現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

精米と事務仕事と整理整頓と『三文役者』


5日(水) 小寒 
 今日は二十四節気小寒です。今日から寒の入り。えーっと節分まで寒の内になるんでしたか?旧暦では師走三日になります。まあ、柳田國男がどこかで書いていたように、やっぱり盆も正月も祭りも旧暦でないとしっくりこないところがあって、正月だ、新春だ、とお酒を飲んだ途端に寒の入りですからね、青春とはなんだ!じゃなくて、新春とはなんだ!と叫びたくなりますね(笑)。

 日常生活が戻ってきて、午前中は精米など。午後はずーっと事務仕事というか年末に机の周りをきれいに整頓したのだが、整頓しただけで、要するに書類や本をきれいに積み上げて掃除機をかけて机の上を拭いただけになっていたので、今日は積み上げてあった書類にパンチ穴を開けつつファイリングする。うーむ。まあ、封を切っていない封筒なんかが出てくると、ちょっとドキドキします。

 夕方、歯医者さんに行く。帰りに100円ショップとドラッグストアをハシゴして鏡やら歯間ブラシをいくつか買ってくる。ええ、歯間ブラシ。
 デンタルフロスはときどき使っていましたが、歯医者さんに歯間ブラシも奨められたので、使うようになりました。なんですな、こういうものは、口の中をしっかり見えるようにするライトと鏡が必要ですな。ライトは取り合えずスマホのライトを使う。で机の上に置ける鏡と歯医者さんの使っているような小さな丸い鏡も買ってみる。何種類か買ってみたので、どれがいいかちょっとづつ試すつもり。やれやれ。しかし日本ハムの新庄新監督の歯はなんであんなに真っ白で輝いているの?芸能人は歯が生命ですからでしょうか?

6日(木)
 午前中は精米など。
 午後は事務仕事をすこし。

 新藤兼人監督『三文役者』(2000)を観る。殿山泰司の人生を振り返る映画。主演は竹中直人。うーむ。映画としてはたぶんもう一つなんだろうなぁ。だいたい竹中直人がどうも殿山泰司にはそぐわない気がする(笑)。モノマネ風の話し方もすごく気になる(笑)。ただ僕は殿山泰司がわりと好きなので、ちりばめられたエピソードも知っているものもかなりあったので最後まで観られたけれど。
 最初の殿山泰司体験は『四谷怪談』でした。うーむ。今、Wikiで調べたけれど、載っていないけれど、お岩さんの映画に殿山泰司が出てました。それが最初で、すごく怖い映画だったし、あの風貌だしすごく印象に残りました。なんでWikiに載っていないのかな?でその風貌がうちの祖父に似いているのです。祖父は父が小学校の時に亡くなっているので、座敷の遺影でしか知らないのですが、その遺影の写真と殿山泰司がよく似ています(笑)。ま、たぶんそれで覚えたんでしょうね。学生のころに『三文役者の無責任放言録』『JAMJAM日記』を始めとする殿山泰司の文庫本をよく読んでいました。ジャズとミステリと映画ですね。殿山調です。それから忘れられないのが『日本女地図』これにはたまげました。ただ新藤兼人『三文役者の死』は未読。僕としては脇役としての殿山泰司より先に文筆家というかエッセイストとしての殿山泰司を好きになったわけです。その後、日本の古い映画をすこし観るようになると、次々と殿山泰司が出てくるわけですな。なるほど。なるほど。となったわけです。亡くなったのは1989年(平成元年)です。
 あとまあ出演している俳優さんたちはすごい人がチョイ役にも出ていますな。キミエ役の荻野目慶子がスバラシイと僕は思いました。夏はアパートであんなにいつも下着もつけずに浴衣やシュミーズ姿だったのかはよくわからないけれど。