現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

大麦の種を脱芒機にかけることと溝切りの日々


19日(火)
 早起きして精米など。
 午後から最後の籾擦り。そうして出荷。これで今年のお米の収量がきちんと計算できますな。今年はこのあたりの収量は平年並ということになっていますが、うちは、ちと肥料が少なかったので収量に関してはちょっと残念。でも品質的には全量一等米でしたし(うーん、今日出荷したのもたぶん一等だと思います)、悪くないというか、とてもいいのではないかと思います。

20日(水)
 午前中は精米など。それからヌカ(もみ殻)捨てなど。
 午後は大麦の播種の準備のひとつで、大麦の種を脱芒機にかける。また車庫の整理など。

21日(木)
 午前中は発送の準備。それから昨日の続きで大麦の種を脱芒機にかける。それから忘れていた肥料の注文をあわててやって、籾殻を撒くマクーラの掃除をしたり。お昼前にはくず米の出荷。

 午後は溝切りと畦畔の草刈り。

 アコースティックギターのブルースの教則本を買ってしまったぜ(笑)。野村大輔著『アコギが必ずうまくなる!初体験 アコースティック・ブルース・ギター CD付』。野村大輔さんは知らない人だけれど、“必ずうまくなる!”、“初体験”、“CD付”といろいろ刺激的な文字が表紙に踊っているぜ(笑)。いっとき練習していたのだが、またずっとギターに触らぬ日々。って稲刈りのバタバタでそれどころではなかったんだけど。それに思い出したが次女にギターをもっていかれてしまったのだ。でもその次女もまさに三日坊主だったのか、最近はギターを抱えていない。そのことを言うと「今、忙しいんよ・・・。それにやっと音階を覚えてメロディを(単音で)弾けるようになっただけやし・・・。」という。どうも弾き語り路線でなくて、器楽曲路線なのか?まあ、そんなことはどうでもいいのだが、ちょっとあたしは、ひょっとすると三ヶ月後にはオープンGチューニングでボトルネック奏法をやっているかもしれないぜ(笑)。いや、いまのところそういう時間はなかなか作れそうにないのだが。ってだいたい「時間がない」って言うやつは、「本気じゃない」というのと同義だ、と昔、誰かが言っていたけれど、まあ、それもだんだん身に沁むようになってきました。

 衆議院選挙が公示されまして、テレビも新聞の選挙のことを熱心に報道されるようになってきています。でもまあ国政選挙だと選挙区も広いので、うちのような農村地帯にはあまり選挙カーもやって来ないので、田んぼに出ていても静かなものですね(笑)。ま、選挙で勝ち上がろう、当選しよう、という人はハナから農村のことなど眼中にないのはわかるけど(笑)。
 日本農業新聞に載っていた選挙関連のインタビュー記事。「弥縫(びほう)」という言葉は初めて見た知らない言葉でした。「①ほころびを縫いつくろう。②失敗の発覚などをとりつくろう。」と漢和辞典の『漢辞海』にはあります。「弥(彌)」には「(ほころびを)縫い合わせる。やりくりして補う」という意味もあるそうです。「弥縫策」は「一時的にとりつくろう策。一時の間に合わせの策。」ということになりますね。うーむ。勉強になったが、僕が自分で使うことはなさそうな言葉だなぁ。使うことはあまりなさそうだけれど、百姓仕事は臨機応変というか、出たとこ勝負というか、お天気やその時の状況の変化に応じて、一時的に取り繕うように、なんとかやりくりしていく仕事でもあるので、考えてみれば弥縫の連続かも。
 もうひとつ“各国の首脳は、新型コロナウイルス下で「誠実さの競争」をした。”というのも、ドイツやイギリス、フランス、アメリカ、そして日本の首相や大統領の演説の比較が話題になったこともありましたね。

22日(金)
 朝からいい天気ですね。今日で溝切りは終えられそうです。溝切りは長男にまかせるとして、僕は畦畔の草刈りと溝をつなぐ仕事をする予定だけどれ、腰痛が出かかっているというか、どうもあやしいので、自重しないとな。
 なんとか早く大麦の播種も終えたいな。ま、焦っても仕方がないのでお天気を観ながらぼちぼちやります。