現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

午後の伊吹山と『ハーフ・ア・チャンス』と初めッから命は繋がってること


↑ショッピングセンターの屋上駐車場からみた伊吹山
28日(水)
 午前中は精米など。
 午後は土地改良区で農地転用の意見書をもらってくる。土地改良区に支払う転用のお金もけっこうな金額になりますな。
 それから法務局で登記簿や公図などをもらって、一昨日の家電量販店に古いテレビをもちこんで処分してもらう。

 パトリス・ルコント監督『ハーフ・ア・チャンス』(1998)を観る。アラン・ドロンジャン=ポール・ベルモンドが『ボルサリーノ』以来、28年ぶりに共演ということらしい。『ボルサリーノ』はおもしろかったですな。『ボルサリーノ2』はもう一つだったかも。でもってこの二人に若いヴァネッサ・パラディがからんできます。
 二人とも年をとってきているので、アクション映画風なんだけど、苦笑いしてます、お互いに(笑)。そういう意味ではコメディでもありますな。ヴァネッサ・パラディって、知らない女優さんだったけど、ジョニー・デップとつきあっていたことがあって、結婚はしてないけど、二人の子どもを授かっているんですと。なんと。
 映画としてはドタバタの映画で、楽しめます。ラストもなんとなく想像した通りになったし(笑)。
 アラン・ドロンは私の好きな俳優で現在87歳。1998年の公開当時は63歳ということになりますな。なるほど。ジャン=ポール・ベルモンドは去年88歳で亡くなっていますが、1998年当時は65歳ぐらいか。しかしこの二人がドタバタ映画に出るとは。ま、余興みたいなことなんでしょうな。

 世の中は今日が仕事納め、御用納めだったらしいことを、夕食の時に奥さんから聞く。なるほど。農業だとすでにずっと前から御用納めはしているようでもあり、まだしていないようでもあります。

29日(木)
 朝、起きて、お茶を飲んだり珈琲を飲んだりして、すぐにやることがメールチェックだったり、SNSのチェックだったりするという、なんだかなぁ、と思ってしまう生活パターンです。
 朝から養老先生の話。相変わらずわかりやすいのか、わかりにくいのかもわからないけれど。「今は生態系なんていって、命が繋がってます、みたいなことを言いますが、そんなもん、初めッから繋がってんですよ。」なんて言い方がカッコいいけど、ちょっと笑える。演壇の前に「南無帰依仏、南無帰依法、南無帰依僧」ってかかっているから曹洞宗のお坊さんや門徒の人(曹洞宗ではお坊さんとか門徒と云うのかわかりませんが。)を相手に話されているのかな。
 私はあの『バカの壁』が大ベストセラーになった時、ずーっとオモシロイ、オモシロイとは思って読んでいたのでしたが、読み終わった時に、うん?結局『バカの壁』ってなんなんだ?とさっぱりわからなくてショックを受けるという経験があって、大ベストセラーのタイトルの意味さえわからないなんて・・・。
 養老先生は昔、日本農業新聞にときどき文章が載る(たぶんインタビューした録音から文字に書き起こした感じです。)ことがあって、生命とか虫とか農に関する話を読ませてもらっていました。やっぱり話はおもしろいんですけど、でも最後まで結論めいたことはわからないというか、言わないんですね、そういうスタイルでした。記者さんも文字起しやまとめ方のこともあるんでしょうけれど、養老先生ちょっとひねくれてますよね。ええ、好きなんですけど。