現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

一日「こなし」作業。

昨日、「明日は雨か。」と書いたが、目が覚めたら雨が降っており、終日、降っていた。
で、朝起きると昨日苗代に並べた無加温露地プール育苗の苗代を見に行く。雨が降って水が溜まっていては台無しだし。排水を確認して犬の散歩。
その後、午前午後と「こなし」をする。「こなし」というのは、荒起しをした田んぼに水を入れて、さらにトラクタのロータリーで土を細かく砕く作業です。水を入れて土を砕きますから、水で水平が出ますし、どこが高い低いということがわかります。水田は均平が基本ですから、土を砕きながら均平に気を使うわけです。
そうしてもう一度「尻踏み」という作業をします。これはトラクタにドライブハローという、より細かに土を砕き均平にする道具をつけて「こなし」をした田んぼにはいって、田植えができるようにする仕上げの代かきです。「尻踏み」は(田んぼの土にも因りますが)田植えの二、三日前には済ませておくという計算をします。
そういう段取りで、今日は「こなし」。昨日田んぼに水を入れておいたし、雨で、土はじっくり濡れて柔らかくなっている。水の量が多すぎると土が見えなくて均平がとれないから、水の量を調節しつつ「こなし」をする。
もちろん去年ならカッパを着込んでトラクタに乗り込むか、こういう雨の日は作業所での仕事や事務仕事にするか、あっさり休むか、というところだけれど、今年はキャビン付きの新型トラクタを購入したので雨の日でも「こなし」ならできる、ということで朝から出撃。ワイパーでトラクタのフロントガラスを拭き拭き、雨の中トラクタを動かす。
最終の代かきではないにしろ、土を均平にしつつ、細かく砕くという作業はそれなりに神経を使い、きれいな長方形の田んぼばかりでもないので、三角だったり台形だったりすると、四隅はスコップや鍬を使わねばならない。そんなこんなで、ときに春の雨に濡れながら、新しいトラクタのキャビンで快適に作業をしたのでした。