現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

次女の朗読と暗唱


犬の散歩と2回ほどちょっとした用事で外出して車を運転したが、あとはじっとパソコンの前でお仕事。
うーむ。
iPhoneiOSをアップデートして、Siriを使おうとしたら、順次登録中です。しばらく待ってください、とたどたどしい日本語で言われる。


パソコンの前に座っていると、次女が久しぶりに暗唱を聞いてくれと言ってきた。詩の暗唱を二つ。それから国語の教科書の朗読の宿題が出たらしい。
国語の教科書の朗読。「わらぐつの中の神様」はいい話でした。モノづくりの話やプロポーズのセリフも出てくるし。「いい話やね」と言うと、「うん、ほんでも長いで嫌い」とのことでした。ま、一気に朗読すると、声に出す分だけ疲れるかも。詩の暗唱の方は1つだけ紹介。


   雑草        なかの ひろ


  だれも種をまかないのに
  芽をだして しげって
  人の暮らしにやくだたないから
  ひっこぬかれ かりとられる
  雑草とよばれる植物たち


  その実をたべる 虫がいる
  その虫をたべる 鳥がいる
  その鳥をたべる タカがいる
  そのタカをのむ 海がある
  その海をだいて まわる地球


  一つぶの 雑草の種子にも
  母があり その母の母がある
  何万年の 光と
  空気と水と 大地の歴史を
  ぎゅっとかためた 一つぶ


  雑草一本 ひっこぬくとき
  むねを つらぬくもの
  あれは
  光と空気と 水と大地の
  くりだす とうめいなヤリなのか


  だれも 水をやらないのに
  日でりにも びっしりしげって
  じぶんで じぶんをまもって
  大地を がっしり陣どって
  雑草とよばれる 植物たち


詩としてどうなのかはわかりませんが、農業をしていると、雑草(雑草という名前の草はない、ということですが)には、つくづく感心します。あれこれ思いもひろがる詩です。
「お父さん、この詩、好きやわ。」と言うと「うちも。」と言ってくれました。かわいい娘です。