現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

大麦あとの大豆の播種とタンクを道路に転がすことと版画を買ったこと。


 なんだか今日もいろいろありました。
 朝、早起きして、軽トラに500Lの水を入れるタンクを積んで、水道で入水。
 それから今日から大麦あとの慣行の圃場で大豆の播種をするので、シーダーを付けてあるトラクタに、除草剤を散布する噴霧管をつける。
 で、トラクタの前に付けてある300Lのタンクに水を入れて、噴霧管の様子をチェック。ええ、きれいに洗って付け直したので、快調そのもの。うれしい。
 というわけで、長男と二人で大豆の播種に出る。トラクタのオペレーターは長男に任せて、私はアシスタント業務で水や除草剤の補給、肥料やタネの大豆の補給、溝に落ちた土を上げたり、家と圃場を軽トラで往復して500Lのタンクで水を運んだり。ええ、なかなか忙しいのでありました(笑)。

 夕方、やらかしてしまいました。軽トラに積んである500Lのタンクに水は450Lほど入っていたと思いますが、軽トラの荷台のあおりの左側を上げるのを忘れていたので、右カーブの時、木のフォークリフトのパレットの上にタンクを積んであったのですが、遠心力でタンクが滑って道に転がってしまい、フタが外れて450Lの水がこぼれ、タンクはへこみ、バルブのところの塩ビの管が折れてしまいました。やれやれ。あともう少しで今日の分が終われそうだったのに。まあ、後ろにクルマも来ていなかったので、助かりました。すぐにタンクを拾い上げて、軽トラに積み、長男に事情を説明して、トラクタで家まで戻り、直接トラクタのタンクに50Lほど水を補給して播種してもらいました。私はすぐにホームセンターへいき、折れた塩ビの管を買って、明日の作業に備えました。
 なんでそんなカーブでスピードが出ていたかって?ま、言いたいことは喉元まで上がってきているのだが、ま、言うまい(笑)。

 それから版画を買いました。フランスの若手絵本作家の絵本の原画ということらしいです。リノリウム版画。「ワシミミヅク」。この手のものの値段の相場もわかりませんが、私の小遣いで買えそうでしたので、買ってみました。騙されているのかもしれませんが、それらしい作者のサインと版画の番号も入っています。こういうのを買うのは初めてなので、ちと勇気が入りました(笑)。ま、なにはともあれ、作品自体はとても気に入っています。力強いデザインだし。自分の部屋に置く(あるいは飾る)フクロウやミミヅクの何かが欲しいなぁ、と若い頃から思っていたので。むふふふふ。
 しかしガラスの入った額入りのこういうものを写真に撮ろうとすると、写り込みやらなにやら、けっこう難しいということは知ってはいたのですが、やはり難しかったです(笑)。ま、別にカタログやパンフレットに載せる写真を撮るわけでもないので、えいやぁ、と撮っただけですけど。私自身と私の部屋に知性と学問が降りてきますように。って、もうこの年だと無理か(笑)。
 もっとも百姓なので、もう難しい本を読むこともできないけれど、田んぼの現場で、イネの生長や、麦や大豆の生長。雑草や虫や鳥や空やお天気(観天望気)、わかりやすい機械工学(機械の取り扱いや簡単な修理やメンテナンスのことですけど)や物理や化学の基本的な法則、生命のありよう、暮らしのありよう。人づきあいの知恵、などなど。うーむ。いろいろあるなぁ。書斎から離れ、本を捨て(まあ捨てなくてもいいけど)、街は近くにないから、田んぼで学ぼう、という精神です(笑)。と書いていて我ながら笑えるが、ま、いいんだ。夜、フクロウの鳴き声も聞こえるし。ワシミミヅクって、どんなふうに鳴くんだ?やっぱり、ホー、ホー?