現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

ウダウダと「雨水」と『嘘八百』と『ゴッド・ファーザー』と伊吹山



19日(水) 雨水
 朝のうちは、まだ田んぼにも雪が残っていたけれど、陽射しが出て、気温も上がったので、概ね解けてしまう。
 午前中はウダウダと事務仕事。
 午後はウダウダと読書をしたり、農協のTACのU君と話をしたり、コンピュータで映画を観たりしてしまう。ウダウダばかりで何をやっているんだか。やれやれ。
 武正晴嘘八百』(2018)を観る。詐欺師を詐欺師が騙すパターンのコメディ映画。もっとも詐欺師といっても古美術商、骨董の鑑定人なので、正統な詐欺師ではないけれど、騙されたものが、騙し返すというパターンですな。でもわりとスケールは小さいような気がします、お金はかかっていません(笑)。おもしろくて楽しめましたけど。主演が中井貴一佐々木蔵之介。続編も最近公開されたようです。まあしかし、骨董関係の話は、落語にもよく出てくるけれど、なかなか難しい世界ですな。もちろんきちんとした人がおられるのはわかっているけれど、どこかウサン臭さを感じてしまうからなぁ。


 今日は二十四節気の「雨水」なのだが、新聞のコラムに子規の歌が紹介されていて、なんだかハッとしてしまう。ええ、先月、四国松山をちょっと歩いたので、子規に反応したのかも。近代短歌では名歌ということになっていますけれど、石川啄木与謝野晶子のような感情の渦のようなものはないので、あまり人気はないのかも。もともと正岡子規は俳句の人なので、この短歌も俳句的な風景というか景色を描いているだけですね。
 でも短歌の中で次々と視点が変わっていっておもしろいよね、と習ったような気がします。「くれなゐ」とあるし「二尺伸びたる薔薇」とあるから、赤い薔薇の花かとおもったら、「薔薇の芽」とあるから赤いのは「芽」だったり、「芽」かと思ったら「針」だったり、ずーっとクローズアップしていくのかとおもったら、最後は「やはらかに春雨のふる」ときて、なんだかちょっと引いて庭の景色に戻っていったりしてますよね。で、「やはらか」なのは「針」でもあり、「春雨」の降り方だったり。などと。




20日(木)
 午前中は精米など。
 午後は次男の引っ越しの荷物が届いたのでその受け取りなど。


 フランシス・フォード・コッポラ監督『ゴッド・ファーザー』(1972)を観る。うーむ、わりと何度も観ているのだが、観るたびに、すばらしいなぁ、と思いますな。マーロン・ブランドもいいけど、やはりアル・パチーノか。3時間ほどの長めの映画だけれど、長さをまったく感じさせないし、緩んだシーンがまったくないですな。ポスター画像を貼ってもよかったのだが、ま、描いてみました。鉛筆の下書きやら定規も使ったので、色は塗ってないけど、またまた時間がかかる(笑)。ま、マーロン・ブランドには申し訳ない(笑)。



21日(金)
 朝から快晴。当然、霜が降りる。
 午前中はええ、ウダウダしながら、落書きをしたりしつつ(笑)、窓から快晴の世の中を眺めつつ、事務仕事もする。
 午後は総会と地域の青年農業者の発表を聴いたり、懇親会がある予定。





有機JAS指定講習を受けること


 朝はまだ暗いうちに目を覚まして外を見たら、すでに白くなっていて、盛んに降っていました。やれやれ。ま、これくらいなら驚きはしませんが。
 というわけで積雪は7cmか8cmというところか。
 新幹線に乗るのだが、米原駅ではなく長浜駅にクルマを駐車して、米原へは電車でいく。雪でクルマの流れがずいぶん遅く、これは間に合わないかな?と思ったが、電車の方も雪で2分遅れて、ぎりぎりセーフ。
 新幹線に乗るたびに思うけれど、新幹線は乗り心地がいいねぇ(笑)。


 というわけで、やってきたのがこんなところ。↓↓↓↓↓↓寒いけど青空が広がってます。会議室の窓から見える景色ですけど、ここどーこだ?と僕も真似してやってみたくなりますな(笑)。下に特徴的な建物がありますからわかりやすいですかな。

 今日はここで長男と二人で有機JAS指定講習を受けました。これで二人とも生産行程管理責任者あるいは格付け責任者になることができます。しかしなんですな、子どもと一緒に同じ講習を受けたのですが、最初の自己紹介や最後に時間がずいぶん余ったので、参加者がなにか一言づつというか、僕なんかは遠慮しつつ話したつもりが、質問もあったのでずいぶん長くしゃべってしまったのだが、長男が人前で話をしているのを隣で聞くというのも、ちょっと緊張しますな(笑)。二人ともなんとか無事に修了証をいただきました。ありがたいことでした。


 帰りの新幹線の中で読みはじめた小堀鷗一郎『死を生きた人々 訪問診療医と355人の患者』(みすず書房)はまだ50ページほどだけれど、確かに名著の予感。

梅と山茶花など






 朝は少し陽射しもあったが、その後曇ってきて、午後からときどき時雨れたりする。
 午前中は精米など。それから土壌分析調査のサンプルを農協へ5点持っていく。
 午後は選句と事務仕事。それから買い物。久しぶりにケーキ屋さんにいく。と云っても不二家ですけど。


 庭の白梅は朝は気がつかなかったが、お昼前には一輪、二輪と花が開いていた。紅梅は先日から咲いている。
 朝の散歩道の途中に紅梅がある。こちらも何だか気がついたら咲いている。


 明日は久しぶりに新幹線に乗る予定(笑)。でも今夜からこのあたりは雪マークがついていて、明日の朝には平野部でも10センチほどの積雪があるかも、と天気予報では言っている。新幹線の最寄り駅は米原なのだが、余裕を持って長浜駅に出るのがいいのか、直接米原まで出るのがいいのか。ま、朝の雪の様子を見て決めようか。


 セーラー万年筆プロフィット スタンダード21という細字の万年筆に久しぶりにインクを入れてみた。以前は軸が細くて軽くて気になったのだが、最近はサインペンとかパイロットのカクノとか軸が細くて軽いものをよく使っていたので、そういうところが気にならず、細字のFニブの滑らかさがなんだかとても気に入っている。こういうものはすぐに慣れるものですな。もともと書きやすいように、手になじむように作ってあるのだろうし。
 字の稽古の方は相変わらずで、なんの進歩もないが、YouTubeなんかにもいろいろ習字の動画がアップされているし、美しい字にもいろいろあるということがわかってきた。そうして美しい字の基本は筆文字であることも。いや、そんなことわかりきったことですがな、とおっしゃるでしょうけれど、ま、新たにわかることもありますね。で頭でわかっても、なかなか手が思ったように動かない、動いていない、ということもよくあることではあります。
 今日は句会の選句もしたのだが、自分の句が相変わらずで、なんの進歩もないことを痛感したのでもありました。うーむ。やれやれ、とつぶやいておこう。

相続登記相談会と「井戸の茶碗」と『アリスのままで』

15日(土)
 曇り空からだんだん晴れてくる。
 先日、新聞に無料の「相続登記相談会」があると広告が出ていたので、相談してみる。何人かの司法書士の方が来ておられて、一人30分ということでしたが、行ってみたらすでにたくさんの人が待っていて、僕は一時間待ちで順番が回ってきた。一度、法務局で司法書士の方とお話したときの印象がよくなかったし、ちょっとドキドキしてたのだが、今回お話した司法書士の方は、実にフランクで、笑顔で丁寧に質問に応えてくださって、ありがたいことでした。


 昨日のブログで「山川異域 風月同天 寄諸仏子」のことを漢詩と書いてしまいましたが、学生時代の恩師のブログで、漢詩ではなくて『偈頌(げじゅ)』という、佛徳を讃える四字一句、そしてたいてい四句で書かれる韻文だと教えていただく。うちは浄土真宗ですが、「讃仏偈」というお経(?)があります。「光顔巍巍(こうげんぎぎ)」ではじまりますね。

16日(日)
 朝から雨。朝のうち気温は高かったけれど、だんだん下ってきた感じ。
 いつものように午後はNHKテレビの囲碁講座と対局を観て、そのあと「日本の話芸」を観る。今日は桂文華さんの「井戸の茶碗」。上方落語の「井戸の茶碗」は初めて聴いたような気がするが、当然ながら概ねストーリーは同じですが、舞台は大阪になっています。でも大阪が舞台なので高木佐久左衛門は土浦藩大阪蔵屋敷に住んでいることになっていますし、貧乏長屋は今は浪速区日本橋の長町裏ということになっています。「井戸の茶碗」は正直者ばかりが登場する噺で、好きな噺です。志ん生志ん朝の得意話です。ええ、でも桂文華さん、上手にやっていました。桂文華さんは文枝一門ですけれど今の六代目の文枝ではなく、5代目の文枝の弟子です。桂文華さんの弟子の華紋さんも最近頑張っておられますな。


 リチャード・グラツァーとワッシュ・ウェストモアランド監督『アリスのままで』(2014)を観る。言語学者が若年性のアルツハイマー病になるという映画。主演はジュリアン・ムーアで、アカデミー賞の主演女優賞を受賞したんだと。これもこんな映画だとは知らずに観たんだけれど、なんだかいろいろ身につまされるところもありますな。とくに言語学者だと自分の記憶がどんどんなくなっていくというのは苦しいことでしょう。まあ、言語学者だけではないですが。知的な活動をずっとしてきた人ほど、病気の進行スピードも速いのだとか。


 今朝の中日新聞のコラム記事。ま、ちょっと難しい噺ではあるが。しかし考えてみれば、GAFAには、僕のデータはかなり筒抜けなんだろうな。

葬儀と『わたしは、ダニエルブレイク』と「山川異域 風月同天」


 午前中は同じ村の53歳の知人の葬式に立つ。心筋梗塞ということでしたが、あまりに突然だし、子どもの頃は一緒に遊んだこともあるし、若い人なので、なかなかにショック。南無。Vaya con Dios!ま、何を書いても、もうどうしようもないのだが・・・。


 午後は精米など。


 ケン・ローチ監督『わたしは、ダニエルブレイク』(2016)を観る。第69回カンヌ国際映画祭パルム・ドール作品です。いやー、いい映画でした。
 ヨーロッパの福祉制度はもう少し行き届いたものではないかと漠然と思っていたけれど、映画を見るとイギリスの福祉制度はそうでもないらしい。さまざまな手当てを受けるための申請手続きが煩雑、理不尽、非人道的。弱者をどんどん追い込んでいく。役人たちの態度も冷たい。ネット経由で申請するように言われるが、コンピュータの苦手な人はたくさんいる。それでも困ったときのちょっとした助け合いの場面もいくつも描かれるのが救いといえば救い。
 社会の格差や分断ということが言われてどれくらいになるだろう。日本でも世界でも、いよいよひどくなってきているような気がする。自分のことしか考えない、考えられないということは、要するに、世の中の全体を見る目を持たないということですね。社会のありよう、世界の仕組みを見ようとしていないということです。今の自分があるのは、自分だけの頑張り、力だけでやってきたのだといういささか不遜な考え方でありましょう。世の中や世界はいろんな人の頑張りで成り立っているし、その恩恵を受けて暮らしているという発想があれば、○○ファーストという考え方がすぐに破綻するのは明らかだと思います。それにしてもこの映画は「文部科学省特別選定作品(青年・成人・家庭向き)」らしいが。しらけるなぁ(笑)。文部科学省というか、国は社会の格差や分断の解消のためにどんな効果的な政策を示したのか。(青年・成人・家庭向き)って、なんだ?


 今朝の中日新聞の記事とコラムと二回「山川異域 風月同天」という漢詩の一節が出てきていた。他にも、ネットニュースで最近同様のニュースをいくつか読みました。今、新型肺炎、新型コロナウィルスで、中国はもちろん、日本もてんやわんやですけれど、日本からマスクなどの支援物資が続々と贈られている。それに対して中国の要人や人民日報系の機関誌が「日本の人々の温かいふるまいに感謝している」と述べたというニュース。中国メディアが日本からの支援物資や励ましのメッセージを繰り返し報道しているというニュース。
 日本から贈られた支援物資の箱に「山川異域 風月同天」と書いてあったのだそうです。「山や川は違っていても、同じ風が吹き、同じ月を見ている」という意味ですね。天武天皇の孫、長屋王が約1300年前に袈裟を唐の高僧・鑑真に贈った時、その袈裟に刺繍がしてあって、その刺繍の文字が「山川異域 風月同天 寄諸仏子 共結来縁 (別の場所に暮らしていても、自然の風物はつながっている。この袈裟を仏弟子喜捨し、共に来世での縁を結ぼう)」だったそうで、これを見た鑑真が来日を決意したという話が残っているようです。
 誰でもちょっと経験すればすぐわかることですが、自分が本当に苦しいときに差し伸べられた手や言葉ほど身に染むものはないですね。
 僕は政治や外交のことはさっぱりわかりません。この手のニュースにも政治的な思惑が日中ともにあるのかもしれませんが、相手のことを思いやる心と歴史と古典と言葉に精通した、人の世のことをよく知っている志の高い人に、政治も外交もやって欲しいです。

ウダウダとムーヴの彩色と「環境こだわり米」に取り組む滋賀県の農家が多いこと


 雨上がりですけど、朝からとても暖かい朝。昨日ワックス掛けをしたので、ムーヴは水滴がコロコロしてました。むふふ。


 しかしなんだな、今日は昼寝をしてしまったり、ウダウダと過ごしてしまった。読みはじめた新しい本があるのだが、最近はどうも椅子に座って机に向かって本を読むことができなくて、どうしてもゴロゴロしてしまう。ゴロゴロしてしまうと、なぜか眠くなるという循環で10ページがすすまない。やれやれ。


 昨日描いた落書きに水彩絵の具で彩色してみました。ま、なかなか思うようにはいかないですが、最初にグレーで陰影をつけてから彩色するというやり方です。前にも書いたけれど、紙がよくないですね、このスケッチブック。水彩には向かない。紙の表面がももけてしまう。うーむ、ダメだな。と紙のせいにしてみる(笑)。「ももける」は共通語ではないのか?方言だったのか。共通語ではなんというかな?思い浮かばん(笑)。水彩の筆で何度か紙の表面を塗ると、水を吸って、紙の表面がケバ立って、繊維が抜けて、ちょっと丸まった、消しゴムカスのようなものができてくるんですな。ももける。



 先日、ある会議で滋賀県の「環境こだわり米」の取り組みが日本一だとおっしゃってました。ええ、それは知っていたのですが、グラフを見せられたのですが、圧倒的でした。ちょっとふるさと自慢になりますが(笑)、環境保全型農業の取り組み面積が耕地面積に占める割合のグラフ。他の都道府県を押さえて圧倒的なダントツの一位です。それから通常栽培の5割減の化学合成農薬成分数でも、滋賀県は7成分までという厳しい基準になっています。つまり5割減の「環境こだわり米」といっても、都道府県によって使っていい農薬の成分はまちまちなんですね。もともと使っている農薬成分が多ければ5割減といっても、10成分、11成分だったりするわけです。えー、ちなみに辻井農園の「環境こだわり米」は5成分です。
 グラフを見ると滋賀県の農家がいかに頑張って「環境こだわり米」に取り組んでいるかがわかりますね。ええ、ほとんど全国的には知られていませんが。まあ滋賀県は琵琶湖の環境を守るという大きな方針がありますから、先駆けて環境保全に取り組んでいるわけです。で、今度はオーガニック(無農薬有機栽培)の分野でも先駆けになろうという県の方針です。「安全安心おいしいお米」を標榜する辻井農園の方針とも近いし、県には頑張ってもらいたいところ。滋賀県の環境こだわり農産物のHPもあって「魚のゆりかご水田」「オーガニック米」の取り組みも紹介されています。
 こういう取り組みがもっともっと全国に広がっていくといいなと思います。

環境保全型農業の取組面積が耕地面積に占める割合

(平成30年度環境保全型農業直接支払交付金の実施状況(農林水産省)より県が作成)


通常栽培の5割減の化学合成農薬成分数(水稲)

(2016年度水稲収穫量 上位20位までの都道府県のHPを参考に滋賀県が作成)

霜柱とノリノリのワックス掛けと盆梅展



 朝は冷え込んで、散歩の時、田んぼに霜柱がたくさんできていた。ええ、もちろん長靴で踏んでザックザックという音を楽しもうと思ったが、すでに朝の光が当たっていて霜も解けはじめていたので、グシャリグシャリという音でした。


 天気予報では午前中は晴れ、午後から曇りで夜は雨、という。それならば今のうちにと、クルマにワックス掛けをする。先日、クルマのボディにポツポツと錆が浮かびはじめていたので、補修用のタッチペイントをほどこしたことは先日書いた。
 で、その次はコンパウンド入りのワックスをかけるとタッチペイントもきれいに仕上がるのです。ええ、で、やってみたのですが・・・。ざっと洗車して、ワックスは奥さんの持っていたキズ消し半練りワックス、拭きとり不要というやつですな。ちょっとコンパウンド成分がすくなかったのかなぁ?思ったほどはタッチペイントあとがきれいにはならなかったような気がする。うーむ。いや、でも全体としてはピカピカなんですが(笑)。
 ピカピカになったムーヴの写真を撮ったので、その写真をみながら描いてみる。クルマのイラストといえば、長年、雑誌「Car MAGAZINE」の表紙を描いてこられたBowさんが好きなので、意識してみたが、当然ながらうまくはいかない。まあ、それはいいのだが、さっきネットで検索してみたら、今は「Car MAGAZINE」の表紙も写真になっていますな。うん?2018年にBowさん表紙から引退されたのか。「Car MAGAZINE」は年に一回くらいminiの特集をしていたりしたので、しばらく購入していた時期がありました。1990年代の初め、バブルの頃ですな。さて、色塗りはどうしよう?やはりここは水彩か。白いクルマなので、なんだか難しそう。不染鉄師匠はクルマの絵なんて描かないしなぁ(笑)。


 昨日、FMラジオで「アリーサ・フランクリン三昧」というのをやっていて、6時間の特集なんですな。僕も含めてお友達にはアリーサファンが多いので、SNSでもちょっと話題になっていたんですが、僕は最後の20分間ほどしか聴けなかったのです。ところが、それはそれ録音してくれているお友達がいたので、ありがたく聴かせていただく。DJもゲストもアリーサファンだし、聴いているのもアリーサファンなので、なにかと盛り上がりますな。で、両耳にイヤホンをつけてその録音を聴きつつワックス掛けをしたわけです。いやあ、ノリノリだわ(笑)。知らないうちに鼻歌交じりでステップを踏んでいたらしい(笑)。アリーサの”Think”という曲はブルースブラザーズの映画で有名になったけれども、あの♪フリーダ〜ム フリーダ〜ムというフレーズには思い入れもあるし、思わず鼻歌交じりのステップになってしまった。するとお隣のMさんが「ヒロアキさん、えらいご機嫌さんやね」と笑いながら通っていかれる。いやー、恥ずかしい。
 だいたいこの二月の寒い時期に、しかも夕方から雨という予報の時に、家の庭で高圧洗浄機の冷たい水で洗車して、そのあと半練りワックスをクルクル塗ってる男というのも酔狂で珍しいのに、鼻歌交じりでステップを踏んでいるんだぜ。誰だって笑ってしまいますな。僕だってそんな男を見たら笑ってしまう。さらに恥ずかしいのは、この姿を何人の人に見られたかわからないことだ。うーむ。


 午後は気を取り直して、長浜の慶雲館の「盆梅展」を観に行ってみる。ま、ちょっと長浜に出る用事があったのです。このところ毎年観に行って俳句を投句しています。入ったらちょうどタイミングが悪くて、たぶんインド系の外国の人とそれを案内する職員さんの十人ほどのグループと一緒になってしまった。いや、外国の人に盆梅展を観ていただくのは大変いいことに違いないのだが、そのうちの一人の日本人の声が大きい。「ハーイ、ジャクチョウサン、ジャクチョウサン、ジャパニーズノベリスト、アー、ジャパニーズライター、フデ、フデ。」「ハーイ、シャッタチャンス、シャッターチャンス。」「アー、ジス、ツリー、イズ、エイジレス、エイジレス」「ジス、ミーンズ、ハイマウンテン。」「シッダン、シッダン、チーズ、チーズ。」「オニイサン、オニイサン、チョットゴメン、ゴメン、チョットノイトイテ。」だいたい二度繰り返す、声高のあやしい英語のリフレインが大いに気になる。盆梅を背景に記念写真を撮りたいらしい。オニイサンというのはこの場合、僕のことなのだが、もちろん僕だって写真を撮ろうとしている人の後ろにわざわざ立ちに行くことはしない、先に梅を観ていたら、あとからやってきて「ちょっと退いてくれ」ときたもんだ。しかも写真を撮ったあと、僕に挨拶もなく、逆に記念写真を撮ってもらった外国の人の方が「スミマセン」と僕に会釈してきた。やれやれ。しばらく立ち止まって先にすすんでもらうことにする。で、抹茶をいただきながら句をひねろうかと二階へ上がると、そこですでに先ほどの十名ほどがワイワイと抹茶を飲みながら声高におしゃべりしておられる。うん?どうも市の職員さんかな?やれやれ。外国からのお客さんをしっかり案内・接待する任務だったのでしょうな。喜んでもらえているのならいいのですが。
 ま、しばらくしたらまたワイワイと帰っていかれましたけれど、こうなると抹茶をすすりながら句をひねってみるものの、さっぱり浮かんでこない。ま、こういうときは妄想俳句になってしまいがち。いやはや。