現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

来たるべきもの

村上春樹『めくらやなぎと眠る女』読了。
枕頭本にしていたのですが、読了するのにずいぶんと時間がかかってしまいました。理由の一つは、もともと寝つきはすごくいいので、寒かったりして、手を布団の外に出して本を持つのがおっくうになって、肩まで布団や毛布に潜り込んだりしてぐずぐずしているうちに眠ってしまったということ。もうひとつは、どうやら僕の目に老眼の兆候がはっきり顕れてきたということ。枕元の蛍光灯のスタンドひとつという暗いところだと本の活字になかなか眼のピントが合わない感じがするのです。本を近づけてみたり、離してみたり、眼をこすってみたり。そんなことをやっているうちに疲れてしまって、眠ってしまうということになってしまったらしい。しかも悪いことに、『めくらやなぎと眠る女』はいささか活字のサイズが小さい。何ポイントの大きさなんだろう。


いやはや、来るべきものが、また一つ来ている、ということなのでしょう。といって、明るいところではほとんど苦労はありません。若いときから眼のよさだけは自慢だったのです。「眼だけはいいんです。」とよく言ってきたのです。もちろん単に視力がいいという話なのですが。


今日はそれで、午前中、ストーブの前に寝っころがって、集中して読了。


たいていどれも再読のはずなのですが。『東京奇譚集』に収められている最後の5編はなんとなく覚えていたんだけど(『東京奇譚集』は最初読んだときすごくおもしろい!と思ったものでした。)あとのは、こんな話やったかぁ?という感じ。とくに『レキシントンの幽霊』『カンガルー日和』『TVピープル』なんかに入ってたやつはすっかり忘れておりました。『カンガルー日和』は初期のやつだから繰り返し読んだはずなんだけど・・・。まあ、いまさら言うまでもないことですが、僕の記憶もまったくあてになりません。初期の三部作とか『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』とか、今読み返したら、また、ちがった印象をうけるのでしょう。
しかし、村上春樹は商売もお上手です。


コンビニでビールを買った時、ついでにつまみの「たこわさび」なるものも買いました。なかなかうまくてビールにもあいましたけれど、ものすごくわさびが利いています。なるほど「わさびたこ」じゃなくて「たこわさび」ですわ。