現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

クマリンと『刀屋』と『酢豆腐』


今日はなんだか微妙な天気。朝のうちはポツポツ雨が降ったりしたし、5分ほど、屋根の瓦に当たる雨の音がきこえるほどの雨もふったりしたが、概ね、霧雨のような弱い雨で、あとは曇り空というような天気。うーむ。
午前中は事務仕事、午後は作業所で掃除と整理整頓。



昨日のブログでサクラの葉からいい匂いがすると書いたら、「その匂いはクマリンです。」と教えていただく。うーむ、しかし、クマリンと言われてもよくわからないので、ネットで検索してみたら、ええ、載っていました。ウィキベディア。 「生きている葉の中ではクマリン酸(o-クマル酸)配糖体の形で糖分子と結びついて液胞内に隔離されているので匂いはしないが、これを含むサクラやヒヨドリバナなどの葉や花を半乾きにしたり破砕、塩蔵するなどすると、死んだ細胞の中で液胞内のクマリン酸配糖体と液胞外の酵素接触し、加水分解によりクマリン酸が分離、さらに閉環反応が起こってクマリンが生成し、芳香を発するようになる。」なるほど。それでね。



そんなわけで、昨日はサクラのスキャン画像を載せるのにバタバタしていたら、溝切りの写真を載せるのを忘れていました。うーむ。
そういえば、HPのバックにイチョウの葉っぱを載せたと書いたけれど、スマホで見ると、あまりよく見えませんね。パソコンの画面でもブラウザの幅が狭いとまた見えませんね。うーむ、なかなかこのあたりが難しいですね。


午後、作業所でバタバタ掃除しているときに落語を聴きながらの作業。古今亭志ん朝の『刀屋』。「飲む打つ買う、なんてぇことをいいますが、だいたいこの三つを気をつけていればいいんだそうですが、ええ、みんな夢中になる。ところが、えー、まあ、あの、飲むという、お酒でしくじるということもあります。うー、だけど、本当に道をあやまっちゃって、世の中やりそこねる、なんていうようなのは、あんまり、お酒ではございませんで、ね、やっぱりこう、ご婦人でございます。ね、あるいはまた金。ねぇ、だからその、女を見たら気をつけなくちゃいけませんよ、そういう戒めの言葉がある。世の中で金と女が敵(かたき)なりけり。なんて、ねぇ、女の人を見たら敵だ、あ、敵だなぁ、と思ってね、気をつけなくちゃいけない。ねぇ、ええ。どうか、敵にめぐりあいたい、と言った人がある。まあ、確かに、そんなもんかもしれませんけれども、ねぇ。ええ。夢中になるというのも仕方のないものでございますけれども。」なんて、マクラ。
いいねぇ。あたしも敵(かたき)にめぐりあいたいです(笑)。


日本農業新聞の記事で、このところ[未来この手で ノーベルの国から]という特集の連載をやっている。スウェーデンの農業の話。今日は7回目の記事なのだが、特集の基本路線は「若者力」。農業はほんと若者の力が必要です。
いつの間にか、若者の行動力や発言に頼もしさを感じてしまう年齢になってしまったようです。むふふふ。
https://www.agrinews.co.jp/p42414.html
https://www.agrinews.co.jp/p42420.html


思い出したが、古今亭志ん朝の『酢豆腐』を聞いていたら、
「ほおん、あそう、おめーのどこがいいわけーもんなんでぇ。」「どこって、ここってぇことはいえねえじゃねーか、なにいってやんでぇ、ばかやろう。おらぁ、いいわけーもんなんでぇ、なあ。まずなによりも年ゃ、わけーじゃねーか。」「なにを言ってやんでぇ、こんちくしょう。教えてやっからよく覚えとけぇ。なぁ、いいわけーもんてなぁ、年が若けりゃ、いいわけーもんてんじゃねーんだ。なぁ、ええ。普段から襟あかのつかねぇものを着てよぉ、ねえ、目先が利いて、銭遣いがきれいなのを、いいわけーもんてんだぁ。おめーなんか、どれひとつ当てはまるものがねーじゃねぇか。ええ?のべつ、おめえ、年がら年中同じものを着てやがってさ、ええ?することはドジだ、目先は利かねぇーよ。ねぇ、銭遣いは、また汚ねぇじゃないか。ねぇ、なにがいいわけーもんだ。」
いいねぇ。いいんだけど、なかなか「いいわけーもん」には、なれねぇや、だいたい、すでに年も若くねぇーってんだ。