現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

大相撲をパソコンで観ることと「農は言葉ではない」と「我が宿に咲きたる梅を」


 また福島と宮城で震度6強の強い地震。寝てたら奥さんのスマホ緊急地震速報のアラームが鳴って起こされる。奥さんは次男が東京にいるので、東京の地震速報アラームも登録しているのだそうです。23時36分ということで、夜中ですからね、被害の状況がよくわかりませんでした。
 でもニュースではけが人はもちろん亡くなられた方もでましたね。新幹線も脱線しました。建物の被害も多いですし、11年前のこともあるでしょうからショックも大きいと思います。地震のあとの雨も気になります。うーむ。

 今日は朝、少し晴れたけれど、すぐ曇り空。風も少し強め。
 午前中は畦畔の枯れ草を焼く。風があったし、慎重に焼いたので時間がかかる。昼過ぎまで。
 午後は税務署から電話がかかってきてドキッとする(笑)。

 NHKが大相撲取組動画というのを配信していることに今日気がつく。昨日の取組で一番再生回数が多かったのは正代-宇良だったそうです(笑)。
 ラジオのアナウンサーも宮城や福島の出身力士が登場すると昨夜の地震についても紹介されていました。お相撲さんは出身地を背負ってますからね。
 ふっとNHKプラスで相撲中継が観られるかもしれない、と気がつく。むふふふ。観られました。やはり相撲はラジオよりテレビの方がわかりやすいしいいですね(笑)。豊昇龍の顔が朝青龍にそっくりなので、あれ?っと思って調べたら朝青龍の甥なんですね、なんと。
 三月場所は大阪府立体育会館。お客さんはけっこう入っていますね。75%の入場制限らしいですけれど。あと女性のお客さんがすごく多いような気がしました。昔からお相撲さんは女性からの人気がありましたが、最近はとくになんでしょうか。僕が観た感じでは、今日一番の拍手がおこったのは今場所全敗のかど番大関の正代が勝った時でした。なるほどね。ま、みんな心配してたんだね。声を出しての応援ができないので、みんな拍手で応援してます。あと贔屓の相撲取りの名前の入ったタオルを出すんですね。うーむ。なるほど。
 37歳玉鷲横綱に押し倒しで勝って勝利者インタヴューで「今日は子どもの卒園式なんで。勝ててよかったです。」泣かせるぜ、玉鷲!急に応援したくなってしまった。

17日付けの日本農業新聞の一面は養老孟司先生でした。相変わらずのちょっと斜に構えたようなポーズですけれど、百姓としては、おっしゃっておられることは、よくわかります。もちろん農業新聞への記事ですから、読むのは百姓とわかりきっているので、百姓向けのインタヴュー記事ですね。タイトルは「国産へのまなざし」なの?「農は言葉ではない」なの?

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18日(金) 旧暦の如月十六日

   我が宿に咲きたる梅を月夜よみ宵々見せむ君をこそ待て   作者未詳

   我が家の庭先に咲いている梅、すばらしい月夜なので夜毎にお見せしたいと思い、あなたをひたすらお待ちいたしておりますのに、一向にお見えになりませんね。

 『万葉集』の巻10-2349の歌です。「月夜よみ」がわかりにくいですね。「み」は古い上代語の形容詞の語幹に付く接尾語です。原因や理由を表します。「〜なので」という意味です。「よ」は形容詞「良し」の語幹ですね。直訳すると「月夜が良いので」ということです。「月夜よみ」はですから「すばらしい月夜なので」ということになりますね。

 今朝はまだ暗いですが、旧暦の如月十六日ということで、月齢15.4の満月です。でも天気予報では雨です。貴族たちが通い婚をやっていた時代の歌ですね。通い婚とか妻問婚とか、実際のところはどんな様子であったのか、もう一つよくわかりませんが、特に子育てとか。それはさておき、男の好きな料理や酒を用意して、今か今かとやって来るのを待っている女性の歌ということになるのでしょうか。というか、酒や料理を準備して待っていたのかな、通い婚。お天気も良く月夜なので歩きやすいでしょうし、梅の花も咲きましたし、一緒に観て過ごしたいのに、という。「睦みあう」「睦びあう」というような言葉は、こういう夜にこそふさわしいような(笑)。ロマンチックですな。