現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

雪がずいぶん解けたことと『風が強く吹いている』と来年の肥料


29日(水)
 晴れたり曇ったり。なんだかウダウダしてしまう。
 お昼前に一度雪かきというか、作業所の屋根から落ちた雪を処理したりする。あと洗濯物を干す物干し竿のところまでを雪かきする。

 午後、奥さんと正月の買い物に出る。あたしは運転手と荷物持ちです。たくさんの人が買い物に来ていたが、先の大雪で物流に支障が出ているのだと思いますが、わりと棚に隙間がありました。あと魚介類のちょっと品薄感がありましたね。
 うちのお米も27日に発送した分は、のきなみ一日遅れになっているようです。ゆうパックの配達状況を確認してみると、長浜から例えば東京方面へ発送すると、一旦、京都の郵便局に集められて、そこから東京へ送られるようです。だいたい午後に長浜から発送するとその日の19時ぐらいに京都について、京都を出て、東京には朝4時ぐらいに着くという感じなんですが、27日はお昼に発送しても、京都に着いたのが28日の午後ですからね。すでにここで一日を費やしています。ま、でもなんとか無事に配達されたようでありがたく感謝してます。

30日(木)
 だいたい終日晴れて気温も上がって屋根の雪もどんどん解けました。その代わり午後は風が吹きはじめ、夕方から雨になり、夜には雨が雪にちょっと変わってきつつあります。

 午前中は精米など。今年最後の発送になりました。たぶん。
 午後は作業所の整理と掃除をすこし。
 それからお正月用のお酒を買ってくるようにいわれて買いに行ったり。

 夜、大森寿美男監督『風が強く吹いている』(2009)を観る。原作は三浦しおんです。箱根駅伝を舞台にした小説で、まあ、ほんなアホなというところもあったのですが、おもしろかったのを覚えています。今、自分のブログを検索してみたら2007年の7月10日のブログに読了したことを書いていますね(笑)。14年前ですね。
 映画は主演が小出恵介林遣都ということになるのかな。まあ、映画としてはもう一つだった気もするけれど、林遣都はすごいランナーという役どころになっているのですが、そのランニングフォームがいかにも長距離ランナーのそれで感心しました。スバラシイフォームでした。って素人の百姓が何を言っているんだ、という話ですけれど。でも他校のチームの選手はわりと身体が絞れていない役者さんも多くて(笑)、小出恵介林遣都の二人はやはり主演だけあってさすがでよく絞れた身体でもありました。

 29日の日本農業新聞のトップ記事。「肥料原料が入手困難 中国が国内供給を優先 全農、メーカーは切り替え急ぐ」要するに日本の化学肥料の原料は中国から輸入してきたのだが、中国の農業も肥料をたくさん使うようになって、原料を国内用にたくさん回すようにしたので、輸入が困難になってきたので、JAは中国以外の国から輸入するように切り替えようとしていきます、という記事です。こういうことは数年前から予想されていたんですが、なんだかなぁ、と言うところです。来年はまた肥料代が値上がりしそうです。なんだかなぁ、おいおい、と言いたくなる気分です。
 中国から化学肥料の原料であるリン酸アンモニウムなどが入手しにくくなっている。JA全農や肥料の製造・販売の会社は、逼迫(ひっぱく)しないよう、中東やアフリカといった代替国での調達に切り替えるなどの対応を急ぐ。全農は例年供給していた数量は確保できるとする。(尾原浩子)

 中国政府は、10月15日から品質を確保するため輸出用肥料について成分の検査を強化している。以降、中国からのリン酸アンモニウムなど化学肥料原料の輸入がほぼ停止している状況だ。

 複数の肥料メーカーや商社などは、中国国内で米や麦に比べ多くの肥料を必要とするトウモロコシ飼料の大幅な増産や、穀物相場が国際的に高騰していることなどを踏まえ、自国の肥料確保を最優先としていることなどが背景にあるとみている。

 日本にとって中国は肥料の原料供給主要国だ。財務省によると、2019肥料年度のリン酸アンモニウムの日本への輸入は約50万トンで、9割が中国。尿素は約37万トンで、マレーシア産に次いで中国産が37%を占める。

 特にリン酸アンモニウムは中国への依存度が高かったことから、全農も商社も原料調達の代替国に手配を進める。ただ、商社によると、中国に比べて遠距離で輸送コストもかかる上、さまざまな物資の輸送がコロナ禍で滞っている状況にある。

 北海道内で複数の店舗を構える肥料会社は「農家からの春肥の新規注文に応えにくい。高騰というより、入手がしにくい。各地に問い合わせし懸命に探している」と苦慮する。この他、複数の肥料生産業者が「今後の確保に見通しが立てにくい」とする。

 大手肥料会社の役員は「原料は入手できたとしても、去年に比べて3倍以上高い。かつてない事態」としながらも「国内にある程度は在庫があり、中東国からの輸入も進んできた。日本国内で買い占めなどが発生し、さらなる高騰や品薄となるようなことは避けなければならず、業界全体での冷静な対応が必要だ」とみる。また、リン酸アンモニウムについては、中国だけに依存していた体制を見直す契機とするという。

 モロッコからの調達を緊急実施し代替品として確保している全農は「春肥用の肥料の供給については代替品への置き換えなどを実施することで、全農が例年供給していた数量分については確保できる見通し」と説明する。

 農水省は「中国からの輸入が厳しい状況で、国際相場の見通しも不透明だが、業界で対策を進めている。農家には土壌分析をして肥料の投入量を減らす、堆肥を使うなどの対応を進めてほしい」(生産資材対策室)とする。
 
 えーっと、このブログを春から読んでいてくださる方はよくご存知だと思うのですが、ええ、大谷翔平選手の活躍を俄然応援していたのです。いやもうメジャーリーグいった時から応援していたのです。でも今年は違っていましたね。二刀流の完成形というか、肘の調子が良くて、春からの大活躍、もうこの調子でどうぞケガはないように!と応援していたのですが、オールスターゲームに出たところあたりから、日本での報道にも熱が入りはじめて、とくに年末になってから特集番組がたくさん出ているのだが、どうも観る気にならない。せっかくこっそり応援していたのに(笑)。

昼食にラーメンを作ってみる。一瞬のみそラーメン。やっぱり盛大な湯気を撮るのは難しい(笑)。