現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」と「きらみずき」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

寄り合いと大麦の発芽と居酒屋で飲むことと「生命は」


24日(土)
 朝、夜の寄り合いのレジュメと資料を作る。
 その後は精米と発送。
 夜の寄り合いのあと近所の居酒屋に三人で行く。遅くまで飲んでしまう。

25日(日)
 飲み過ぎでシンドイ(笑)。
 もっと降るのかと思ったら、ありがたいことにわりと少なめ。近所のお米を買ってくださったところに配達など。

 最初に播種した大麦が芽を出してきた。うれしい。そしてやっぱり生命の不思議(あるいは神秘?)ということをちょっと考えてしまう。

 夜は組の常会。


 「最後の講義 心臓外科医 天野篤」を観る。「神の手を持つ」冠動脈バイパス術の外科医の先生です。ええ、農業をやっている自分とはぜんぜん違う分野のすごい先生の最終講義ですけど、ま、番組としての演出のクサさはあるけど、よいお話でいろいろ心に染みる。公平性・・・。世の中格差がひど過ぎると僕は感じていますが、植物の発芽、動物の出産、それぞれの生長と成長。またそれらがある意味いとも簡単に死を迎えるということ。それぞれの場所で生きて、生命をつなぐということ。生命ということを考えるとモヤモヤしたり不思議な気持ちになったり。

 ふっと吉野弘の「生命は」という詩を思い出す。いやはや。



       生命は    吉野 弘


     生命は
     自分自身で完結できないように
     つくられているらしい
     花も
     めしべとおしべが揃っているだけでは
     不充分で
     虫や風が訪れて
     めしべとおしべを仲立ちする


     生命はすべて
     そのなかに欠如を抱き
     それを他者から満たしてもらうのだ


     世界は多分
     他者の総和
     しかし
     互いに
     欠如を満たすなどとは
     知りもせず
     知らされもせず
     ばらまかれている者同士
     無関心でいられる間柄
     ときに
     うとましく思えることさも許されている間柄
     そのように
     世界がゆるやかに構成されているのは
     なぜ?


     花が咲いている
     すぐ近くまで
     虻の姿をした他者が
     光りをまとって飛んできている


     私も あるとき
     誰かのための虻だったろう


     あなたも あるとき
     私のための風だったかもしれない

色選をかけたことと大麦の播種と寒冷前線と温暖前線の数十年ぶりの復習


↑日没後の残照 10/22 17:41
片岡義男風の写真になるかも、と思ったがなかなかそうもいきませんな(笑)。

20日(火)
 午前中は精米と発送。午後は慣行栽培の「秋の詩」にもう一度色彩選別機をかける。

21日(水)
 午前中に精米と発送。午後は午後は慣行栽培の「秋の詩」にもう一度色彩選別機をかける。夕方に「秋の詩」を出荷。
 その後、歯医者さんへ。
 で、近所の居酒屋さんに土曜日の弁当パックを注文にいき、ええ、少し居酒屋さんで飲む。飲んだのはビールだが、出てきたイカのバター焼きのうまかったこと(笑)。難しい料理ではないと思うが、どこかなにかが素人とは違うんだろうな。うーむ。イカの違いか。
 そういえば、ちょうど居酒屋さんにいる時に雨がザーッとと降ってきて、風も強くなったのですが、おもわず「今、寒冷前線が通過中です。」などと居酒屋の大将に寒冷前線と温暖前線についてしたり顔で説明してしまったことを思い出したが、いささか恥ずかしい(笑)。

22日(木)
 午前中に精米と発送。それから中米の出荷と大麦のタネを購入。種子更新ですな。
 午後は大麦の播種。

23日(金)
 午前中は畦畔の草刈りなど。午後は大麦の播種。
 今夜から雨が降るという予報なので、バタバタと慌ただしく、せわしない。

↑枝豆をとろうと大豆の圃場にいったが、・・・。他の農家の圃場はけっこう葉が黄葉してきているのだが・・・。うちの大豆はまだほとんどが緑色の葉である。どうも心配だ。一枚だけ黄葉した葉っぱがついていたので写真を撮る、以前は葉はスキャナーでスキャンして載せたのだが、今回は写真で、周りを切り取りました。切り抜きの選択も今はわりと簡単にやってくれるのでありがたい。

↓昔、高校生の時に地学の授業で習った寒冷前線と温暖前線の図。久しぶりに描いて勉強してみた。数十年ぶりの復習(笑)。
 僕はこういう図を書くのが好きだったなぁ(笑)。現在のお天気にあるのはは台風30号と秋雨前線(停滞前線)ですけど、あともう一つ閉塞前線というのがあって、天気図の前線は全部でこの四つです。閉塞前線は寒冷前線が温暖前線に追いついた状態ですね。

大麦の播種開始がいきなり点灯の作業となったこととライ・クーダーを聴いていること


↑午後遅くから播種はじめたので、これが2枚目の圃場だが・・・、すでに影が長く伸びている。
あたしゃ、もうこの圃場で終わるのかと思っていたら、もう一枚やろ。などと言われてしまう。


↑いわんこっちゃない、しばらくしたらライトをつけて播種作業となる。となりの圃場では同級生のSちゃんがトラクタのライトをつけて大麦の圃場で溝切りをやっている。って、まっすぐ溝切れるんかい?ったく、どうかしてるぜ(笑)。


↑こんなんで、ちゃんと播種できているのか、まったく見えんやないか。ったく、どうかしてるぜ(笑)。


18日(日)
 今日も晴れる。
 朝、新米の案内の葉書を投函。
 その後、大麦の播種準備。うちは今、麦でも大豆でも畑物の除草剤は水和剤を使っているので、水の準備。トラクタに300L。トラックに500L。これがけっこう時間がかかる。
 それからトラクタにロータリーを付け、シーダーを付け、除草剤の散布機を付ける。ところが除草剤の散布の管の端が見当たらず(どこにいったんだ!?)、探し回ったり、結局見つからず、長男と二人で知恵を出して簡易的に修理・補修で播種できるようにする。むふふふ。臨機応変。出たとこ勝負。
 というわけで播種のスタートが遅れたので、日没後も暗い中、トラクタのライトを点けて播種をする。
 こんな暗くなってから大麦の播種をしたのは初めて。長男はどう思っていたんだろう(笑)。去年は日没後の暗闇の中、田植機のライトを点けながら初めて田植えをしたのだが、今年は暗闇の中大麦の播種かい!ちゃんと播種できているのか、さっぱりわからない。芽がちゃんと出るのか、麦に利いてくれ!って。困ったもんだなぁ(笑)。

19日(月)
 朝はときどき陽射しもでたが曇り空。お天気は下り坂。朝5時前から起きて、スマホの雨雲レーダーをひっきりなしに確認。
 私はいつ雨が降り出すのか気になっているのだが、でも長男は悠長にまだ寝ててなかなか起きてこない。どうなんだ。
 長男は大麦の圃場の溝を切ってくれたのだが、まだ尻水戸と繋がっていないので、あたしがスコップを使って、圃場の溝掃除をしたり尻水戸と繋いだり。
 あのね、言うときますけど、現代の農作業で一番シンドイのは、鍬仕事、スコップ仕事ですけどね。雨が降るとわかっているので、雨が降ったらその排水を考えておかないといけない。しかも播種しなければいけないので、排水は万全でないといけないし、雨で土が濡れるととたんに重くなってスコップ仕事が大事になるので、乾いているうちにと頑張りました。
 辻井農園のCEOはどうなっているんだ?トラクタでもコンバインでも機械の運転は、だいたいこのあたりの弱小農家ではCEOの仕事なのだが、同様に鍬仕事、スコップ仕事もCEOの仕事のはずなのだが・・・。

 CEOはchief executive officer (最高経営責任者)と辞書には載っているけれど、officerは役員とか幹部という意味ですよね。executiveも形容詞だけど経営するというような、執行権をもつという意味だと辞書にはありますな。あまりにも無縁な言葉でしたが、考えてみれば去年までは私がCEOだったのだが、今年からは長男がCEOです。ま、あまりofficeにはいられませんが(笑)。でもとにかく判断はしてほしいですな。下り坂のお天気で、農作業をどうするのか、その判断。たのむぜ。CEOの仕事ですぜ(笑)。

 でも思いの外、雨は降り出さず、17時まで(まだ明るいうちに)作業をしても、降らんやないかい!とスマホにツッコミを入れたくなる。どうもね、このところスマホの雨雲レーダーの予報はあまりアテになりませんな(笑)。
 おかげで大麦の播種はすすんだけれど、切り上げどころがわからなかったので、お米の精米発送が一日遅れることに。うーむ。

 じつは昨日から今日まで、ずっとライ・クーダーを聴いている。スマートプレイリストも作ってあります(笑)。もちろんあたしゃ学生時代からライ・クーダーは聴いてきてます。ええ、パイオニアの「ロンサム・カーボーイ (Lonesome Car-boy)」のCMやサントリーの「アーリータイムス」のCM(これ、いつごろ流れたCMだったんだろう。テレビで映画を観ている時のCMだったような気がしているのだが・・・。)の影響もあったと思いますが。片岡義男の『気まぐれ飛行船』の影響もあったかも。
 ライ・クーダーとか、片岡義男とか、えーっと、あーっと、名前が出てこん。あ、思い出したボズ・スキャッグスとか、ものすごく好きなのになんだが正直に「好きなんよ。」と言えずに、「ええんやけど、ちょっとねぇ。あははは。」などと言ってしまってきた人たちではありますな。最近は村上春樹も、この仲間に入ってきてる気もするけど(笑)。なぜなんだろう?たぶん自分とよく似ていてわかりやす過ぎるからかなぁ。あははは。なんでやねん。ぜんぜん似てないけど(笑)。

 今回、初めてYouTubeで観る動画もたくさんあって(今まで検索しても、おすすめもしてくれなかったのに、今回は急にいろんなのをおすすめしてくれた!なんでやねん。)、僕が新鮮な気持ちになったからかライ・クーダーのカッコいいスライドギターが心にしみる秋の夜となりました。
 以下、今回初めて観た動画。↓


↑映画の『パリ、テキサス (Paris,Texas/1984)』は観ていないのだが・・・。
これは映画の中にでてくる風景なのか?うーむ。カッコよ過ぎる(笑)片岡義男の写真っぽい。むふふふ。

村のエンジョイイベントと真夜中の印刷と小津安二郎と柚子とラルフタウナーの「Icarus」

17日(土)
 晴れて村のイベントが行われて、私も朝から組のテント立てから参加。ふっとみたら会場の小学校の運動場の隣のうちの田んぼの畦畔の草が盛大に伸びていたので、コレハイカン、マズイゼ。とすぐに草刈り機を持ってきて刈り払う(笑)。
 その後は開会から閉会まで参加して(といっても私が参加したのは紙飛行機飛ばしとビンゴゲームだけで、あとはみなさんとお話しながらビールをいただいただけだが)、帰ってきてからすぐ遅い昼寝。目が覚めていただいた弁当を食べたらまた眠くなり、またそのまま眠ることにして蒲団に潜り込む。
 で、真夜中に起きてネット販売しているお米の案内の葉書を印刷する。

 そんな印刷作業をしながら音楽をランダムに鳴らしていたら、ゲーリー・バートンとラルフ・タウナーのデュオの『Matchbook』(1975)の「Icarus」が流れてきて、耳を貸してしまう。うん?耳を傾けてしまう?ほうがいいですな。何度も聴いたアルバム。ECMレーベルのレコードで、いかにもECMです(笑)。いいなぁ。ファンキーでもポップでもないけど、この透明感のある、うーん、切れ味のある、うーん、凛とした音。でもって即興演奏。言葉は出てこないが、聴けばわかります(笑)。あまりジャズ喫茶ではかかってなかったような気がします。そうでもないか。

 葉書の表書きと裏と両方印刷させるので時間はかかるが、コンピュータがやってくれるので、僕は葉書を継ぎ足すだけ。その合間に、ラルフタウナーのギターを聴きながら無印良品の『人と物シリーズ3 小津安二郎』を読了。小津の文章を読んだのは初めてのような気がする。なるほど。芸談もちょっとした短いエッセイも楽しめました。


↑真夜中に小津安二郎の文庫を読む。


↑真夜中にいただきものの小さな柚子を握ってみる。


↑真夜中に聴いた『Matchbook』(1975)の「Icarus」

草刈りと溝切りと脱芒機とサーバーへの攻撃と『用心棒』

15日(木)
 晴れてうれしい。
 大麦の畦畔の草刈り。長男は溝切り。

16日(金)
 午前中は精米と発送。
 午後は長男は溝切り。僕は大麦のタネを脱芒機にかける。

 北海道でも暑さに強い品種改良が行われているらしい。北海道は新潟に次ぐお米の生産量を誇ります。以前は寒さに強い品種を開発していたというのに・・・。なるほど。

 AIによるサーバーヘの攻撃というか、データの抜き取りというか、なんだか、もうすごいことになってますね。うーむ。さすがにまだGoogleやMicrosoftやAppleやAmazonのサーバーがやられた、というニュースは流れてないけど・・・。マイナンバーの情報とか大丈夫なのか?
 まあ、ネットに繋がっている情報はもう諦めた方がいいということなんだろうか。いろいろすごく便利なんだけどね。暗証番号やバスワード、って結局盗まれたりするし、生体認証なら、って思うけど生体認証も生体認証のデータを盗まれると同じことなのかな?指紋認証もスマホでは普及しているけれど、指紋認証と暗証番号やパスワードとの併用なので、結局、同じなのかな?うーむ。

↓やさしいくりくりの目の三船敏郎になってしまったぜ。顔はむずかしい。下描きすると時間がかかるのが、ダメだな。

精米と発送と歯医者さんと若山牧水の歌


↑10月15日5時45分の空。もう10分前なら赤や黄色がもっと鮮やかだったのだが・・・。

14日(水)
 朝のうちは雨。午後からは晴れてくる、という予報だったと思うが、夕方までずっと曇り空でときどき雨も。
 そんなお天気だったので、今日は精米と発送に頑張る。

 夕方、歯医者さんに。虫歯が見つかる。やれやれ。

 バタバタと発送の仕事をしているとき、ふっと若山牧水の青春時代の歌、

     けふもまたこころの鉦(かね)をうち鳴らしうち鳴らしつつあくがれて行く

を思い出した。牧水はほんとうに好きだったなぁ。って最近はずっと忘れていたけど。高校生の時は40首くらいは暗唱できたはず。オジジになった 今では、こころの鉦をうち鳴らそうにも、もうこころの鉦がどこにあるのかわからなくなってしまっているぜ(笑)。

五穀豊穰と大麦の播種に向けて畦畔の草刈り

五穀とは、時代や地域によって違うのでしょうが、米・麦・粟(あわ)・黍(きび)(または稗(ひえ))・豆ということらしい。
地球温暖化で、ほんと仕事がやりにくくなった、やり方を考えなければならなくなった、と考えている今日この頃でありました。
五穀豊穰は百姓の、農家の願いであり、祈りです。
ああ、おいしいお米ができて、ご飯もおいしいが、日本酒もおいしいんだよなぁ。大麦の播種に向けて草刈りに励む私である。
↑字の稽古は、四字熟語シリーズか?もちろんまだまだ精進だが、・・・。死ぬまで精進?

13日(火)
 精米と発送。
 それから農事組合の案内の配布。
 その後は大麦の圃場の畦畔の草刈り。このところの好天で圃場がよく乾いてきたので、長男にトラクタのスライドモアで刈ってもらって、その残りを僕が刈払機で刈る。
 長男はまた溝堀機の刃を交換しようとしていたが、刃をとめているボルトとナットもすり減ってきているので、新しいのを注文する。