現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

暑い日々が続くことと畦畔の草刈りと『Fukushima 50』と「まん延防止等重点措置」


 どうも、このグラフを見ても、暑い日々が続いているのがわかりますね。それから梅雨明け以降、ほとんど雨が降っていないことも。もうちょっと降ってくれないと、大豆があまり大きくならないなぁ。困るなぁ。


3日(火)
 今日はうちの地域のラジコンヘリによる空中防除が行われる予定で、その補助役員として出役することになっている。午前4時半集合である。ええ、だいたい夏は早起きしてますが、今の時期、このあたりだと4時半はまだ暗い。暗いうちに起きて動き出すのは苦手だ。それで昨日、一緒に出役する組合長に、「もし4時15分に集合場所にいってなかったら、携帯に電話して!」と頼んでおいたのだ。するとちゃんと暗闇の中、3時半に目が覚めました。スバラシイ!それでトイレを済ませたり、顔を洗っているときに、電話が何度も鳴っていたのは知っているのだが、えらく早い時間に目覚まし電話をしてくれているな、ぐらいに思って、電話には出ず、4時過ぎに家を出て、4時15分に集合場所に着いたら、なんと、今日は天候不良で防除は延期にするとのこと。「さっきから、なんべんでもツジイさんに電話しているんやけど、ぜんぜん出やーれんので。」などと農協の職員さんはおっしゃるのでありました。まあ、天気予報では雨マークがついてましたけどね。で、朝食用にと、おにぎりとサンドイッチをいただいて帰ってきたら、4時35分から10分間ほど、ザァーッと雨が降ったけれど、その後は曇り空。やれやれ。でも風がけっこう吹きましたから、ラジコンヘリを飛ばすのは難しかったでしょうね。


 そんなこんなで、今日は事務仕事の日にして、頑張る。どうも計算してみると50ページどころか100ページ以上の書類になりそう。なんてこったい。
 今のこのAppleのMagic Keyboard with Numeric Keypadになって、カッコいいんだけれど、キータッチがペチャペチャになったので、どうもブラインド入力の精度が格段に落ちたが、たぶんそこそこの入力速度では打てているはず、昔は文書入力は早くてレイアウトなんかもわりと得意だったのだが、もう集中力がなかなか続かないので、すっかり錆びついております(笑)。
 夕方、田回りに出てあちこち水を止めたりする。すべての圃場を回って水の様子を確認していくと、田回りだけで2時間近くかかる。やれやれ。


 今、開催されて、そこそこ盛り上がっているという東京五輪2020は「復興五輪」を標榜しているということなので、若松節朗監督『Fukushima 50』(2020)を観る。原作は、門田隆将著『死の淵を見た男』らしいですが、未読です。映画は映画として楽しめました。でももっと長尺になってもドキュメンタリーに徹しても良かったんでないかな、と思いました。いや、ドキュメンタリーやがな、という声もあるかもしれませんが。前半はわりとよかったけれど、後半になるにつれ、だんだん映画の中の緊張感がなくなっていくようにおもいました。特に二号機の扱い方など。あと現場の福島第一原発と東電の本店と首相官邸の三つ巴のやり取りは、もっとドキュメンタリー風にして時間をとっても良かったのではないか。現場で対応業務に従事した約50名の作業員たち(通称「フクシマ50」)の闘いぶりに焦点を当てて、ヒーロー映画風になるのは、僕はそれはそれで仕方ないとは思います。商業映画ですからね。でもヒーロー映画には悪役が必要なのでしょうが、その悪役が総理大臣だけで良かったのかな?でも考えてみれば、商業映画で民間企業の東電の対応を批判的に描くというのも難しいことかもしれませんね。東電、民間企業でしたよね。
 2020年の3月に公開されたこの映画のラストには「復興五輪」が開催されるというナレーションも入るのですが、さて、映画を観終わって現実の「復興五輪」を眺めてみると、この平和の祭典のどこに復興をアピールするところがあるのか。さらに言えば、どこに平和の祭典でアピールすべき復興があるのか。いろいろモヤモヤとしてきて、わからなくなってしまうのでありました。もしコロナがなくて2020年に予定通り東京五輪2020が開催されたとして、東日本大震災のあとのなにを観てもらおうとしていたのだろう。
 琵琶湖はあるけれど、内陸県の滋賀には原発はありませんが、お隣の県には原発銀座といわれるところがあります。土地利用型農業というと、水田農業はその最たるものになります。原発は一度事故が起これば、取り返しがつかないこと。さらに未だに人類は核分裂による膨大なエネルギーを充分には制御出来ていないこと。「核のゴミ」の処分さえできていないこと。そういうことは10年前の先の事故で身にしみたはずなのに、廃炉どころか、法律を変更までして古い原発をさらに延長して使い続けようという姿勢(その理由は経済的なことでしょう。)が、僕はイヤなのです。何かあれば、水が汚れ、土が汚れます。水を汚すこと、土を汚すことは、農業ができなくなることですから。百姓としては困るのです。でも本当はあらゆる人が困るはずなんだけどなぁ。







4日(水)
 朝からいきなり「熱中症警戒アラート」なるものが発令される。いやはや。快晴。ジリジリと夏の太陽が地表のありとあらゆるものを焦がしているぜ。何度まで上がる?


 早起きして、日の出とともに畦畔の草刈りに出る。でもあっという間に体温が上がり、汗だく。10時半まで頑張って、朝食。ちょっと頑張りすぎました(笑)。





5日(木)
 今日も終日、夏の太陽が照りつけました。午後、30分ほどゴロゴロと雷さんが鳴っておられましたが、雨は降らず。


 早起きして畦畔の草刈りに出る。今日は9時半まで。昨日頑張りすぎてヘロヘロになってしまったので(笑)。


 滋賀県もコロナの「まん延防止等重点措置」の適用地域になるそうです。具体的に何が規制されるのか、何をしなくてはいけないのか、まだわかりませんが、大阪や京都で感染者が増えれば、滋賀でも増えるのは必然でしょう。


 そういえば、先日、『HOPPIN' GARAGE 定期便』というのをネットからうかうかと注文してしまった。二カ月に一度、三回、ちょっと変わったビールが二種類づつ送られてくる、というものです。今日小ぶりの段ボール箱が届いたので、もうビールが届いたのか?と思ったが、サイズが小さいし、何より軽い。あれ?と思ったら、スターターキットなるものでした。銀色の缶の中にグラスが二個とコースター一枚(なんで一枚?)、それから絵本が入ってました(笑)。なるほど。どんなビールが送られてくるのか、ちょっとだけ楽しみです。