現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

お茶を心静かにゆっくり淹れる

tsujii_hiroaki2007-12-03

そういえば、昔学生時代はお金がないからよく下宿の部屋でお茶を飲んでいた。それが働き出して自分で金を稼ぐようになったら、そこそこビールや酒もウイスキーも酒屋で買ってかえって家で飲むということに関してはずいぶんと財布のヒモがだらしくなってしまったのでありました。給料取りの生活から農業をはじめたら収入は激減して財布のヒモはぎゅっと硬く締めなければならなくなりました。買う本の量、金額ともに締めることができました。これは近所にほんとにいい図書館があるからですし、だんだん夜枕元の電気スタンドで本を読むのが辛くなってきた、という年齢的なものもあるのですけど。なかなかアルコールの量を減らすというのは難しかったりします。特に農閑期は明るいうちからでもついつい手が伸びてしまいがち。うーむ、いかんいかん。


そこで、お茶です。机の上やあたりを整理整頓、そこそこきれいにして、濃い渋いお茶を自分で淹れてみる。ポットからお湯を注ぐのではなくやかんにお湯を沸かして、茶わんを暖め、お湯を冷まして急須に注ぐ。そこそこいいお茶の葉っぱがいいんですけど、アルコール類と比べるとはるかに安く飲めますし、アルコールのような飲んでからの心の高揚がないので、どことなくしみじみした気分にも落ち着きがあります。これはこれで新鮮な気分。そんな思いで、昨日は茶碗の絵を描いてみたのですが、今日はもうアルバイトの帰りに安いワインを買ってきてしまった。やれやれ。


そういえば枕頭本にしていた『瀬戸内寂聴対談 十人十色「源氏」はおもしろい』(小学館文庫)を先日読了していたのだが、『源氏物語』もまともには読めてないですからねぇ、読んでみようかと思ったのですが、どう考えても当分は無理だなぁ。日本古典文学全集はやはり本棚の肥やしで終わってしまうのか。やれやれ。