現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

ワンオペの溝切りと地球に夜がやって来る



 予定通り、事務仕事と精米は朝のうちにテキパキとこなして、午前中から大麦の圃場の溝切りに出る。昨日の続きだが、どうもこのあたりは石の多い圃場なので、溝堀機(トレンチャー)が、けっこうな頻度で石を噛むので、なかなか苦労する。
 トレンチャーは大きな螺旋のスクリューで土を掘って上に掻き上げ、鉄の板でその土をはね跳ばして溝を掘るという仕組みの機械です。スコーンと垂直のきれいな溝が掘れてありがたいのですが、大きな石があるとそのスクリューや土を跳ばす板に挟まってしまうんですね、これが。石を噛むと、金槌やハンマーで噛んだ石を叩いて割ったり外したりします。これがなかなか大変なのです。
 午後は長男が用事でいないので、ワンオペとなりました。うーむ。ワンオペという言葉を使うのは初めてだな。ワンマンオペレーションの略ですね。圃場の額縁にまず溝を切って、メジャーで計って竹の目印を圃場の両側に立てて、それを目印に中に数本の溝を切っていきます。で、最後に溝の繋ぎ目の部分の土をスコップであげ、また尻水戸にもきちんと繋ぐためにここもスコップできれいに繋ぎます。ま、これを一人でやるとけっこう大変なのですが、その間に溝堀機が石を噛んで止まってしまいます。やれやれ。草野川の脇の田んぼなので石が多いのは仕方がないのですが。今までの培土板による溝切りだとこんなに深くは溝を掘れなかったので、深いところの石に初めて触れたという感じなんだと思います。

 夕方、今日何度目かの石を噛んで機械が止まってしまったのだが、これが、まったくぜんぜん噛んだ石が外れないのです。ハンマーで叩いたら大きな石が割れたのですが、でも肝心の噛んでいるところが割れなくて動かないのです。あたりは暗くなってくるし、気温は一気にどんどん下がってくるし、気分は消沈して、作業は明日に持ち越すことにして帰ってきました。
それにしてもスバラシイ夕焼けでした。
 考えてみれば、今朝は日の出前に起き出して仕事を始め、結局、日没後の暗くなるまで仕事をして、よく頑張りました。
 さて、あの石は明日の朝、ちゃんと外れるのかな?土を跳ばす板を外さないといけないかもしれませんな。




 そういえば「地球に夜がやって来る」っていう、昔のウイスキーの宣伝がありましたな。あははは。調べたら「夜がくる」というタイトルでした。そうでした。ま、今ではすっかりビール党ですけど(笑)。人生、おいしくなってきているのかな?なんでもおいしくいただくのが私です(笑)。頼むぜぇ。