現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

久しぶりにトマトジュースを飲む厚顔路線


さて、午後からまだまだたいしたことはないのですが、雨が降ってきました。田んぼはともかく、畑の土はずいぶん乾いていますので、一雨ほしいところではあったのですが、ひどいことにならないようにお願いします。ってだれにお願いしていいのかわかりませんが。


今日の腰痛は、ずいぶんまし。ありがたい。で、午後は散髪にも歯医者さんにもいってきた。両方ともずいぶん前から行きたかったのだが、田んぼが忙しくていけなかったのだ。腰痛がひどいときには、散髪屋さんの椅子も、歯医者さんの椅子も、背もたれが後ろに動いたり、洗髪で前かがみになったりしなくてはいけないので、怖くていけなかったのだ。なんとか無事に痛みもなく終えられました。
散髪屋さんでは髭剃りの時、腰痛だから、背もたれ下ろすの、ゆっくりやってね、と言うと「日焼けで真っ黒なのに、顔に似合わないことになってますね。ふふふ。」と言われた。最後の、ふふふ、がどういう意味なのかはわからないが、丁寧に動かしてもらって事無きを得たのだった。歯医者さんでは、若い歯科衛生士さんに、「腰痛で」というのも、なんだかカッコ悪いような気がして、黙っていたが、歯医者さんの椅子は電動でゆっくり動くので、大丈夫だった。


学生の頃、下宿の小さな冷蔵庫に、デルモンテのトマトジュースをたくさん入れて冷していた時期があった。冷蔵庫を開けると、一面、デルモンテのトマトジュースの缶が並んでいるような写真を撮った憶えもある。デルモンテを選んだのは、缶のデザインがよかったからだ。あの深緑と赤いトマトがきれいだった。もちろんおいしいトマトジュースだったが、デルモンテのはすこし食塩がはいっていたのよね。だからうまかったのかもしれないが。
今日は久しぶりにトマトジュースを飲んでみた。伊藤園の『理想のトマト』。いや、おいしかったです。完熟トマトをジューサーにかけたらこんな感じかな、という気にさせられました。


徒然草』 第九十二段
 ある人、弓射る事を習ふに、諸矢(もろや)をたばさみて的に向ふ。師の云はく、「初心の人、二つの矢を持つことなかれ。後の矢を頼みて、初めの矢になほざりの心あり。毎度たゞ得失なく、この一矢に定むべしと思へ」と言ふ。わづかに二つの矢、師の前にて一つをおろそかにせんと思はんや。懈怠(けだい)の心、みづから知らずといへども、師これを知る。このいましめ、萬事にわたるべし。
 道を學する人、夕には朝あらむことを思ひ、朝には夕あらむことを思ひて、重ねて懇(ねんごろ)に修せむことを期(ご)す。況んや一刹那のうちにおいて、懈怠の心あることを知らんや。何ぞ、たゞ今の一念において、直ちにすることの甚だ難き。


高校の古文の教科書に載っていた文章。
昨日の私の字、もとより、上手な字が書けたから披露する、というようなつもりではなくて、練習しました、稽古しました、という報告のための画像なのだが、こうして一日置いて眺めてみると、こういうものを披露することの厚顔さが、なんとも恥ずかしくなってきている。しかし、いまさら、画像を消すのも、なお恥ずかしいので、ま、厚顔路線でいくしかあるまいと思いつつ、なにか、どこかにすがりたいような気持ちでもあるので、吉田兼好氏の文章を思い出してみたりする、そんな今日この頃。
「人生は厚顔路線」と、ふと、名言を吐くように、つぶやいてみたりしたのだが、ああ、しかしつくづく厚顔路線だなぁ、と自分の人生を少し振り返ってみる恥ずかしさ(笑)。