現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

『マトリックス』と未婚率と文楽の『明烏』

24日(金) クリスマス・イブ
 午前中は精米など。

 午後はウォシャウスキー兄弟監督『マトリックス』(1999)を観る。一番最初はレンタルビデオで借りてきて観たのだと思いますが、続けて二回観たのをおぼえています。今、検索をかけたら2015年の4月14日のブログでも『マトリックス』のことをすこし書いてますな。ええ。もう22年も前の映画になるのか。最新作の『マトリックス レザレクションズ』はいつ観られるようになるのかな?
 どうもね、キアヌ・リーブスは好きな俳優です。ちょっと変わり者のハリウッド俳優という感じなのでしょうか?好きな俳優というわりにあまり映画は観てないけれど(笑)。トリニティーキャリー=アン・モスはあまり日本で公開されている映画には出ていないの?やはりショートヘアが美しくカッコいいです。ショートヘアと言えばヘップバーンか、『誰がために鐘は鳴る』のバーグマンか、宮沢りえか、・・・って。日本の女優さんはわりとショートヘアにしてますな。
 マトリックス(Matrix)というのも、どういう意味?と聞かれると、なんて答えるのか。大学の一年生の時の一般教養で「数学」をなぜか選択したら、先生は行列を半年間教えてくださったのだが、当時からして何を教えてくださっているのか、さっぱりわからなかった。唯一覚えているのは、その先生が、ものすごく暗算が早くて、何も見ずにただ黒板を見つめつつ、ほんの数秒考えて、計算式なしでどんどん答えを出してしまうんですね。あとで検算も一つ二つ、ゆっくりやってくださるのですが、みんな合っているんです。いや、合っているらしいんです。あたしにはチンにしてプン。カンにしてプン、というか、行列って、なんですか?というレベルなので、その暗算の速さ(『ガリレオ』の福山雅治より速かったんじゃないかな(笑)。いや、ほんま。何も書かないんですから。)と「行列はマトリックスと言います。」というお言葉だけ覚えております(笑)。ある辞書によると「生み出すもの」「生み出す機能」という意味らしいです。うーむ。

 11月30日に、2020年国勢調査の人口等基本集計の確定結果が発表されたそうで、昨日だったか「生涯未婚率」がニュースで話題になっていました。生涯未婚率というのは「50歳時の未婚率」ということらしいです。
 例えば下のこんなグラフを見て、どう思うかはそれぞれでしょうし、若い人がどう考えて結婚するとかしないとか、他人がとやかく言うことでもないのは、わかっていますし、みんな結婚しないといけないなどと思っているわけでもないですが、それでも僕はいささかショックでした。34歳までの男性の47%が未婚です。女性は男性よりは低いですけれど。これだと少子化は当然どんどん進むし、お米が売れずに余ってくるのはあたりまえということになりますね。これからまだまだ数十年は世代間の人口バランスが崩れたままなのはまちがいないわけで、人口減に添った政策を本気でやっているのかも問われますね。三つ目のグラフの生涯未婚率とか、1990年からぐっと跳ね上がってきていますしね。
 地球に限界はあるので、どこまでも人口が増え続けたりは出来ないし、環境問題も含めて、地球環境のバランスはとらないといけないのですが。どこかで、誰かがちゃんと知恵を出しているのかな?そうしてそういう知恵をちゃんと聞くことのできる人々はいるのかな?百姓としてはあれこれ心配になります。って心配してもどうしようもありませんが。

25日(土) クリスマス
 クリスマスだけれど、いちおう仏教徒のわが家にはなにも関係ないはずではありますが。キリストの聖誕祭というか降誕祭というか、クリスマスと冬至が近いことに、なにか秘密があるのではないか、というのは昔から言われていて、僕も二十歳の時に女の子が「近いけど、きっとなにか意味があるがいぜ?」と言ったのを覚えています。こんなことを覚えているのも我ながら不思議だけれど。その時、その視点に驚いたからでしょうね。
午前中は精米など。午後は長浜の本局でお米の発送。それから読書しながらちょっと横になったら、あっという間に昼寝してしまうことになってしまった。目を覚ましてからも起き上がらずiPhoneに入れてある落語の音源を次々流してうつらうつらとしていたのだが、桂文楽の『かんしゃく』と『明烏』を、いまさらながらですが、うまいもんだなぁ、と感心してしまった。ま、そういうクリスマスがあってもいいよね(笑)。下のは僕の音源とはちょっと違うみたいだけど・・・。1959年の録音だそうです。文楽は笑う演技と甘納豆がいいですな。

 フィギュアスケート全日本選手権の男子ショートプログラムは最後の方だけすこし観てたら、島田高志郎くんがダニー・ハサウェイの「Giving Up」で演技したんだけど、画面を観てると歌っているんだよね、もちろんテレビのマイクは歌を拾っていないけど、会場のお客さんには聞こえてるのかな、声は出さないでいるのかな、歌いながら演技しているのも珍しいような気がして、とてもよかったです。ダニー・ハサウェイを選ぶなんてなかなかシブイスケーターですね。