現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

有機栽培「コシヒカリ」の田植えと散髪と「こなし」と畦畔の草刈りと蕗とそら豆


20日(金)
 終日、曇り空。朝、田回り。今日は有機栽培「コシヒカリ」の二枚だけの田植えなので、ちょっとゆっくりスタート。70株で植えてみました。うーむ。昨日はやや苗が短くてもノープロブレムと書いたけれど、うーむ。いえ、少し短いけれど、硬くてしっかり根を張った苗なので問題はないのですが、中耕除草機を入れると水や泥をかぶってしまいがちかも。うーむ。
 昼過ぎに田植えは終えて、僕は田植機を洗ったり、苗箱を回収したり、畦畔の草刈りに出たり。長男は田植機からトラクタに乗り換えて、新田地区の「こなし」に出てくれる。

蕗と山椒と油揚げを煮てくれる。蕗といってもスーパーに売っている太い立派なものではなくて、野蕗というのか、畦畔に自生した細いやつ。山椒が効いていて、めちゃくちゃうまい。ご飯もすすむが、ビールもすすむ。畑の空豆が収穫できたという。塩ゆでにしていただく。たまらん。どちらも鮮度だけが取り柄みたいなものですが。

21日(土) 二十四節気小満
 朝、田回り。なんだか疲労の蓄積を感じる朝で、なんだか早起きできず(笑)。しかもなんだかポツポツと雨が降っている。うーむ。田んぼに出るときにかぶっているキャップも麦わら帽子も髪の毛が伸びてきてかぶりにくいし、暑いので、散髪屋さんにいく。
 「もう(田植え)終わったんですか?」「いえ、7割か8割終わったところです。」「でもこの顔の日焼け具合は田植えが終わった感じですね(笑)」「ほやろ。恥ずかしいくらいの日焼けなんやけど。もう疲労困憊で、へろへろですわ。」「田んぼ仕事はいっときになるのでシンドイですね。」などとなぐさめてもらう。
 髪を短くカットしてもらったり、剃刀で顔をあたってもらったり、蒸しタオルを顔にのっけてもらったり、まだ子育て真っ盛りの若い主人と、日焼けのことや田植えの話やお天気の話しなどをしてもらって、ずーっと目をつむって、お任せしきっているのは、なんとも気持ちがいい。というわけで男前をあげたぜ(笑)。

 長男には昨日の続きで新田地区の「こなし」をお願いしてあるのだが、ちょっと「尻踏み」までは難しいと報告を受ける。なかなか水が田んぼ全体に回らないとのこと。ま、水持ちが悪い田んぼではあるのです。

 僕は散髪した気持ちの良い頭でポツポツと雨の降る中畦畔の草刈りに出る。へアリーベッチの圃場。花の盛りは過ぎた感じがするが、よく茂ってくれました。ありがたい。今月中か来月初旬には刈ってすき込みたいところ。本当は花の時期に刈るのが一番窒素分が多くていいらしいのだが、大豆の播種は6月中旬以降なので、あまり早くすき込むとまた草が生えてきそうで、ちょっと待ってみるという感じです。
 夕方、田回りをすると新田の田んぼは「こなし」が終わっていた。ここからは「尻踏み」をして、どんどん植えていく、という感じになりそうです。ま、大麦がだいぶ色づいてきているので、大麦の刈り取りがいつごろになるかも気をつけないといけませんが。

 畔塗り機のオイル漏れがあったので、農機センターのKさんに修理を頼んであるのだが、ディスクやらローラーやら、爪を取り付ける軸なんかも摩耗しているとのこと。まあ、使えば摩耗するし、畔塗りには活躍してくれたので、仕方がないのだが・・・。やはりどうもね今の農協絡みの農業のやり方では百姓は儲からない仕組みになっているとつくづく感じる。ま、ブログで愚痴っても仕方がないが(笑)。