現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

小麦の除草剤と大豆の刈り取りと村上粒の『半島を出よ』

12日(水)
一日、素晴らしい天気。芽が出てきた小麦に除草剤をまく。うーむ。
なんだか丁寧にまいていたので、午後遅くまでかかってしまった。少し播種が遅かったところは除草剤をやらずにおく。


13日(木)
一日、素晴らしい天気。そして僕も一日、目一杯働く。
朝、起きたときから快晴。雲一つない。大豆の刈り取りをする。慣れぬ大豆コンバインを操るので、時間がかかるかもと弁当を作ってくれる。いやはや。しかしまあ、一年ぶりに乗るコンバインだけど、なんとか運転感覚を取り戻してスタート。
今年の大豆はどういうわけかアオジャといってなかなか派が落ちないのが多く出てしまった。夏場花の時期に水が足りなかったのが原因だろうか、花があまりつかないと当然大豆の鞘がつかないわけで、そうすると大豆の送るはずの養分が茎や葉にいってしまって、いつまでも青いということになってしまうのですな。うーむ。


夕方、太陽も沈んで大豆の袋を軽トラに載せて帰るとき、山の端が明るく輝きだしたかと思ったら、丸い月がぎらぎらとあがってきた。素晴らしい!ぎらぎらの満月。


村上龍『半島を出よ』読了。朝、3時頃目が覚めて5時半頃まで台所のテーブルで読む。拉致問題やら核開発、6者協議と新聞を賑わわせる北朝鮮だけれど、ここにきての金融危機、なんだか小説そのものに現実がなっていきそうな気にもさせられて、ちょっと怖いのですが、楽しめました。おもしろい小説でした。有無を言わせぬ暴力の圧倒的な強さ。いろいろ思うところはあるのですが、この日本の風土というか文化というか、そういうものが壊されないように、壊さないように、僕の場合は農業をする、と言うことだけですけど。僕がここ二日ほど、朝といい夜といい、夜中といい、未明といい、熱心に読んでいるので、子供らが、ほんなにおもしろいんか?と聞いてくる。長女に読むか?と聞いたら、今はいい、という返事だった。いつならいいのだ?


大豆を刈る前の圃場を携帯で撮ったのだが、刈り終わったあと、バタバタして撮るのを忘れた。いやはや。