現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

中耕除草と日焼けと雨のウェンズデイに田植えを終えること


14日(月) 旧暦の皐月五日
 朝は田回り。午前中は有機栽培の「秋の詩」の圃場で中耕除草。なかなかこの中耕除草機は調整等扱い方が難しいのだが、今日の確信は、中耕除草機はゆっくり動かせ(すこし水が深いときは特に)。
 午後は畦畔の草刈り。


 田回りしているときにうちの田んぼでホウネンエビが泳いでいるのを見つける。むふふふふ。僕はこいつが大好き。だいたい姿が美しいし、名前がいいからね。これで今年も豊年満作間違いなし!(笑)



 カープは引分二つをはさんで8連敗、ついに最下位へ。やれやれ。やっぱりねずーっと真面目にやって最後に新型コロナウイルスに感染してしまったのはつらいぜ。


15日(火)
 暑かったぁ。もうへろへろ。ビールが身体にしみるぜ。
 このところ誰に会っても「ヒロアキさん、よう焼けたなぁ」「もう真っ黒やね。」などと言われている。母親などは「おまん、ちょっと白いのは目の玉だけで山賊みたいやで。ふふふ。」などと言うので散髪屋さんに行ったら「めちゃくちゃ焼けてますねぇ。」などと言われて「ほんま、恥ずかしいですわ。」などという会話をしたり。
 いや、春から初夏にかけて水稲の農家は、田んぼに水を張るのでその照り返しもあってすぐ日焼けするのだが、もう皆さん半月ほど前に田植えを終えられており、照り返しを受けることもなく日焼けもそこそこに戻っておられるのだが、こっちは相変わらず水を張った水田の、晴れれば六月の激しい照り返しにさらされているので、いよいよ黒くなるのでありました。
 昔はさ、夏、日焼けする子どもは、冬に風邪をひかん、とか言われていたのだが・・・。今や、皮膚ガンを心配されるようになりましたからな。ええ、もともとは私は色白男子なんです(笑)。宮崎駿監督『風の谷のナウシカ』でトルメキア軍のクシャナ殿下が「我が夫となる者はさらにおぞましきものを見るだろう」というセリフがあって忘れられないのだが、昔からこの時期風呂に入るために裸になると、自分でこのクシャナ殿下のセリフを思い出すことになる。「おぞましきもの」というか「笑えるもの」ではあるのだが。
 高校生の時は僕は水泳部で、そこそこ頑張っていたのですが、水泳パンツは当時のオリンピックのアメリカチームの三角形の小さなビキニの競泳パンツでした。それは白とブルーの縦じまに星があしらわれたアメリカ国旗を意識したデザインでしたが、あるときお風呂で裸になったら、お尻に縦じまと星が刻印されていることに気がつきました。薄い生地の水泳パンツなので白のところがやはり紫外線を通したのか、そこだけ日焼けしているんですよね。もちろん全身が日焼けで真っ黒で、三角のビキニの競泳パンツの部分だけが真っ白だったのですが、まさかお尻はストライプに星型の紋様になっているとは。ええ、風呂場で一人で笑ったことを覚えています。




 朝、早起きして精米など。それから田回り。で、その後は終日、有機栽培「コシヒカリ」の田植え。夕方はまた田回り。


 田回りから帰ってきたら急に南西の空が真っ黒になり、雷雨となる。


 今朝の日本農業新聞のコラム記事。

 職業に貴賤はなく、いろんな人がいろんな仕事をして助け合って世の中を回していくのが暮らしやすい世の中の基本なので、いつの時代だって多少の格差はなくならないにしても、やはりあまりにひどい格差社会にならないように政府にはしていただきたい。どう考えても格差社会は暮らしにくいですよね。税金はそういう風にならないように使うものでしょう、本来。


16日(水)
 朝のうちは降っていなかったが、田植えをする頃から梅雨の雨らしいショボショボとした雨になる。ええ、終日降ったり止んだり、降ったりの雨。
 今日の有機栽培「コシヒカリ」の田植えで、今年の田植えも終了予定。ありがたい。朝から張りきっているが、ま、雨ですな。
 でもショボショボ雨なので、本格的なカッパでなくて撥水効果のある薄いヤッケを引っかけて長男と田植え。もうこの時期の田植えなので、坪当たり60株植えにして、すこし太めに浅植えにする。いつもは50株で細めの浅植えです。

 というわけで、雨にもかかわらず順調に田植えを終えました。有機栽培なので側条施肥で化学肥料を施肥しないので、雨でもわりとスムーズにすすめられました。
 軽トラで苗代から苗を圃場に運んでいるとき、ラジオから大瀧詠一の「雨のウェンズデイ」が流れてきた。なるほど、今日は水曜日で梅雨で全国的に雨の降りやすいお天気ではありますね。「雨のウェンズデイに田植えを終えるぜ」と思わずつぶやいてみたぜ(笑)。