現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

草刈りと大豆の中耕と雨とスポーツのあれこれとゴッドファーザーシリーズと『We insist!』

ここ二、三年、畦畔ではイタリアンライグラスが猛威をふるっているが、たまにヒルガオが咲いているのを観ると、ちょっとほっとする。

12日(火)
 お昼前には雨も上がったような感じだが、とりあえず事務仕事に。

 ツール・ド・フランスが始まっていて、今、第9ステージまですすんでいますね。ここ10年以上毎年楽しみにしていてdvdを買ったり、Jsportで契約してパソコンで観戦したりしてきました。7月開催のツールはなんといっても景色が素晴らしいので、なんだかんだで見入ってしまいます。でも今年はYouTubeのハイライト記事で我慢しています。契約してもなかなかフランスと日本の時差を考えると、ライブ中継はほとんど観ることができないとわかってきたからです。ええ、ずいぶん前からわかってはいたのですが。早くもマイヨジョーヌはポガチャルで、ハイライトの映像を観ても、ほんとに強いねぇ。このまま総合優勝、3連覇してしまいそうな勢いですな。スロベニア出身の23歳。若い。
 で、自転車ロードレースは好きなのですが、いつも気になっているのは、自転車ロードレース界の非白人率の低さです。要するにほとんどが白人選手なんですね。閉じられた世界です。水泳もそうですね。ほかにもいろいろありそうです。もっともその国の文化と強く結びついているのがスポーツですから、仕方のないところもあるのかもしれませんが、人種的な差別もあるとしたら、現代の社会でどうなのかなぁ、って思ってしまいます。

 昨日観たせいで『ゴッドファーザー PART II』(1974)を続けて観てしまう。おもしろいけど、前作のPART1ほどの切れはないですね。アル パチーノも ロバート デ・ニーロも素晴らしいけど。

 カープベイスターズに負けてしまいましたが、10分ほどテレビ中継を眺めたら秋山が加入して、カメラが秋山ばかり映してました(笑)。頑張って欲しい。大谷翔平は今年もオールスター。二刀流で出場が決まったとか。すごいですな。

13日(水)
 朝から畦畔の草刈り。大汗をかく。朝食とも昼食ともわからない食事をとって、午後は大豆の中耕へ。明日、雨が降るという予報なので、なんとか今日中に二枚すませて、とりあえず1回目の中耕を終えたい。19時半まで頑張る。小さなトラクタで二条ずつの中耕なので、けっこう時間がかかります。でも午後は風が出たのでありがたかったです。

 朝、草刈りをしていたら、マムシを見つける。わりと小さめ。マムシを見つけるたびに開高健に教えてもらった「毒蛇は急がない」というどこかの国のことわざを思い出す。そうなんですよね。ほんとうにマムシとかあまり逃げないです。じっとしています。ま、自信があるんでしょうね。でも今日のマムシはまだ小さめだったし、でも身体の模様はマムシ独特の派手な模様でしたが、もう一つ自信がなかったのか、草刈りの作業の音になんだかごそごそと別の草むらの中にゆっくり逃げていきました。身体のくねらせ方が、やりシマヘビやアオダイショウと違って、けっこうくねらせて移動しますね。
 焼酎にマムシを漬けるマムシ酒も昔は、私が子どもの頃ですけど、何度か見た記憶がありますが、同じ村の親戚のおっちゃんは魚釣りや鳥刺し(?)が好きだったのですが、このおっちゃんの漬けたふなずしは絶品でした。で、このおっちゃんはマムシも捕まえたりして焼酎に漬けたりしてたんです。ま、でもうちの父も母もさすがにマムシ酒は飲みませんでしたが、祖母が一度、この親戚のおっちゃんからもらった小瓶を小さな杯で飲んでいたのを知っています。当時の祖母は養命酒を寝る前にときどき一口飲んでおり、たぶん同じような感覚で飲んでいたのかなぁ。

14日(木)
 朝起きたら曇り空。8時から雨が降るかも、という雨雲レーダーの予報なので、8時までのつもりで畦畔の草刈りに出たが・・・。8時になっても、9時になっても、10時になっても雨が降らない。結局、大汗をかいて、10時半まで草刈り。ポツポツ降り出しました。

 お昼に農協のU君が立命館大学から頼まれたというアンケートに答えて欲しいとやってこられる。ええ。もちろん丁寧に答えました。しかしなんですな、去年の秋ごろから肥料や種子の値段が急上昇しているのに、農協の米の買い取り価格がほとんど上がらない、というか上げます、という話が聞こえてこないのは、どういうことなんだろう。

 『ゴッドファーザー PART III』(1990)を観る。3作ともコッポラの監督作品なんですな。このPART IIIは初めて観ました。なるほど。バチカンとイタリア政府とマフィアとの関係を描いていますな。やはり、というか第1作には及びませんな。おもしろかったけど。とくにラストのあの描き方は第1作と同じ手法ですな。アンディ・ガルシアが頑張ってました。

 元総理大臣が選挙の応援演説中に手製の銃で撃たれた事件。やっと犯人の動機なんかも報道されるようになったけれど。テレビなんかではテロ事件だという報道もありましたけれど、どうも政治的な匂いのするテロというよりは私怨ですよね。やっと名前の出るようになってきたカルト宗教団体ですが、警察はもちろん調べているでしょうけれど、政治家とのつながりや関係についても、はっきりさせて欲しいなぁ。

 マックス・ローチの『We insist!』をこの二、三日、よく聴いている。大学の1年生の時にはあった古くて汚くてお客さんがあまりいなかったジャズ喫茶で一度かかっていました。覚えているのはレコードジャケットがすごく印象的だったから。『We insist!』という文字も太くてinsistという英単語もたぶん受験勉強で覚えたんだと思います。主張する、要求する、というような意味ですよね。で、飲み屋のカウンターの席に座った黒人がこっちを睨みつけているというジャケット写真。Wikiには「1960年8月31日から9月6日には、公民権運動に関わっていた詩人/歌手のオスカー・ブラウン・ジュニアの詩を取り上げて、アメリカ白人による人種差別に抵抗したアルバム『ウィ・インシスト』を録音。同作にはアビー・リンカーンコールマン・ホーキンスブッカー・リトル等が参加しており、音楽的には4分の5拍子が多用されている。」とありますな。今、聴いてみると、けっこうおもしろいんですよね。歌詞の意味が私の語学力ではもう一つはっきりしない、よくわからないのが、残念ではあるのですが。