現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

雨上がりと風と田植えと自分の句はすぐに忘れること


 目が覚めたときにはまだ雨が降っていたが、2度目に窓の外を眺めたときにはやんでいた。これなら午後からなら田植えができるかもと田回りに出る。強風注意報が出ていたけれど。もちろん昨日の午後からの雨で田んぼはどこも満水状態。3枚の田んぼを植えることにして尻水戸からゆっくり落水する。いつも濁り水が水路に流れ落ちないように気をつけているが、(濁り水は土が混じっているということなので、田んぼが痩せるし、流れ流れて琵琶湖の富栄養化にもなる。)雨ですでに水路はささ濁りだ。
 午前中はすこし部屋の整理整頓をしはじめたが、短時間では無理だということが判明したので、農事組合の草刈りの案内を作る。案内を入れた封書は極太の万年筆でお名前を書いてみたのだが、あまりの字の下手さ加減にいささか怯んだが、えい!やー!役員さんにお配り申し上げる。
そういえば。ダチョウ倶楽部のギャグに「ヤー!」というのがありましたな。
 午後は田植え。相変わらずのけっこうな風。ま、ゆっくり植えれば大丈夫だろう。と、夕方まで頑張る。無事3枚の田植え終了。その後、長男は田植機の水洗い。私は苗箱の回収と明日の田植え予定の圃場の田回りなど。

 夜、カープのゲームを観ようかと思ったら、土曜日だったのでデーゲームだったのね。あら、スワローズに負けてる。また森下が投げて勝っていて交代したのにリリーフ陣がやられて、森下の勝ちが消えてしまっている。中継ぎ、押さえの投手が打たれて逆転されるというのが、けっこうありますな。勝ち投手の権利をもってベンチに下がったのに逆転されて勝ちが消えるって、まあ、野球のことだからよくあるといえばよくあることなのだろうけど、続くと「おいおい、頼むぜぇ。」といいたくなるわな。プロの選手だとそんなことは茶飯事だから言わないか。お互い様だから。

 今日は旧暦の卯月十四日。月齢は13.3です。夕方の田回りで田の面に映る月を撮ろうとスマホを構えたのですが、まだ風が吹いていたので、田の面の月は揺れてしまいました(笑)。なかなかイメージ通りの写真も撮れません。本当はズームも使えるSONYのRX-100を持ち歩きたいところですが、なんせ泥や水が身近な田んぼ周りで、手だってどろどろなので、この時期は仕事中には持ち歩けないなぁ。スマホを取り出すのが精一杯。だから、本当の本当は、スマホも取り出さず、俳句を一句ひねり出したいところなのですが(笑)。俳句ならカメラやスマホを取り出さずとも、手が汚れていても関係ないですからね。ところが。お!でけた!整いました!と思っても、それを記録しておかないと、すぐ自分の句は忘れるんですな(笑)。あとで家に帰って思い出そうとしても、出来たはずが、整ったはずが、さっぱり思い出せない(笑)。そういえば今朝もなんだかおもしろい夢を見て、目が覚めた瞬間はニヤニヤしたのだが、目が覚めてトイレを済ませたら、もうどんな夢だったか半分忘れてしまっている。ま、いいんだけどね。
 古いスマートフォンの電池がすぐに減ってしまって半日しかもたないのと同じかな?違うか。私の脳みそもだいぶ使ってきましたからね。でもなんだな、自分の作った句があとで思い出せないというのは、40代の頃から変わってないかも。芭蕉や蕪村や山頭火や万太郎や森澄雄や・・・、名句といわれるものは、やはりわりと覚えやすいのだけれどなぁ。思い出せないのはやはり駄句だからか。ま、そういうことでしょうな(笑)。

↓月齢13.3の月と田の面の月と伊吹山