現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」と「きらみずき」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

ジャズトランペッタークリフォード・ブラウンとアジサイの芽


クリフォード・ブラウンの愛称は「ブラウニー」。
ベニー・ゴルソンが追悼曲として “I Remember Clifford”  を作曲して、ジャズのスタンダードナンバーになりました。

 1970年代後半にFMラジオのエアチェック(要するにAMより音質のいいFMの音楽番組からラジカセで、カセットテープに録音すること)が流行って、二週間分の(うん?一ヶ月分だった?)FMのラジオ番組表を載せている専門誌が二誌あったんですよね。『FM fan』と『FMレコパル』。その『FMレコパル』にジョージ秋山が漫画でクリフォード・ブラウンの伝記みたいなのを描いたんですよね。その漫画がすごくよくて。すぐにレコードを買ってきて聴きだしたら、これがすごくよかったんだなぁ。ほんとかっこいいぜ。
 長浜の駅前にあった「サン・ミュージック」という小さなレコード屋さんで中学生だった僕は友人とお小遣いを貯めてはレコードを買っていたのですが、クリフォード・ブラウンのレコードを眺めていたら、若いお兄さんの店員さんに話しかけられました。「クリフォード・ブラウン聴くの?中学生?中学生でクリフォード・ブラウン?どうしたの?マイルスはもう聴き飽きた?それもいいけどこれもすごくいいよ。おすすめです。」と。僕が手にしていたのはマックスローチとの『 Brown and Roach Incorporated』でしたが、薦められたのは「Clifford Brown Quartet in Paris」でした。

 たとえば中学三年生だった1976年はクリフォード・ブラウンが亡くなった1956年から数えて20年後。当時15歳として、生まれる前の1956年は大昔のように思っていましたが、・・・。でも現在、2025年の20年前は2005年ですね。2005年なんてついこないだみたいなものじゃないか。と思えてしまいますが(笑)、15歳の私にとっては、自分が生まれる5年前というのは、ちょっと大昔のような気がしていました。


マイルス・デイビスのトランペットを聴いたあとだと、ハードバップの時代はいかにも古臭いジャズのように聴こえるかもしれないけれど、なんだかね、みんな元気だしわりと楽しそうでしょ?クリフォード・ブラウンはスタジオ録音よりライブの録音の方が、僕は演奏が好みだけれど、サービス精神もあるんだなぁ。ソロも短くて一曲の演奏も短い。で、次々曲を演奏していく。もちろん録音機材の問題もあったんだろうけど。

↓裏庭のアジサイの芽。

12日(水)
 囲碁棋聖戦を横目でみながら、終日事務仕事。アマゾンで注文したものを忘れていて、拾っていたら、一年間で買った本が次々と出てきたのだが、買ってる割りには読んでない(笑)。棋聖戦、いきなり井山さんのAIの評価値が10%ぐらいだったりしてヒヤヒヤしたけれど、午後に50%と50%の五分五分の評価値になる。素人の私には囲碁界の最高峰の二人が何をやっているのかさっぱりわからないので、AIの評価値がないとなかなか楽しめない。プロ棋士の解説がいつもあるわけでもないし。

13日(木)
 一昨日提出した50ページほどの書類だが、昨日、さっそく何ヶ所かミスを指摘されて戻ってきたので、今日はこれから訂正して再提出する予定。世の中、なかなかすんなり順調には進まないぜ(笑)。
 

ミョウガで湯豆腐


↑先日買ったカキモリのMetal nib(真鍮)で書いてみました。ペンの寝かせ方で太い線も書けます・・・。なるほど。なるほど。

11日(火)
 朝から昼過ぎまで雨。
 雨は降ったけれど、あまり寒いとは思わなかった。
 苗代にする圃場の溝を三角の鍬でさらえて排水を促す。ああ、早く乾いて土が固まって欲しい。

 夕方、なにかないかな?と冷蔵庫をのぞいたら、ミョウガを見つける。豆腐もあったので、冷奴にしようか、湯豆腐にしようか、迷ったけれど、湯豆腐に。
 もうひとつミョウガにツヤがないけど、たぶん鮮度の問題だろうなぁ。昔、山登りにはまっていた頃、登山道のすぐ脇でミョウガの群落を見つけたことがありました。たまたま一緒に歩いていたのが理科の先生で「あ!これミョウガですね。」と教えてもらいました。「へー、こんなところに群生しているんですね」と言うと「ほら、「茗荷谷」という地名とか苗字がありますよね。」とおっしゃってました。
 で、そのミョウガを刻もうとして、輪切りというか小口切りにするのがいいのか、千切りにするのがいいのか、少し悩んだが、小口切りにしたのだが、思ったほど薄く切れずちょっと太めの妙なものになってしまった。千切りのほうがよかったかな?どちらにせよ包丁を研がないといけませんな。

12日(水)
 外はまだ暗いけど、今日も曇り空?そういえば昨日は50ページほどの文書を提出。今日も事務仕事に頑張る。

茨木のり子の「大学を出た奥さん」と「汲む」


↑先日の日本農業新聞で紹介されていた茨木のり子さんの「大学を出た奥さん」。
『おんなのことば』(1994)にあるらしい。おもしろいなぁ。やっぱり二連目と三連目がとても好き。 “ピイピイ” がよくわからないけど(笑)。 

 茨木のり子の詩を初めて読んだのはいつだったろう?教科書に載っていた「わたしが一番きれいだったとき」だったかも。『詩のこころを読む』(岩波ジュニア新書、1979年)は就職してから買って繰り返し読みました。どこかに茨木のり子の詩集があるはずなんだけれど、見つからない。うーむ。ちょっと部屋の掃除やら整理整頓が必要。というか並べてある本棚の背表紙が老眼でだんだん見にくくなってきているんだなぁ。


 昨日『おんなのことば』に収められている「汲む」という詩を見つけた。



 いろいろ思い当たることもあってドキドキしました(笑)。もっとも私などはいい大人なのにいまだにどぎまぎしてばかりですから。ま、それはともかくやっぱり読むと心洗われるような気持ちになるんだなぁ。

東川の法面の草焼きと





 朝からほぼ快晴。霜もおりて屋根が白くなっていた。
 10時から東川の枯れ草の草焼きをする。天気もいいし、風も比較的穏やかで枯れ草はよく燃えてくれた。ありがたい。
 午後は長男がスライドモアで刈れずにいた大豆を刈り倒してくれた。本当はそのまますき込んでもよかったのだが、やはり大きいと微生物による分解にも時間がかかるでしょうし、やはりモアで細かくしておきたい。

 カキモリのMetal nib(真鍮)というのを買ってみた。以前、ガラスペンを何本か使ってみましたが、もちろんガラスペンもきれいだし面白かったのですが、やはり素材が細いガラスだけに私のようなガサツでウッカリものにとっては、普段づかいの筆記用具、文房具としては、ちょっと使いにくい、気をつかう、というところもありました。ま、それはそれでいいのですが。
 ですがこれは真鍮ですし、持つところは汎用の木製のペンホルダーも使えるので、少し気楽かな。
 使い方(ペンの寝かせ方)で、太い線も細い線も書けるということですが、そういうことはちょっと慣れないとうまくはいきません。それは、まあ、他の筆記用具も同じですね。ま、読みやすい、きれいな字が書けるように、稽古するしかないです。


↑露地のこのあたりの梅。膨らんできているけれどまだ咲いてないです。

先月ロバータ・フラックが亡くなって、その追悼特集の番組が流れました。アルバムを買って聴いたことはなかったけれど、ラジオからひっきりなしに彼女の歌声が流れていた時期が何度もありましたね。耳になじみのある曲が次々流れてしみじみしてしまいました。うーむ。

長浜の盆梅展と『35年目のラブレター』

 午前中はお寺さんの紫陽花の植栽で、いろいろ準備をしていたのだが、時間が変更になっていたらしくて、活躍出来ず。いやはや。
 午後は用事のついでに慶雲館で開かれている長浜の盆梅展に。今年は花が少し遅れているということで16日まで期間は延長されたが、最終盤ですね。豊公園の駐車場もなぜか一杯だったし、盆梅展もたくさんの人出。やはり入っるとスッと梅の香が漂っているのはなんともいい感じ。ま、人が多いのでスマホの写真もあまり撮れませんでした。というか遠慮しました(笑)。
 俳句コンテストがあるので、抹茶を飲みながらひねってみましたが、うーむ、笑うしかない(笑)。今日はなにかとうまくいかない。










 小倉孝保『35年目のラブレター』(講談社)読了。たぶんあまり読んでこなかったジャンルの本ですが、楽しめました。何度か泣けました。帯には「60歳を過ぎてから夜間中学で読み書きを習った。最愛の妻に、ラブレターを書くために__。」とあります。実話。ドキュメンタリーです。昭和十一年生れの西畑さん。戦時下での小学校入学。でも貧しさやら諸般の事情で二年間しか小学校にいってなくて読み書きが出来ないまま就職。結婚してから奥さんに読み書き出来ないことを打ち明けるのだが・・・。
 今度、映画にもなって公開されるようなので、詳しくは書けないか。
 いや、先日、作者の小倉孝保さんが私の母校の後輩ではないのか?という情報がSNSで回ってきて、じゃ、読んでみようと思ったのでした。なるほど。毎日新聞論説委員とのこと。うーむ。残念ながら毎日新聞はこのところあまり読んでいないので、まったく気が付きませんでした。他にも何冊か本になっているようなのでチェックしなければ。いや、でもチェックしても買って読めるかどうかは自信がないのですが。いやはや。

 荒れる春場所?初日、関脇二人が敗れ、大関が敗れ、新横綱も敗れました。遠藤も宇良も勝ちましたが。ナイツの漫才のネタにわりとよく遠藤が出てきていじられてます(笑)。ナイツの塙さんは相撲ファンでもあり、ネタでもよく相撲を取り上げている。遠藤をいじりたくなる気持ちはわかるのだが・・・。^^

「美守」と消防署に届けを出すことと棋聖戦七番勝負第六局


 上越市の丸山酒造は「雪中梅」の蔵元ですね。「美守」と書いて「ひだもり」と読むのはなんで?と蔵元のHPをのぞいてみましたら、古い地名ということらしい。古くは「夷守(ひなもり)」と呼ばれた地域なんだと書いてありました。隣接して「五公(いぎみ,≒夷君)」という郷もあり、この地が大和王権蝦夷の境界地域であり辺境(フロンティア)であり共生圏であったことをうかがわせます。とも。なるほどなるほど。おもしろいなぁ。そういうことを知ってから、グビリとやると、旨さにまた一味加わりますな。

7日(金)
 事務仕事など。それから消防署に来週の東川の法面の草焼きの届けを出す。
 風が強く寒い。風にときどき雪が交じる。

 一力遼棋聖vs井山裕太王座の「棋聖戦七番勝負第六局」終盤、お互いに秒読みの時間がない状況。もうAIの評価値も井山王座の98%と出ていて、YouTubeのコメント欄も解説の先生も井山王座の手がスバラシイと称賛の嵐となっていたところで事件が発生。詳しいことはよくわからないが(笑)、井山王座がパチリと石を打った途端、AIの評価値が98%から一気に20%ほどに動く。解説の先生がたも検討室の先生方も「なにがおこったんだ!?」と大騒ぎに。結局、そのまま一力遼棋聖の逆転勝ち。これで3勝3敗となり、七番勝負の第七局をすることに。去年もそうでしたが、今年もこの二人の対局は毎回毎回スゴイです。って、私にはよくわからないんですが(笑)。
 何度も書いて申し訳ないですが、『ヒカルの碁』以来、というか井山王座が小学生の時から知っているというご縁で囲碁もわからないのに(笑)、井山王座を応援しています。

 囲碁は七大タイトルがありますが、棋聖、名人、本因坊の三つはトーナメント戦ではなく時間のかかるリーグ戦を採用し、番勝負も2日制7番勝負なので、三大タイトルと呼ばれていました。ところが2023年に本因坊戦がスポンサーの資金難から賞金額を減額し、リーグ戦をやめてトーナメント戦に、番勝負も他の棋戦と同じく1日制5番勝負に変更してタイトルの序列がぐっと下がったんですね。本因坊戦は一番歴史もあるし、残念ですけど。資金難になったスポンサー名はあえてあげません(笑)。名人戦も苦しいンじゃないか、という噂も。ちなみに現在の七大タイトルの賞金額は1:棋聖(4300万円)、 2:名人(3000万円)、 3:王座(1400万円)、 4:天元(1300万円)、 5:本因坊(850万円)、 6:碁聖(800万円)、 7:十段(700万円)ということです。棋聖戦のスポンサーは読売新聞社サントリーホールディングス。うーむ。

8日(土)
 今日は午後から農業の勉強会に参加する予定。

桃花春風に笑むぜ 伸び代にすがるぜ

 年をとってくると、あつかましくなってくるもので、こんなものもブログに貼り付けてしまうんだから、我ながら笑える。でもだんだんこういうものは恥もかかないと上手にならないということもわかってきた。ただ私の場合は恥は盛大にかいているが、字のほうはいっこうに上手にはなっていってないところも恥ずかしいのだが、まあ、いいのだ。だいたいたぶんこんなもんだから。ま、伸び代はまだまだあるぜ。伸び代にすがるぜ。

 事務仕事に退屈してきて、ちょっと字の稽古でもしてみるか、と筆ペンを取り出し、さて、と思ってみたが書いてみようとする文句が何も浮かばない。長浜の盆梅展も16日まで延長されるようだし、「梅」で俳句をひねって書いてみようと思ったけれど、これがひねった俳句が駄句駄句なので、すでに恥の上塗りなのに、さらに上塗りは・・・と思いなおし、「梅」はやめて「桃」にするか、と思ったら、すぐこの文句が浮かんできた。先日、新聞のコラムで紹介されていたのを思い出したのだ。
 もともとは中国の漢詩の一節らしいが、禅の言葉としてひろがったとのこと。春の風に誘われて去年と同じように今年も桃の花がほころびました、というような意味だそうです。ああ、遊んでばかりだなぁ(笑)。