現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

『ラスト・ターゲット』と枝雀・米朝・小さん・海原小浜

9日(月) 成人の日
 うちの購読している中日新聞には、サントリーの成人の日の全面広告は載っていませんでした。ま、成人年齢が十八歳になったけれど、飲酒は二十歳だし、サントリーとしても、新成人に向けてなんて祝意を述べ、サントリーのお酒を飲んでくださいな、と言えばいいのかわからなかったのかも。

 午前中は精米など。午後はすこし事務仕事。
 

10日(火)
 午前中は精米など。その後少し事務仕事など。
 コーヒーの豆を挽くミルがほしくなり、噂のダイソーのコーヒーミルがあれば買ってみようと思って出かけたけれど、長浜市内の二軒のダイソーにはともに無かった。それじゃぁ、激安を謳う「ドン・キホーテ」にいってみようと思いついたのですが、ここにもありませんでした。「ドン・キホーテ」には初めて入りましたが、なるほど。ああいう感じのお店なんですね。なるほど。

 落語をいろいろ自分から聴き出したきっかけは、卒業して1年目仕事をしはじめたとき、職場で初めて自分の机をもらって張り切っていたわけですが、隣の席が既婚の女性でよくおしゃべりをしてくださいました。よくよく話していたら中学の時の同級生のお兄さんと結婚されていることがわかって、ちょっとびっくり。その人が「昨日出張で○×さんのクルマに乗せてもらって一緒に行ったんやけど、カーステレオから落語が聞こえてきてびっくりやったん。ほんでもじっと聴いているとおもしろくて、行きも帰りも、クルマの中で二人で大笑いしてたん。桂枝雀さんって知ってる?」と話しかけてくださったのでした。もちろん枝雀さんは知っていました。でもそのとき思ったのはドライブのときに(いやそれはドライブというよりは一緒に出張にいっただけですが)、落語を聴くというのも悪くないし、そういう時にちゃんとじっくり集中して聴いて笑ってくれる人もスバラシイな、ということでした。なんといっても私も通勤に自分のクルマを手に入れたばかりでしたし、カセットテープのカーステレオから何を流すのがいいのか、とあれこれ試していた時期だったんですよね。いいヒントをもらったような気がしたものでした。でレコード屋さんに行った時に(ちょうどCDが出始めたころでした)、カセットテープのコーナーで枝雀全集を見つけたんですよね。仕事して給料ももらっていたのでカセットテープは二巻買ったのを覚えています。A面B面で四つの噺ですよね。これがおもしろくて次々買いました。
 枝雀さんの師匠になる米朝さんは、人間国宝にもうなっておられたのかな?古い話をおもしろいマクラで話しておられました。そういう意味では地味ながら滋味がありまして、ここのところはずっと米朝さんを聴いています。米朝さんの音源はあまりYouTubeにあがっていないのもあるんだけれど、今日も手持ちの音源の「酒の粕」という噺で笑わされたりうならされたり。マクラで昔の噺家が楽屋なんかで飲んでる話が出るんですけど、何度聴いてもおもしろいんだなぁ。まあ確かに国宝なのは間違いないですわ。

柳家小さん 桂米朝 対談 「寄席落語200年に思う」 1998/08/23

桂米朝海原小浜の上方笑芸繁盛記