↑一度にたくさん買って読めるのか?
5日(日)
午後は農事組合の総会がコロナで書面決議というか書面表決ということになりましたので、役員さんに集まっていただいて、その結果の集計処理など。
一緒に役員みんなで直会はできないので、お弁当が出ました。帰って弁当とビールを飲みながらカーリングの日本選手権の決勝戦を観る。ロコ・ソラーレが優勝となりました。予選リーグでは、ちょっとバタバタもしてましたが、決勝トーナメントではやはり正確なショットがいいところで決まって楽しませてもらいました。
伊藤俊也監督『日本独立』(2020)を観る。敗戦直後GHQ占領下における吉田茂や白州次郎の活躍(日本国憲法の制定のことが中心です)が描かれます。小林薫、浅野忠信、宮沢りえ、榎本明、松重豊とか、なかなか立派な俳優さんが揃っているんですが、なんだかなぁ。憲法がアメリカ側から押し付けられたものであるということばかりのような気がするなぁ。それと引換に、占領から日本の独立を手に入れるという思いなんでしょうけれど。GHQも日本もいろんな憲法や宣言を参考にしたはずだし、何より新しい憲法が発布されて、日本の国の仕組みが変わって、日本に暮らす人がどう思ったか、どう感じたか、戦争を放棄すると書いてある憲法を読んで、見て、敗戦直後の中で頑張っていた人々がどう思ったか、それがあってこその日本の「独立」だと思いますけどね。そこにはまったく触れられていませんね。
今年は戦後78年になろうとしているんですが、今の日米の関係をみると「日本は本当に独立国なのか?」という議論は絶えませんね。私は憲法を一言半句変えてはならん、などとは思ってはいませんが、なんだかなぁと思うのは、憲法を変えてどういう国をつくっていこうとしたいのか、この国のリーダーがわかりやすい言葉で国民に説明していないことです。だから勝手に閣議決定ばかりで憲法の解釈を変えていく。たぶんこの国で働き暮らしている人々が納得できる説明ができないんでしょうね。
他国と一戦交えるというような大きなトラブルなく暮らしてきたからこそ、今の日本の繁栄や平和があるはずなんです。(だから、そりゃズルイよ、とも言われるんでしょうけれど。)現在戦争している国の様子を見ればよくわかりますよね。
古今亭志ん朝の『厩火事』がスマホに入っていて、好きな話なのでときどき聴いている。これらはどうも江戸の噺ですな。上方落語ではやっている人を知りません。米朝さんもやってないみたいですし。あ、検索したら桂ざこばさんがやってるみたいですな。論語にありますな、厩火事。愛する白馬を焼死させながらも、馬にかまわず家来の安否を気づかったという話しです。
廐焚。子退朝。曰、傷人乎。不問馬。(郷党第十 12)
廐焚けたり。子、朝より退く。曰く、人を傷へるかと。馬を問はず。
(うまややけたり。し、ちょうよりしりぞく。いわく、ひとをそこなえるかと。うまをとわず。)
なるほど。わかりやすい話です。落語の『厩火事』は夫婦げんかの噺で、まあアホみたいな噺といえばアホみたいなんですが・・・。あたしゃ、あーた、脳科学者の黒川伊保子先生(ラジオで一、二度お話を聴いてファンになっております。)のご著書はたくさんあるようですが一冊もまだ読んでいなくて、『妻のトリセツ』も未読なんですけれど、夫婦の関係も私の場合落語から勉強させてもろてます、へえ。ほらなんどすえ、上方落語では、おかみさんの名前はたいていはお咲さん(おさきさん)ということになってますねんけど、落語を聴いていますと、夫婦の情てなもんがわかってきますな。ええ、ほんまでっせ。ほら新婚時代はよろしおまっせ。そやけど時代がついてきますとだんだん難儀になってきますわな。子どもの前では遠慮もありますやろえけど、喧嘩の絶えん夫婦もありますわな。『妻のトリセツ』『夫のトリセツ』を読んで脳科学から勉強しよか、てな夫婦ならよろしおますけど、本みたいなもんよー読まんわ、というような人には落語をお薦めしまっせ。浮世のこと、娑婆のことを笑いながら勉強できますさかいね。ええ、もしこの先私が離縁なんてことになりましたら、ええ、シルバー離婚って、最近はあんまりそういうような言い方あんまりいいまへんけど、ときどき聞きますわな、奥さんが退職金もろてすぐ離婚したちゅうような話も。ほんま不安になりまっせ。ええ、もしそないなことになりましたら、黒川先生のご著書を読まんかったからやと、落語ばっかり聞いて笑とったからやと、笑うたってください。ええ、だんだん関西弁が下手になってきとおります(笑)。
↓このURLはお兄さんの金原亭馬生さんの『厩火事』です。これまたスバラシイです。
https://www.youtube.com/embed/FaGFvK3x5XU?enablejsapi=1
ま、兄弟、というか親子兄弟で名人ですな。私の持っている志ん朝さんの音源(ここに貼り付けたYouTubeとはちょっと違うんです。)の方が一番笑えるような気がしますが、この二つもいいですね。