28日(日)
朝から晴れましたが、北風が冷たい。でも晴れた分だけ気温は上がったのかな。
朝の散歩の時、北西の空に大きな白い月が残っていた。残月といっていいのかな?満月の夜の終わりなんだけど。SONYのDSC-RX100の望遠端の100mmで撮ってみました。日の出前なのでちょっと暗いんですけどね。パソコンの大画面でみるとわりと月もよく見えるんだけど、こうしてブログにアップすると縮小もされてまはっきりとはわかりませんね(笑)。二枚目は金糞山。このあたりでは一番最後まで白い山です。三枚目は散歩の途中の田んぼの中の池の脇に立つ紅梅。こちらはもう盛りを過ぎてきたかも。
午前中は精米など。
お昼前にご夫婦でお米を買いにきてくださいました。ありがたい。
午後はいつものように囲碁の対局を観て、そのあと「日本の話芸」で落語を観る。今週は桂文楽の「悋気の火の玉」。文楽といっても黒門町の八代目ではなくて当代の九代目の文楽。「文楽」という名跡が大きいので、継ぐといってもいろいろ大変ですわな。八代目の黒門町の文楽とは、ちと芸風は違うような気がするが九代目は九代目の落語をやっていくしかないので頑張っていただきたい。マクラは楽しめましたけどね。
夕方、部屋からふっと庭を見たら、白梅が咲いてそうな気配。あわてて観に行くと三輪開いてました。スバラシイ。紅梅が咲いてからずっと白梅が咲くのを待っていたけれど、やっと開きました。
春一番吹きくる土手にうたふかな馬・海・産む・梅うまうみうむうめ 栗木京子
闇ならばうべも来まさじ梅の花咲ける月夜に出でまさじとや 紀女郎小鹿
大空は梅のにほひに霞みつつ曇りもはてぬ春の夜の月 藤原定家
梅と月の歌をちょっと探してみました。
一首目は栗木京子さんの歌。言葉遊びの歌でしょうけれど、おもしろいなぁ。ウ音とマ行の組み合わせなんですが、どこかなにか生命を感じさせてますね。
二首目は万葉集から。「闇夜ならばなるほど来られないのも仕方がないでしょうけれど、梅の花も美しいこんな月夜にも来られないというのですか」いいなぁ、こういう歌を送られてみたいな(笑)。
三首目は大江千里の歌「照りもせず曇りもはてぬ春の夜の朧月夜にしくものぞなき」を本歌としていて、両方とも名高く名歌と言われています。定家は大江千里の歌に梅の香を付け加えたんでしょうけれど、いささか盛り込み過ぎという気がしないでもないですね(笑)。
「悋気の火の玉」を観たからというわけではないが、西谷弘監督『昼顔』(2017)を観る。主演は上戸彩と斎藤工です。斎藤工はいささか大根?(笑)。上戸彩は頑張ってましたけど。なにかと楽しめました。平山浩行もなんかいい感じでした。
「悋気(りんき)というのは、今はあんまり使いませんが、ヤキモチということですな。」と文楽師匠もマクラで説明してました。落語には悋気の噺がけっこうありますね。僕は枝雀さんか米朝さんの「猫の忠信」が好きですけど。「猫の忠信」には「義経千本桜」が’出てきますが、ええ、まだこのあたりは庭の梅が咲いたばかりで、桜にはまだまだ一月ほど早いですね。
というわけで、二月が終わる。
1日(月)
というわけで、三月がはじまりました。今日はお天気はくださり坂だそうですが、気温は上がるそうです。
さて。