現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

あれこれトラブルと米朝さんの噺


昨日の雨も夜中には上がったようで、曇り空。でもさすがに大雨洪水警報も発令された雨だったので、どの田んぼも水かさが増している。


雨が上がったので田植えをすることにする。うちは露地のプール苗代というやりかたで、木枠にかこった中にビニールシートを敷いて水を張るという苗代なので、天気がよくて土が乾いていれば、圃場の中に軽トラを乗り入れて苗箱を積み込めるのでとても楽なのだが、こういう雨上がりの時には土が雨で軟らかくなっているので注意が必要だ。以前にも雨上がりに空身の軽トラは圃場に入って動けたのだが、苗箱をいささか遠慮しながら積んだら、圃場の中で曲がろうとハンドルを切ったら、四輪駆動でも四輪ともがスリップしてしまって、身動きならない状態になってしまったことがありました。こうなると積んだ苗箱をまた降ろすということになります。
そういうことがあったので警戒していたのですが、・・・。今回は空身で圃場の隅でスタック。ま、大雨洪水警報の雨でしたからね。タイヤのところに板を敷いて、家族総出で軽トラを押してなんとか脱出。
仕方がないので人海戦術で(といっても3人ですが)苗箱をアスファルトの道路まで運び出すという方法でなんとかやりくりする。大汗をかいたぜ。


その後、田植えに出る。今日からは「秋の詩」の田植え。順調に一枚目を植え終わろうかというときに田植え機にトラブル発生。マクラの田植えに条止め機能を使って、6条のところを4条で植えて、さあまた6条で植えようと思ったのだが、これが、6条に戻らないんだなぁ。2条分の植付け部が回転しないのだ。あれこれやってみたがまったくダメなので、農機センターに電話。Wさんにきてもらう。どうもワイヤーを動かすところで引っかかっていたようだ。あちこち注油して解決。


どうも今日は出だしで小一時間、また田植え機のトラブルで小一時間のロス。予定通りの田植えは難しいかと思ったが、その後は昼食休憩を短くし、苗箱を出すのも運搬機を利用して、さらに作業のスピードアップと、作業も順調に流れて、家族の作業なのでアイコンタクトで意思疎通も(広川太一郎風にいえば)できたりなんかしちゃったりして、少し遅れたが予定通り終了。ありがたい。


終日曇り空だったが、作業終了間際からまた雨。お天気ばかりはどうしようもない(笑)。


そういえば、昨夜も落語を聴きながら寝ましょう、と蒲団に入ってiPhoneYouTubeの落語をイヤホンで聴いていたのだが、桂米朝さんの話が面白くて、二度ほど爆笑してしまった。これに家人がびっくりして、気味が悪いとおっしゃる。ま、お互い寝ているものだと思っていますからね。そうはいっても笑いというのは、こらえればこらえるほど、笑えてくるというものですからね。困ります。
この話は米朝噺というか、米朝さんの落語解説みたいな噺なんですが、ツボにはまったところ二つあって思わず笑ってしまいました。でも最後の奇想天外な、けったいな噺が生まれるのは天下泰平な、平和な世の中であればこそ、という下りにはしみじみその通り、と頷いてしまいます。