現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

環境こだわり米と蛍の幼虫も光ること

朝、風がなかったので、先日田植えした田んぼの何枚かに除草剤をまく。
午後は環境こだわり農産物の看板を田んぼに立ててあるく。うちの田んぼは農協の肥料試験田以外は減農薬・減化学肥料の滋賀県認証の環境こだわり米です。慣行栽培の50%以下の化学肥料、50%以下の農薬、ということです。しかし、この慣行栽培というのがクセモノですわな。滋賀の慣行栽培とお隣の京都や福井石川や岐阜の慣行栽培とは、当然、慣行が違うわけですから。同じ50%以下でも中身が違うわけです。滋賀県はもともとの慣行栽培から農薬成分の基準は低かったので、使ってる農薬成分もぐぐっと低くなります。さらに辻井農園でネットで販売する予定のお米は、田植え直後の初期の除草剤を一回だけ使ったものです。その他の薬剤はいっさい使っていません。肥料は50%有機の肥料です。それから今年は完全無農薬有機栽培の菜の花緑肥のお米も植え付けましたから、ご期待下さい。ネットで告知して、どれくらい注文があるのか不安ではあるのですが、ま、残った分は家族で食べればいいのですから、それはそれでいいのです。除草の手間のかかること、緑肥の効き方の具合がよくわからない、という不安はありますが、安心で、安全だ!(たぶんおいしいはず!)ということについては、僕が自分で作っているわけですから、子供たちにどんどん食べて欲しいお米になるはずです。
と、少々手前味噌な、宣伝モードな文章になりましたが、ま、そんなことを思いながら環境こだわり米の看板を立てて歩いていたわけです。7月になったら稲の生長の様子を見ながら予約注文を開始する予定です。その時はどうぞよろしく。ご贔屓に。


もう蛍が飛んでいるよ、と教えていただいたのですが、実はバイト帰りの長男は、夜、自転車で田んぼ道を帰ってくるので、もう半月も前から田んぼに蛍がいる、蛍が光っとる、蛍が飛んでいる、と帰ってくるなり教えてくれていたのでした。うーむ。でも僕はまだ今年は蛍を見ていません。今夜当たり子供たちと歩いてみるかな。


蛍って、幼虫も光るんですよ。だから長男が光ってるやつを見たのもひょっとすると幼虫かも。僕は昔、給料とりになったばかりの頃、職場の先輩と夕食を食べたあとしたたかに飲んで酔っぱらって田んぼ道を職員住宅に帰ってきているとき、酔っているものだから、自然と歌が出る。「♪ほーほーほーたる来い!あっちの先輩はにーがいぞ!こっちの私はあーまいぞ!あっちの先輩醜男で、こっちの私は男前!ほーほーほーたる来い!」と田んぼ道を歩いて歌っていたのです。先輩は「ぎゃははははは〜!あほかおめーは!」と笑いながら暗闇の田んぼ道の数歩先を歩いていきます。すると道端の小川に光るものが!!!「おお〜!蛍や!呼んだらきょったんや!」「あほか、まだ蛍には早いわ〜!」とおっしゃるが、なかば千鳥足で光るものを捕まえると、蛍の幼虫だったのです。「ほんまに蛍や!まだ幼虫や!ワシが来い!言うたらきょったんや!なんちゅうええ蛍や!」と田んぼのなかで叫んでいたのを覚えているんです。たしかに覚えているんです。