現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

『007/慰めの報酬』と『007/スカイフォール』と昼食抜きで仕事と『海をあげる』

23日(日)
 将棋の王将戦、どうなるのかな?って、囲碁もわからないのだが、将棋もわからない(笑)。
 あ、藤井三冠が第二局も勝ったんですね。

 マーク・フォースター監督『007/慰めの報酬』(2008)を観る。なるほど続きでした。でもなんというかアクションはすばらしかったし楽しめたけど、全体にも一つという感じがしたのはやはり悪いやつがそれほど悪いやつにも見えなかったからかな。いささか小者感があったような。ボリビアのラパスのイギリス領事館からボンドをイギリスに連れて帰る時、ボンドを「休暇中の教師」と偽って安ホテルに泊めようとするのだが、オンボロ過ぎたので、ボンドが別の高級ホテルに宿を変えるときいいホテルのフロントで「宝くじに当たった教師だ!」と言うとフロントマンも「それはおめでとうございます!」とニコヤカに返事するところがなんだか私は好き(笑)。

 三瓶宏志アナウンサーも安治川(元安美錦)親方も今場所の宇良を褒めている。自己最高位の前頭二枚目で7勝7敗。よくやっている。頑張っている、と。7勝7敗どおしの対決、千代丸のファンには申し訳ないが、三瓶宏志アナウンサーも「宇良!最高位で勝ち越し!」と大きな声になりました。勝ち越して支度部屋の方へ返ってくるとき宇良関にインタビューをしたら、勝ち越したので何かしゃべってくれるのかと思ったら、なにを聞いても「わからない。」とばかりで。とインタビュー担当のアナウンサーが笑っておられました。いいねぇ。遠藤もインタビューで何も語らないんですよね。相手の力士への敬意もあるだろうし、調子に乗って浮き足立った様子は見せたくない、という気持ちもあるでしょう。力士はまた武士でもありますから。

24日(月)
 今日も3時過ぎまで昼食もとらずに精米やら事務仕事。いささかへとへとになる。私、空腹になるとときどきお腹が鳴ります。マンガみたいだけど(笑)。

 サム・メンデス監督『007/スカイフォール』(2012)を観る。なかなか楽しめました。世代交代の話でもありますな。ダニエルクレイグのヒゲも白いのが混じっていたけれど、何歳なんだ?1968年生まれの現在53歳かぁ。なるほど。って、何がなるほどかわからないけれど。やっぱり肉体派の殺しも扱う諜報部員としては50代になるといささかきついかも。ああ、もちろん50代でも出来るというか、50代でないとできない諜報活動もあるでしょうけれどね。007ですからね。あとまあもちろんスコットランドの方が撮影はしやすいでしょうけれど、ロンドンの街中で動き回り、走り回るジェームズ・ボンドの方が映える感じがしますね。ハビエル・バルデムが演じた悪役がいいね。強くて賢くて、これで映画が盛り上がります。あ、あとナオミ・ハリスがいいです。いい感じ(笑)。

 上間陽子『海をあげる』(筑摩書房)を読了。いい本でした。何度かドキドキザワザワしたし泣けた。こういうときうまく書けないけれど、やさしく平易な言葉で語られているのに書かれている内容は強烈。もちろん僕にできることは安全でおいしい米を作ることだけなんだけれど、そういう日常を支えているもの、あるいはそういう日常を支えるための犠牲になっているもの、犠牲という言葉を使ってしまったけれど、犠牲になっているものがあったら、やっぱりそれはオカシイ、理不尽だと気づかないといけないわな。本当は真っ先に気がついて何とかするのが政治家の仕事だと思うのですが。平易な言葉で、達意の文章で、落ち着いてゆっくり語られるのが、一番キクんですわな、たぶん。