現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

5cmの積雪とテレビを買うことと『血煙高田の馬場』と『雄呂血』


24日(土)
 朝起きたら5cmほどの積雪。朝のうちは雪。これぐらいですんでありがたい。高知県や名古屋でも積雪があったとニュースになっていましたが、北陸・東北・北海道の大雪、また雪による停電が長引いているというニュース。うーむ。
 午前中は精米と発送。長浜の本局まで行ったので、行く途中に「おとりこし」の頼んでおいたおけそくさんをもらってくる。帰りにお茶を買う。
 午後は「おとりこし」。
 夜、うちの村の田んぼから花火が10分間あがる。やはり近くで見ると音に迫力がありますな。

25日(日)
 午前中は耕作者が何人か集まって転作の面積などを計算するための寄り合い。ブロックローテーションの都合でうちの割り当ては来年は少なめだが、ま、でも米の生産調整は続く。
 午後は家電のお店にテレビを買いに行く。ここ数ヶ月、どうもテレビの調子がおかしかったんです。電源を入れても映らなかったりしてたんです。あと映っていてもテレビの前を通ると突然画面が暗くなったり。まあ、買って10年以上経っているので、そろそろ寿命がきたのかもしれません。テレビの問題なのか、リモコンの問題なのか、よくわからなかったんですけどね。

 テレビ、安くなっていますねぇ。今、主流の50型クラスのでっかい画面のテレビも10年くらい前の値段の1/5くらいになっていますね。いや、もっとか?うちはそんなでっかい画面のテレビを置いておく部屋もないので、小さい24型のテレビです。パナソニックとシャープが4万円ちょっと。東芝が3万円ちょっとでした。まあ、でもいつものように「勉強しといてな。」と商品知識はバッチリという若い店員さんにささやく。思っていたより安かったので「あのな、今日は現金でスパッと支払って、自分で持ってかえるしな。安くしといてな。」と言うと、「ええ、もう今は現金でもカードでも同じなんです。現金だからお安くする、っていうのは、今はもうないんです。」と。なるほど。今は現金を触るより、確かにカードで払ってもらったほうが楽かもしれませんね。間違いがないですし。なるほど、と思ったのだが、「今はもう、そうなんかもしれんけど、もう現金握って買う気満々でこのお店に来てるンやからね。あーた、その心意気ちゅうもんを見てもらって勉強してもらわんと。」などとわけのわからんことでもなんでも、とりあえず言ってみる。若い店員さんも苦笑いしておられましたけど(笑)。でも安いと思った値札からさらにぐっと勉強してもらいました。むふふふ。ま、そんなことは最初から折こみずみなのかもしれませんが。

 夕方、『赤垣源蔵』に触発されて、稲垣浩, マキノ正博監督『血煙高田の馬場』(1937)を観る。後の「忠臣蔵」の堀部安兵衛の山中安兵衛を阪東妻三郎がやっています。50分の映画。いやあ、これはいいわ。短いし(なんともいきなり終わりますけどね。)、痛快!板妻の殺陣は独特だけれどスバラシイですな。びっくりしました!これは人気出るわ!そりゃ高橋英樹岡田准一真田広之も殺陣が上手なんだろうけど、あと近衛十四郎松方弘樹(うん?親子か。)とか、他にもいろいろおられるのかもしれませんけれど、阪東妻三郎がねぇ、バタバタと無駄な動きをたくさんするんですな。でもこれはこれでリアルな感じでもあります。あと高田の馬場へ走っていくシーンなんて、笑ってしまうんだけど、観ているうちに泣けてくるんですな。おもしろく、楽しめる映画でした。

26日(月)
 お昼過ぎまで精米など。
 午後は二川文太郎監督『雄呂血』(1925)を観る。タイトルは「おろち」と読むそうです。1925年の映画ですよ。大正14年です。もともとは無声映画だったんでしょうね。観たのは戦後、弁士の松田春翠がしゃべって、サウンド版になったやつです。おもしろいですな。こんな風に弁士が語っている映画は初めて観たような気がします。おもしろかったです。なんていうか半鐘乱打の大立ち回り、乱闘の大活劇。見終わってからWikiで調べたら「阪東妻三郎プロダクション設立第1作であり、日本に「剣戟ブーム」を起こした記念碑的作品である。」とありました。名作だったんですね。勧善懲悪のヒーローものではありません。『血煙高田の馬場』より深味があります(笑)。ああ、でも弁士のしゃべりの」効果、おもしろさもありましょうな。いいですね阪妻の殺陣。

 夕方、年賀状のデザインを考えないといけないことにふっと気がついて、時間がないことにも気がつく。なんで今ごろなんだ?郵便局は25日までに出してください、って言っているのに。阪妻にはまっているところだったので、阪妻にしようと描いてはみたのだが、どうも正月向きではないような気がして、描きかけでボツにしました(笑)。描き直したりして二枚も描いたのに。