現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

雨とズブロッカと地震と土の窒素分


14日(土)
 終日、雨。長浜市に大雨警報・洪水警報も出たが、ありがたいことにこのあたりはなんとか無事。
 昨日、精米機の掃除をしたので気持ちよく今日も精米など。
 それからいつも午後に墓参りをしているが、午後は雨も強くなりそうなので、午前中、すこし雨の降り方がおさまっているところで墓参りに出る。
 墓参りの後、墓の横の田んぼが出穂していて、それを見た父が「出穂してきたるな。」などと言う。父は去年だったか自動車の運転免許を返納してから、歩いてはいるが、なかなか村外れの田んぼまでは歩いていないようなので、雨の中ではあったが、クルマからうちの田んぼを観てもらうというか、様子を案内する。出穂した「コシヒカリ」の田んぼや有機栽培の田んぼなんかを観てもらう。雨だし、降りてゆっくり観てもらうこともできなかったが、「今日は、ええもんも見せてもらえたわ。」と言いながらクルマを降りてくれた。ま、ありがたいことですな。

 午後はまた大門未知子を観てしまう。シリーズ6の途中まで。シリーズが進むにつれて、いよいよコメディドラマそのものになりつつある。

 そういえば先日スーパーマーケットのお酒売り場でズブロッカというポーランドウォッカを見つけました。おお、懐かしい!と思わず購入。初めてズブロッカを飲んだのは開高健に教えてもらったからです。40年ほど前になりますな(笑)。もう、どこに書いてあったのかちょっとわかりませんが、エッセイの中でウォッカを取り上げているんですが、ポーランドズブロッカを紹介していて、「これはバイソングラスという草の茎が一本、瓶に入っているんです。バイソングラスを漬込んだウォッカなんですな。やわらかな甘いフレーバーのウォッカです。これを飲んで次の日の朝、オシッコにいきますな。するとオシッコからポーランドの森と草原の香りがします。」なんて言うことが書いてあったんです。こんなことを書かれたら飲んでみたくなりなりますね。学生時代は安かったしよく飲みました。
 瓶が新しくなっていました。バイソングラスは相変わらず一本入っていました。ボトルごと冷蔵庫でキンキンに冷やして、小さなショットグラスで、クィッとやってみました。むふふふふ。懐かしい味。そして強烈な香り、芳香。

15日(日) 終戦記念日
 お盆だが早起きして少し事務仕事。それから朝のうちは雨が降っていたが、9時には雨が上がって晴れてきたので、窓拭きなどの掃除をする。
 コロナのこともあるが同じ県内だし、弟が一人でやってきて、すこし顔を見せる。一緒に昼食をとって帰っていった。

16日(月)
 朝から地震が三回。5:05 震度3、5:56 震度1、8:17 震度3。震度3なのでたいしたことはないけれど、震源は同じところみたいだし、すぐ近くだし、立て続けだったので、ちょっとびっくりもし、落ち着かない。

 14日の中日新聞に載っていたコラム記事。こういう土の窒素分や肥料に関する内容だと農業の研究者や普及所の人の文章は目にすることもあるが、琵琶湖博物館の総括学芸員さんの文章を読むのは初めてかも。米の消費が減ってきて、どんどん米の生産調整が進むなかで米の転作作物として滋賀県では麦・大豆を作付けすることが奨励されています。大豆は空気中の窒素を固定する働きがあるので、土づくりにも利用できるとは思っていたのですが、ほんとのところはどうなんでしょうね。うちは発酵鶏糞や有機資材肥料で菜の花やヘアリーベッチなどの緑肥を育てる土づくりを基本として有機栽培しているので、土の中の窒素分がどれぐらいになっているのか、わかりにくい栽培方法ではあります。

f:id:tsujii_hiroaki:20210814125239j:plain