現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

今回の七輪陶芸の総括。

今回の七輪陶芸の総括。

  • 茶わん関係なら「紐作り」より「玉作り」のほうが作りやすいのではないか。
  • 薄く軽く作りたい、という路線は今のところいい感じなので、さらに精進すること。
  • 薄く軽く作るために、粘土の成形後、半乾きのときに高台を削りだすときに削ってみた。手で握っているうちにどんどん乾いてくるので、すこし早めに削りはじめるくらいでいい。ってこれは真夏だからか。
  • 削り過ぎて穴をあけてしまったのが一つ。薄く削り過ぎたのか、削ろうと力を入れたときに潰してしまったのが一つ。何事もやり過ぎはいけません。そこそこでやめておくこと。
  • 素焼きはあまり温度管理を気にすることなく、七輪の炭に火をつけてどんどん炭を積んでその上に粘土を置いて、七輪を上から被せ、上の七輪も下の七輪も口を開けておけば、あとは自然に火が回って800度くらいになって素焼きすることができる。
  • 素焼きの時はアルミホイルで包んで焼くと汚れないのできれいに焼ける気がする。
  • 器が七輪の中で転がらないように、器に台を置くことを考えたらどうか。
  • たまたま買った油滴天目釉が思いのほかいい感じ。もちろん油滴なんかはできないけれど、青黒い感じの色がなかなか面白い。釉薬はわりと厚めに塗るように書いてあるが、薄くてもそれはそれで青が強くなっていい感じ。
  • 一度既製品の釉薬ではなく灰釉も試してみたい。
  • 焼成も基本的には素焼きと同じでいいが、一窯には一つしか入れないほうがいい。
  • ドライヤーでの送風は上の七輪の口から炎がゆらゆらと出てきて、中が朱色になって温度が上がってきてから。それまでは自然に火が回って温度が上がるのを待っていればいい。
  • 器の内側は釉薬が溶けにくいので、器は下向きにして七輪の中に入れる。
  • ドライヤーは遠くから5分おきに5cmほどづつ近づけていく。20分くらいは送風して焼く。
  • 炭が減ってきて少し火力が落ちてきたか、というぐらいになったらドライヤーを外す。あとは炭が自然に燃えつきるのをじっと待つ。待たずに水にジュッと入れることもできるみたいだけれど、ま、割れたりヒビが入ったりしそうで、したことがない。

うーむ。そんなところかな。


では焼き上がった器のご披露といたします。

作品1 茶わん
今回の最初のやつ。紐作り。これはおそらくドライヤーの送風時間が短くて温度が上がり切っていなかったのでしょう、釉薬が溶け切っていないのでつやというか光沢がも一つ。ちょっとまだ最初なのでこわごわとやっていたのでしょう。成形もよくない。



作品2 小鉢
紐作り。外側の釉薬の溶け具合、色合いはなかなかいいのだが、肝心の内側がどうも焼きが足らなかったのか、焼き過ぎたのかよくわからない。底割れやヒビが入っており、これはドライヤー送風をあわてたため、徐熱できず器が堪え切れなかったためのようだ。サイズが大きかったこともあり、七輪にぎりぎり入るサイズだったのだが、丸く成形していたのに、出来上がりは楕円形になっていた。うーむ。やっぱり焼き過ぎかなぁ。小鉢なのだが、液体は入れられないので、酒のつまみのスルメなんどを入れている(笑)。



作品3 湯飲み
玉作り。外側は青や緑の色が出て、釉薬がきれいに溶けガラス状になって、なかなかいい感じ。でも内側は釉薬が溶けたのだがうまく土に馴染まなかったのか黒い塊になっている。でもその黒い塊のほんの一部に油滴が浮かんでいるような気がして、捨てられない。割れ、ヒビなど、実用的な使い物にはならない。





作品4 湯飲み
玉作り。割れやヒビもなく、外側の景色もわるくない気がしている。が、内側の底のあたりがたぶん釉薬が完全には融け切っていなくて、光沢がない。やれやれ。でも水もれもなく、お茶でも酒でも充分に飲むことができるし、手びねりの器にしては薄くて軽い感じがなんともいい。




作品5 ぐい飲み
玉作り。もちろん丸く成形したのだが、楕円形になって仕上がってしまった。しかしこれは外側はもちろん内側も釉薬がしっかり溶けて全体に光沢がある。一ヶ所縁のところにヒビが入ったが、水もれはしない。もちろんぐいと酒が飲める。いや、まだ飲んでいませんが。