現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

節分と「畑のパパ」とインターバル撮影2

枝の芽

節分である。
朝、次女に「今日は節分やで」というと「うん、知ってる。豆まきの時、私が鬼になるでな。」と言って学校へ出かけていった。


今朝の日本農業新聞のコラム「万象点描」にジャーナリストの古谷千絵氏が「畑のパパ」という文章を書いている。以下その要約。

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金沢市に「子育て農業応援団」というのがある。障害者生活支援のエキスパートでもある山本実千代さんが3年前に立ち上げ、現在では乳児から小学生までの子どもとその親、20家族ほどが週末に農作業を行う。


金沢市内から車で30〜40分。富山県との県境近くにある山あいの畑が、彼らの活動拠点だ。耕作放棄地であったところを開墾し、いろいろな野菜を栽培し、収穫物は参加者でわける。団員がここに来るのは週末、月に2回だけだが、平日は応援団のスタッフやボランティアが管理する。
この取り組みにまず参加したのは、未就園児を抱えたお母さんたちだった。子どもの食に対して漠然とした不安があったという人や、小さな子どもを連れて農作業ができる場所を探していたという人たちだ。やがて、最初は親と離れると泣いていた子が畑で遊ぶようになり、実った野菜を取り合って、そのまま生で食べるようになった。子どもの変化を目の当たりにした母親たちも、農作業をしながらいろいろな人と関わり、収穫物を手にして「食べること」について考えた。
彼女たちはやがて、畑に夫も連れてくるようになった。なにもわからないまま畑に連れてこられた彼らも、次第に畑にいる時間を楽しむようになっていった。運動不足の解消、作業のあとの風呂とビールなど、楽しみ方はそれぞれだが、月に2回の休日を畑で過ごすことが、家族の生活の当たり前になっていった。


仕事から離れて農作業に没頭できる畑の存在は、お父さんたちにとっても大きいことは、彼らの話を聞くとよくわかる。「子育て農業応援団に参加していなかったら、代わりに何をしていただろうか考えつかない」「土を触ることが意外に好きだった自分に気づいた」と彼らは言う。
自然のサイクルの中に身を置き、現実の生活とは懸け離れた異空間で、無心になって作業する。そうした時間は、単なる癒しではなく、子育て、仕事、社会生活の中で発声する小さなひずみに対してのリスクヘッジ(危険回避)になっていると山本さんは指摘する。
農業とは無縁であった彼らが、たとえ月に2回でも、誰に強制させるわけでもなく畑にやってきて汗を流し、収穫物を喜んで食べる。これは新しい農業を考えるときの、何かのヒントになるかもしれない。
あるお母さんはこんなことを言った。「家庭では食事の支度は母親ばかり。でも畑で力仕事をするお父さんたちを見ていると、食べることには男性の力が必要なのだと思い知りました。」「畑のパパ」の存在は男女共同参画社会へのヒントになるかもしれない。
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僕は“男女共同参画社会”などというような、いかにもという言葉が好きではありませんが、畑仕事を家族でみんなでいっしょにして、汗を流し、その収穫物を喜び、家族みんなで食べる、という昔からの家族経営の農家の生活そのものではないかと思います。
でも、毎日が百姓という生活と月に2回だけ百姓というのは、ずいぶん違うものだと思いますが、短い時間でも土なぶりをして作物を育ててみるというのは大事なことだとは思います。こういうことはやってみなくてはわからないことですからね。


うちの畑は父と母にまかせっぱなしで、僕はほとんどノータッチなのは、いささかまずいよなぁ。ほとんどうちで食べるだけの小さな畑なんですが、有機肥料を使った無農薬栽培で野菜を作ってもらっています。そういう技術もぼちぼちと覚えていかないといけませんね。米作りだけでは百姓とは言い難いところがありますからね。


インターバル撮影のテスト動画2は、もう少し動きのあるものを撮ってみたい、ということで家の近所の郵便局の前の道路を撮影してみました(笑)。えーっと4秒毎にシャッターが切れています。見るともう少し短い間隔にしたほうが良かったですね。なるほどなるほど。約2時間で2130枚の画像を処理しています。それから今回はQuickTime7でムービーにしたあと、AppleiMovieで音楽をバックに入れてみました。いやはや。新しいiMovieを触ったのは初めてなので、少し戸惑いました。
雪解けのすすむどこにでもありそうな田舎の郵便局と道路なんですが、僕はもうこのムービー何度も見て楽しんでいます。ヒッチコックよろしく僕自身が2回登場しているのですが、カメラを意識しつつ歩く自分の姿を見て笑っています。って、まあ他人様には実につまらない動画でしょうけれど。


夕方、総会の資料作り。WindowsPowerPointを初めて触ってみる。うーん。


夜は豆まきをする。次女が鬼役をかってでてくれた。今年も窓をあけて、「鬼は外!福は内!」と大きな声を出した。ありがたいことです。