現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

親戚の青い目の赤ちゃんとカーディフのロアルド・ダール


 『飛行士たちの話』『あなたに似た人』『キス・キス』どれも短編集ですけど、みなおもしろくて楽しめました。
 前にも書いたような気がするが、昔、京都の洋書屋さんでアガサ・クリスティのミステリを探していたら、隣にいかにも女子学生です、という女の子がやってきていっしょにペンギンブックスだかパフィンブックスの棚を見ていて、なんとなく若い私は意識してしまったのだが、急に店員さんに「ロアルド・ダールを探しているんですが、・・・。」と話しかけているのが聞こえてきて、ダールならここにあるじゃないか、と思ったのですが、ダールが好きだなんて、ずいぶん粋じゃないか、と思ったのを覚えています。それで私もクリスティの他に「Charlie and the Chocolate Factory」とか「Kiss Kiss」もつられて買ってしまったのをよく覚えています。ええ、今でもどこかにあると思いますが、英語では読んでいません(笑)。

 恩師に「カーディフならダールの生家がわかれば見てきて。」と言われたので娘やムコ殿に訊いてみましたらダールのことはよく知っているようでした。でもやっぱりティム・バートン監督『チャーリーとチョコレート工場』(2005)を観て児童文学作家として知ったようでしたが、やはりカーディフではよく知られている作家で生家や通った学校なんかも観光スポットのようになっているそうです。「でも、行ったことはないけど(笑)」ということでした。ムコ殿のお姉さんと赤ちゃんもおられたので、そちらに回ることは出来ませんでしたが、ベイエリアを歩いていたらムコ殿が急に「すぐそこにダールが子どもの頃通ったらしいという噂の教会があるよ。今はカフェになっているけど。」と言うのですが、なんと目の前に白い教会が。うん?ノルウェー教会!そういえばダールの両親はノルウェー人なんですよね。むふふふ。ぐるりと周りを歩いてきました。カーディフの港ににノルウェーからの商船がたくさんやってきていたので、港に教会ができたそうです。
 またこのベイアリアにはRoald Dahl Plassという広場があって、娘によると夏にはイベントがよくあるんだとか。ええ、今は冬なので何もイベントはありませんでしたが、ゆっくり真ん中を歩いてきました(笑)。もともとは船のドックだったらしいです。
 ま、今回は諸般の事情で生家にはいけませんでしたが、もし次回カーディフに行けそうなら、最初から予定にいれないといけませんね。というかその前にもちろんロアルドダールの短編を読み直してからということになりますが。『あなたに似た人(Someone Like You)』は確かに傑作短編集ですけれど、「南から来た男」もライター絡みでいいですが、私はワイン絡みの「味」がより好きでした。コロンボ警部シリーズの傑作に「別れのワイン」がありますが、あの脚本家はダールの「味」も必ず読んでいるはずだよなぁ、と思いました(笑)。

カーディフ港のノルウェー教会。横からの図。

カーディフ港の案内標識。ちゃんと”Norwegian ChurchもRoald Dahl Plasも出てますね。すぐ近くです。”