現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

畦畔の草刈りと溝切りとオニヤンマ


 早起きして田回りと畦畔の草刈りに出る。長男がずいぶん溝切りをしてくれて、落水して中干しに入った田んぼも多いので、田回りが楽になりました。しかし、朝から暑い。
 遅い朝食を食べに帰って、長男と出動。長男は今日も溝切りと落水。
 長男の使っている溝切り機は「田面ライダーE」という名称で、まあ、私の年代の普通の人が聞いたら、笑ってしまうネーミングですよね。仮面ライダーの敵役のショッカーの下っ端はニンゲンモドキで、いつも「イーッ!」「イーッ!」としかいいませんしね。仮面ライダーのバイクはもちろん「サイクロン号」だけれど、これも跨がって乗るのでライダーなんですな。ただまあ、まだ水のある柔らかい土に溝を付けていくわけですから足下は普通の長靴ではなくて、田植え用の薄くて足にぴったりした長靴を履いて、ゴムバンドをつけて跨がります。必然的に足下は汚れますし、ズボンにも泥が跳ね上がったりします。薄くて足にぴったりした長靴ですので、履いたり脱いだり着替えたりも面倒なので、長男は、一度履くと一日の仕事を終えたいんですね。昼食だからといって、脱いで、着替えて、また履いて。なんてことをしたくないので、お昼どきだろうが、夏至を過ぎた頃の炎天だろうが、猛暑だろうが、お構いなしに今日やるべきノルマは、一気にやってしまいたいわけです。お互い熱中症になるのは怖いので、水分は常に摂りながらの作業ですが、ま、今日のところは長男につきあって日中の作業につきあいました。まあ、しかしお互い激しく消耗するので、考えなくては。
 英語の日常会話で「no way!」というのは、「ありえない!」という意味らしい。この時期、晴れた日の日中の農作業など「no way!」なのだが、なんかカッコいいので、「no way!」を使うタイミングを窺いたい今日この頃ではある(笑)。


 オニヤンマは、たぶん羽化したばかりのような気がする。簡単に捕まえられたし、まだ飛ぼうという気持ちになっていなかったし、羽根もどうもまだ軟弱なような気がしたし、光沢の具合もまだぴんとしていなかったような気がする。飛ぶ気満々のオニヤンマはそうそう捕まえられないし。子どもの頃、草に止まっているオニヤンマを網で草ごとすくったら、網の中に入っているのを見つけたときの興奮をよく覚えています。オニヤンマはけっこうホバリングするので、何度も網を振りましたが、なかなか捕まえた記憶がありません。ホバリングしているオニヤンマはあこがれでした。ホバリング状態から移動するときのそのスピードは目にも留まらぬ感じがして憧れでしたな。黒と黄色の縞模様と緑に光る目が大きくてかっこよかった。でもこいつは目が茶色っぽいんだけど・・・。