現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

カネにはならない仕事だけど

今ちょうどiTunesからレッド・ツェッペリンの『フォーシンボルズ』がかかって「Black Dog」やら「Rock and Roll」やらが流れてきてる。思わず体が動いてしまいますね。ジミーペイジもロバートプラントもジョンボーナムもジョンポールジョーンズも元気いっぱいですわ。


午前中は注文しておいた追加分の麦種60kgが届いたので、10kg毎に量り分けてキヒゲンで消毒。


午後は明日刈り取りする大豆の圃場で大豆コンバインではうまく刈り取れないであろう小さな大豆を鎌で刈り取る。ま、たいしてカネになる仕事ではないのですが、母がするというのです。今年の大豆はあまりうまく作れずに小さな背に低いものになってしまったのですが、そうすると大豆コンバインではうまく刈り取りできずに踏んでいってしまうことが多いのですが、それがもったいない、というわけです。ま、鎌で刈っていっても、はじけてくる大豆は小粒ばかりなのですが、母にはコンバインで踏み潰すのがもったいないのでしょう。こういうのは田植えの時の挿し苗と同じで、挿し苗をしたからそのぶんたくさん収穫できるかというと、そうでもないようだ、というのはわかっているのですが、苗が植わっていないのをみると挿し苗せずにはいられないのでしょう。挿し苗もカネにはならない仕事なのでしょうね。
父や母がするというと僕も挿し苗するわけですけど、田んぼに入ると田んぼの土の感触や田植え機で植えられた苗の様子などがよくわかるわけです。(田植えと同時に除草剤をふった田んぼでは除草効果が下がるかもしれませんが。)
今日も大豆の畝の間を鎌と袋を持って歩いていると、ほんとに大豆の生育具合がよくわかる。雑草の生え具合や種類も、バッタやこんなに土が乾いているのにアマガエルがいるのもよくわかるわけですね。こういうのは機械の上に乗っていてはわからないことです(たぶん)。僕は百姓経験が未熟なので、なんでも経験しなくては、と思っているのですが、自然の恵みとか百姓としての心意気とか、自然のすごさとか・・・田んぼの中でも実際に足をつけて歩いてみないとわからないこと、機械に乗って長靴も汚さずにいては見えないこと、感じられないことも多いのも事実ですね。と、百姓ひとすじの母(ちなみに父も百姓ひとすじです、はい。)と一緒にカネにならない午後をすごして思っています。


さっき気がつきましたが、湖北地域振興局環境農政部農産普及課のHPにこのブログがリンクされていました。うーむ、びっくり。僕のブログからリンクを張っていたからでしょうか。でもブログはあまりの農業に関係ないことも好き勝手に書いているのですが。でもきっとありがたいことです。謝謝。