしたが、今年還暦を迎える者が集まっているわけですから、同級生の懐かしい顔をいくつも見られてありがたかったです。
 一緒に行った同じ村のNS君の奥さんに豆まきのあと写真を撮っていただく。うーむ。写真を見ながら鉛筆で下書きをしながら描いてみる。でもって久しぶりに色鉛筆で色塗りしてみる。笑える。次女に写真を見せたら、「なんなん?なんでこんなカッコしてるん?」と笑ってました。
今年は還暦になるということで、多賀大社の節分祭に参加して、豆まきをさせてもらってきた。袴をつけるのは七五三以来だし、裃をつけたのは初めてでした。貸衣装を着るのは結婚式以来でありました。


3日(水) 立春
 夕方まで雪が舞う。
 朝、氏神さんの日供の当番が回ってきたので、朝一番に八幡神社にお参りする。
 午後から精米など。