現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

『仏像巡礼ー湖北の名宝を訪ねて』

風呂吹き大根

寒い。朝少し積雪があったのだが、午後からはもう本格的に降り出してまたあたりは真っ白になってしまいました。
午前中、市役所に行って、家の裏の川に新たに橋を架けられないか相談する。また見に行かせてもらうが、すでに一箇所出入り口があって橋が架かっているので、さらにということだと難しいと思われる、という話でした。うーむ。さてさて。


1月9日付けの朝日新聞の書評欄で保坂健二朗氏の文章で駒澤琛道『仏像巡礼ー湖北の名宝を訪ねて』(青幻舎)が紹介されました。そしたら昨秋に一緒に湖北の観音さん巡りをさせてもらった恩師から「『仏像巡礼 湖北の名宝を訪ねて』のモノクロ写真にはやられました。」とメールがありました。先生も朝日の書評を見て買われたようです。私もあわててアマゾンでクリックしたのでしたが、クリックとほとんど同時に届いたご近所の句友のメールにも『仏像巡礼』を書評で読んで買った、とありました。たぶん全国から注文が殺到したのでしょうか、アマゾンでクリックした私の注文は遅れに遅れ、先日届いたのですが、確かに、モノクロの仏様の写真がとてもいいです。A5判の写真集ですので、どうなんだろうと思っていましたが、写真に力がありますね。恩師のメールにも句友のメールにも書いてありましたが、文章が寡黙です。言葉少な。でも伝わってくるものは伝わってきます。
序文に井上靖が文章を寄せています。それから「近江湖北 観音の里 〜ホトケを守るこころ〜」という文章が井上靖の序文の次に載っています。高月観音の里歴史民俗資料館のS氏の文章です。Sさんは同じ町内のご近所の方で、僕の同級生の旦那さんです。いやはや、びっくり。文章もかっこいいです。それにしても同じ本に井上靖と自分の文章が並んで載るなんてSさんも感激しているだろうなぁ。もう僕なら眠れないと思います。



Sさんの文章にも湖北の仏教文化圏の中心地として登場する己高山(こだかみやま)は高校二年生の時だったか、男女数人づつで「ハイキングに行こうぜ」と盛り上がった山なのでした。どんな山なのか知らなかった僕は「己高山って、どんな山なん?」と聞くと高月町の男が「うーん、まあ、なかなかええ山やで。」などといっぱしの口調だったのをよく覚えている。女子もやってくるということで楽しみにしていたのだが、そのハイキングは前日から雨が降り、中止となってしまった。
山登りをするようになって、一度己高山に登ったことがあります。今はもう残っていませんでしたが、8合目あたりだったかに、わりと大きな寺院跡地の平らな部分がありました。山頂部はうちの家からも小谷山のさらに向こうに見えるので、山頂からもうちが家が見えるかと思いましたが、その時は山頂付近はもうずいぶん高い木が茂っていて、展望はほとんどありませんでした。リスが木の枝を走ったのを覚えています。それから川筋にワサビがあったのもおぼえているなぁ。木が茂ってわりと暗い登山道だったような。


昨日、雪の上を歩けた写真を載せたけれど、その向こうの畑に緑のちょんちょんと見えていますが、畑の白菜や大根です。母が雪を掘って風呂吹き大根を作ってくれました。柚子味噌がむちゃくちゃうまくて、ほくほくと大根がうまかったです。


それから大豆の選別というのはどういうことをしていたかといいますと、着色のある大豆を刎ねるわけです。黄色いバケツの中の大豆が刎ねた着色粒、ピンクのバケツがきれいな大豆です。