現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

トラクタのオイルフィルターの交換と3.11

デクスター・フレッチャー監督『イーグ


10日(土)
天気は良かったが風が強くて冷たい。
ラクタのオイル交換と同時にオイルフィルターの交換をしようと思っていたのだ。オイルフィルターは準備してあったのだが、それを外す器具(専用のレンチ)が手元になくて、ホームセンターにいってみたが、思っていたようなのがない。トラクタは二台あって、それぞれオイルフィルターのサイズが違うのだ。サイズが違うとそれをレンチのサイズも違ってきて、汎用性のあるやつをネットで注文しておけばよかったのだが、・・・。うーむ。


午後は長浜市未来農業経営塾の「長浜からはじまる新しい農業のきざし」という演題で、一般社団法人バイオビジネス創出研究会 地域事業かプロデューサー 加藤喜代重氏の講演を聴きました。コンサルタント業の方ですね。6次産業化の話なんですが、隣村のS君や同級生のK君のことも紹介されて勉強になりました。なるほどなぁ、みんな頑張っているなぁ。僕はまあ米をつくる方は一生懸命やっているし、頑張れたりもするのだが、米を売るということになると、これがまたなかなかうまい知恵が出てこなかったりするんですよねぇ。1次産業の米づくりと2次産業の加工と3次産業の販売とを、全部するから6次産業なんですが。まあ得手不得手もあるし、なかなかうまくいかないですね。隣村のS君や同級生のK君のセンスのよさにびっくりする。ま、こんな感じのゆるいブログを、しかもあまり農業とは関係のなさそうな話題ばかりで、うだうだ書いているだけでは、百貨店や大手の流通関係、観光やサービス関連との連携は難しいなぁ。まあ、しかし、今のところ真面目に正直に米づくりをするより知恵は浮かばない。いやはや。


帰ってきて、まだ日もあるので、畦畔の枯れ草を燃やしに出たが、風が強すぎてあまりうまく燃えないのでやめて畔を一本だけ燃やして帰ってくる。また穏やかな春の日もあるだろう。
帰りに別のホームセンターに寄ったら、「ラバーストラップレンチ」なるものを980円で発見。瓶のフタや水道のカランでも、排水パイプでも、もちろんオイルフィルターでも、なんでも弛められると書いてある。むふふふ。いいものを見つけたぜ。


琵琶湖の北の葛籠尾崎の一番先に菅浦という古くからある集落があって、そこに残っている古文書が国宝になるという記事が新聞に載っていた。以前、岩井三四二の『月ノ浦惣庄公事置書』(文春文庫)のことを少しブログでも書いたのですが、ちょっとビックリドキドキです。滋賀県から国宝が指定されるのは52年ぶりだそうです。



11日(日)
ご近所の白梅が咲きはじめていて、ちょっと歩くのが楽しい(笑)。
午前中はトラクタのエンジンオイルを交換する。昨日見つけた「ラバーストラップレンチ」に活躍してもらおうと、汚れたエンジンオイルを抜いたところがまではよかったが、さてオイルフィルターを外そうとしたら・・・、これが、あんた、あきまへんのや、滑ってしまって、ぜんぜんオイルフィルターが回りません。いやはや。そこへちょうど用事が入ったので、ついでに三軒目のホームセンターに寄ってみた。やはり汎用性のあるヤツはなくて、ただ大中小と三種類に別れている。ざっと見たところ、うちの二台のトラクタのそれぞれのフィルターのサイズは小と大と見当をつけて、レジのおばちゃんにサイズが合わなければ交換してね、と言って購入。小は1000円ほど。大は1200円もする。
はい、結論から言うと、両方とも間に合ってきちんと交換できました。ありがたいです。しかしこういうのは、統一規格でやってほしいな。いや、サイズは違ってくるのはしかたがないとして、専用レンチがなくても、普通の工具箱にあるような道具で外れるようにしておいてほしいところ。



午後はあちこち二台のトラクタのエンジンルームの掃除をして、道路の拡張にともなって田んぼの排水路が整備されたのを確認しにいく。排水路がきれいになったのはありがたいが、尻水戸の位置が変わっていて、進入路が狭くなってしまっている。これで大きなトラクタやコンバインが入れるのか?いやはや。


夜、デクスター・フレッチャー監督『イーグル・ジャンプ』(2016)をiTunesで観る。日本では未公開の映画だそうです。なるほど、未公開もうなずけるけれども、なんだかなぁ、何度も何度も泣けました(笑)。たぶん僕は国策映画というか、国威発揚映画には、間違いなく弱いタイプかも。カルガリーオリンピックのジャンプ競技に参加したイギリス人選手の実話に基づいた映画だそうですが、iTunesの分類ではコメディ映画に分類されています。主演はタロン・エガートンヒュー・ジャックマンなのに(笑)。実話に基づいた映画なのにコメディ映画に分類するのはiTunesも失礼じゃないか?いや、まあ、それはわかるし、たぶんイギリス史上初のスキージャンプオリンピック代表選手であるエディ・エドワーズも了解しているんだろうな、たぶんだけど。
エディのお父さん(テリー - キース・アレン)とお母さん(ジャネット - ジョー・ハートリー)が、いいんだなぁ、これが。泣けてしかたがなかったのは、この両親の演技が、コメディ映画の王道をやっていたからだろうな。
ジャンプのスタート台に立ったときの恐怖心を和らげるために好きな女優を言えといわれてエディがボー・デレクの名前をあげる。知らない女優さんだったが、映画の中では有名な女優さんの感じなので、ネット検索してみたら、“最低の映画に与えられるゴールデンラズベリー賞の最低主演女優賞を『類猿人ターザン』、『ボレロ/愛欲の日々』、『ゴースト・ラブ』で3度受賞するという不名誉(?)な記録を持つ。”と出ていて、「1980年代最低女優賞」ももらっているらしい。『ボレロ/愛欲の日々』は1984年の映画だし、あれ?ひょっとして観た映画かも、と予告編を観てみたら、まったく知らない映画だったが、なるほど、とどこか納得するところがありました(笑)。僕が観たのはクロード・ルルーシュ監督『愛と哀しみのボレロ』(1981)でした。もちろん内容はすっかり忘れてしまっている(笑)


うちの村には三つお寺さんがあって、そのうちの二つは道路に面して掲示板をつくっておられて、なにか仏教の教えにかなった言葉を掲示してくださっている。概ね一カ月毎にされているようで、いつも楽しみにしているのだが、今月は「花は咲くときに頑張らない ゆるめるだけ 合掌」とあった。ああ、そうかもしれない、そういうことだな、としみじみ思ってしまった。もちろんその裏には、咲くまでの固く引き締まった寒さに耐えた時期があることを暗示させるわけだが。


今日は東日本大震災の日。「日本農業新聞」と「中日新聞」の一面のコラムが金子兜太の同じ句でかぶっていた。こんなにバッチリかぶっているのもめずらしい気がする。「鳥帰る」といえば、毎年、琵琶湖にやってきて山本山で冬を過ごすオオワシも北へ帰っていったという記事もつい先日読んだ。うーむ。

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