現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

10年と事務仕事と精米と『街角 桃色の店』と制度疲労


10日(水)
 午前中は精米など。午後は農協にパレットを返却し、車庫の雨どいが外れていたので針金で応急処置的に修理。
 長男は荒起しに出てくれる。
 夕方ホームセンターでブレーカーのヒューズを抑える座金やビスを探したが、あまり思っていたようなものを見つけることは出来なかった。あの手の部品って黄色い真鍮?みたいな素材だと思うのだけれど、どうもステンレスのものしかないんだなぁ。まあステンレスのもので代用したのだけれど。
 午後と夜は事務仕事。
 そうそう。夜、夜番に出る。太鼓が回ってくるので、ご近所を一回り、ドン、ドンドンと夜警の太鼓を叩いて回るのだ。江戸時代の時代劇ドラマじゃあるまいし、と思われるかもしれないけれど、ええ、今でもうちの村ではやっているんだなぁ。叩き方は決まっているのだが、まあ、私はフリースタイルでやらしてもらっています(笑)。いえ、フリージャズスタイルではなく、ビートを感じさせる叩き方です(笑)。


11日(木)
 今日はほとんど終日、精米と事務仕事。原稿用紙で27枚も書いてしまった(笑)。
 東日本大震災から10年と言うことで、今週は月曜日あたりからずっと震災関係の番組が続いている。今日のNHKのラジオ第1は終日そんな感じ。被災者の声がたくさん流れてきて、なんどか泣かされる。原発事故の被災者の声ももちろんたくさん流されたけれど、電力会社からの声はほとんどなかったような気がする。裁判で争っているからということもあるのかなぁ。それにしても・・・。
 お昼に精米機の掃除をする。去年の秋の新米の時から導入した新しい精米機。一週間に一度しなければいけない掃除と点検。一カ月に一度しなければいけない掃除と点検。三カ月に一度しなければいけない掃除と点検半年に一度しなければいけない掃除と点検。というのがマニュアルには載っている。週一でしなければいけない点検はほとんど毎日やっているし、月一の点検も、三カ月に一度の点検の年末にやったし、ちょうど導入半年なので、マニュアルに書いてある掃除と点検のすべてをやりました。要するにあちこちいろいろ分解出来るところは全部分解して、掃除と点検。米ぬかが出るので精米機はけっこう汚れやすいんですよね。でも。はい。ピカピカにしました(笑)。うれしい。


12日(金)
 今日も早起き。ってここのところずっと早起きなんだけれど。早起きして事務仕事。それから精米など。昨日あらゆるところの掃除と点検をしたばかりなので、実に快調。今日はたぶん新米の予約米の精米を除いて、一日の精米量としては、たぶん過去最高の精米量。ありがたい。


 夕方、エルンスト・ルビッチ監督『街角 桃色の店』(1940)を観る。原題は「The Shop Around the Corner」。ええ、ロマンチックコメディの王道的ストーリー。1940年ですぜ。ハンガリーの劇作家ミクローシュ・ラースローが原作なのでブタペストが舞台となっていますが、すべてセットの撮影でハリウッド映画です。こんな映画を作っている国に戦争をしかけたんですから、まあ、どうしようもないですね。1998年のトム・ハンクスメグ・ライアンの『ユー・ガット・メール』はこの映画のリメイクとのこと。なるほど、インターネットメールに置き換えられて、ストーリーも洗練されているけれど、確かにリメイクと言われればそうですな。トム・ハンクスと比べるとジェームズ・ステュアートのほうが三倍くらい男前かも(笑)。マーガレット・サラヴァンもとてもチャーミングだが、メグ・ライアンの方が僕は好きかな(笑)。


 3月8日の日本農業新聞の一面のコラム記事。しかしなんですな、日本政府や組織委員会はオリンピックをやる気満々ですな。どういう形にしろオリンピックの競技が行われて日本の選手がテレビに映れば、応援してしまうのは間違いないのだが・・・。それにしても・・・。
 世界の名目GDP 国別ランキングを見ると日本は世界第3位なので経済大国であることは間違いないのでしょうけれど、でもいろんなところで貧しさを感じるなぁ。格差が激しくなっているからなんだろうけれど。まあ、周りばかりを見てても仕方がない。