現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

籾擦りと稲刈りとトラクタのバッテリーの腐食と『武蔵野夫人』


6日(月)
 午前中は籾擦りと出荷。
 午後は稲刈り。
 稲刈りを終えて夕方ヌカ捨て(もみ殻捨て)に行こうとトラクタのエンジンをかけようとしたら、うまくかからない。やれやれ。バッテリーが上がってしまったのかな?とボンネットを開けると、なんとどうもバッテリーのターミナルとそれに接続しているコネクタの部分が激しく腐食してしまっている。やれやれ。そういえばここのところトラクタのバッテリーはノントラブルだったので、あまり注意して見てこなかったなぁ。しかし、こうなってしまっては仕方がない。とりあえず外して予備のバッテリーを積んでみることにするが、・・・。ナットが錆と腐食で、回らない。やれやれ。まあでも金槌でコンコンと何度か叩くと外れました。ドライバーと金ブラシでこすって、腐食を落し、予備のバッテリーを積むとスルッとエンジンがかかりました。いやはや。とりあえずヌカ捨てにいってくる。

 夜、溝口健二監督『武蔵野夫人』(1951)を観る。田中絹代、轟夕紀子、森雅之片山明彦、よくわからなかったけれど若き山村聡も出てます。原作は大岡昇平ですけど、うーむ、どうもやはり古さを感じたなぁ。戦後、古い日本の封建的な家庭がいろいろ変わっていくんだけど、まあ、いくらスタンダールの研究者だからといっていきなり一夫一婦制は不合理だというのを家庭に持ち込もうとしてもねぇ、いささか無理がありますね。うーむ。
 そういえば五木寛之には『内灘夫人』というのがありますね。昔読んだはずだけれど、すっかりぜんぶ忘れてしまっている。こちらは学生運動がらみの話だったとは思います。うーむ。『○○夫人』というか地名+夫人というのは、他になにかあったかなぁ?

7日(火) 白露 旧暦では葉月朔日
 今日は白露。いよいよ秋ですなぁ。午前中は晴れ。午後から曇り。
 朝、隣の隣の村の田んぼを久しぶりに観に行ったら、ちょうど刈り頃になっていた。
 午前中は籾擦りをする。それからその間に昨日トラブったトラクタのバッテリーの腐食したコネクタを交換してもらう。いつもの農機センターのK君ではなくて、K君の紹介で来てもらった電装の会社の若いお兄さんだった。初めてだったので少し話をしたけれど、落ち着いた話しぶりのお兄さんで仕事も信頼できそう。ありがたい。

 午後は稲刈り。朝、観に行った隣の隣の村の田んぼをまず刈り、また戻ってきて昨日の続きを刈る。最後に刈った5aの小さな三角形の田んぼは水もちが悪く、なかなか除草剤が効かないので、ずいぶんヒエが生えてしまいましたが、70馬力あるというコンバインのパワーを頼りに、ゆっくりと刈ってもらいました。ありがたし。

f:id:tsujii_hiroaki:20210907143529j:plain 稲刈りをしていたらオニヤンマがクロアゲハを捕まえたところを目撃する。飛んでいるクロアゲハにシュッと襲いかかって、クロアゲハの頭部を噛みついたのかな、押さえ込んでそのまま草むらにすーっと放物線を描きながらゆっくり落下。うーむ。オニヤンマ、蝶を襲うんだ。食べるのかな?
 写真もスマホで撮ったのだが、こんな写真じゃ、なにがなんだかよくわかりませんな(笑)。