現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

芒種と雨上がりと「こなし」と「尻踏み」と草刈りとあれこれと蛙の鳴き声と長浜市T氏

 二十四節気芒種ですね。Wikiを見ていたら「芒(のぎ 、イネ科植物の果実を包む穎(えい)すなわち稲でいう籾殻にあるとげのような突起)を持った植物の種をまくころ。『暦便覧』には「芒(のぎ)ある穀類、稼種する時なり」と記されている。実際には、現在の種まきはこれよりも早い。」とありました。確かにうちも種まきはすでに終わっています。でも田植えはまだこれからというところもあり、昔ながらの暦では、そうそうあわてることもない、と心を落ち着かされているのだが・・・。ええ、内心は焦っているので、急ぎます(笑)。

 雨上がりの朝の6月の田んぼは美しい(笑)。ああ、でもスマホで撮った画像を見るといささかガッカリしてしまうが、いいレンズ、いいカメラで撮ったら美しく撮れるかというと、これが、あーた、また別の話になります。




 長男はトラクタに乗って、終日、「こなし」と「尻踏み」をしてくれました。
 僕は午前中はなにかと忙しく動きました。まず昨日水平のバランスをとるセンサーが壊れた小さいトラクタをきれいに水洗いして格納。それから昨日その壊れたトラクタで「こなし」をした田んぼの隅がきれいになっていないので、スコップで隅をきれいに起こしたりする。さらに先日田植えした有機栽培の「コシヒカリ」の圃場にまもなく中耕除草にはいるので、その中耕除草機を出してきて、エンジンオイルを交換し、あちこちにグリスアップ。燃料を満タンにして、準備万端整えて格納。それから先日コンビニでバッテリーが上がりかけて動かなかったムーヴだが、また今日バッテリーがパワー不足でエンジンがかからない。それで先日買ったまま使わなかったバッテリーのブースターコードを軽トラと繋いでエンジンをかけ、30分ほど田回りに出て走って充電する。

 午後は畦畔の草刈り。あちこち新田の小さい田んぼの畦畔の草を刈りまくる(笑)。それから明日はまた田植えをするので、圃場を見て回る。というわけで日没すぎまで田回りなど。

 夕方、田回りの時に今日畦畔を刈った圃場で、なんだか蛙の鳴き声が激しいのでiPhoneで生録してみた。どうもあちこちで蛙のオスとメスがこんがらがっている模様が散見されます(笑)。生録、って言葉も懐かしいなぁ。昔、SONYにデンスケというオープンリールのテープレコーダーがあったんだけど、カッコよかったんですよね。その後カセットテープのヤツも出ました。就職して数年経ったときにDATという規格(?)のデジタルで生録できるやつがこれもSONYから出て、「欲しいです。」と職場で話してたら、「わしも欲しいんや。」という先輩がおられたので、「何を録音するんですか?」と訊いてみたら、「何をって。別に何ということは何もないけれど、とにかくこういうの欲しい。」とおっしゃったのをよく覚えている。ああ、わかる、と思ったので(笑)。蛙の鳴き声の生録、時間のあるときに落ち着いてどうぞ(笑)。

 そういえば。思い出したけれど、昨日だったか県の農産普及課(湖北農業普及センター)から『令和2年度普及活動実績集 湖北の農業改良』という冊子が送られてきた。普及所の活動実績集だが、中に「水田除草機による雑草対策を中心としたオーガニック栽培支援 対象:長浜市T氏」という報告がありました。むひひひひ。長浜市T氏って誰だ?三枚写真が載っていますが、2枚目の「機械を調整して除草するT氏」の白黒写真がなんだかのんびりしたムードで、あたしゃ、好き(笑)。広々とした水田に麦わら帽子がよろしいな(笑)。「令和3年度に向けて、さらなる技術改善に意欲をもって取り組まれています。」とのこと。長浜市T氏は頑張るように。