現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

最近の地蔵盆事情と夏の夕風

地蔵盆の提灯

23日(木)
今日も暑い一日。
地蔵盆である。一番下の次女が六年生で最後の地蔵盆となります。地蔵盆のお世話も今年で最後。
朝、近所の子ども達が集まって、お地蔵さんの掃除をして、持ち寄った色紙で飾り付け、赤い提灯をいくつもぶら下げる。今年も幼稚園・保育園の小さい子ども達が多い。子ども達の相手は奥さんやお母さんがたにお願いして、大人の男手は僕一人なので、長男と日よけに組の大きなテントを借りてきて、お母さん方にも手伝ってもらいながらテントを立てたり撤収したり。
それから花火の準備と夜の花火大会の相手。子ども達もなんだか学年を超えて小学校の高学年から保育園の子まで、ご近所通しでワイワイと楽しんでおりました。

このあたりの地蔵盆は8月23日と決まっていて、曜日は関係ないので、こうして平日になることが普通です。昔は、って僕が地蔵盆をしていただいたい40年前は、親の世話になることっていうのはほとんどなくて、年長の子どもがリーダーになって、お賽銭の計算管理から、お供え物の分配もすべて子ども達だけでやっていました。だいたい普段から学年を超えて近所の子どもで遊んでいたし、親にシャボン玉やらビーズ遊びやら、そんなことの相手をしてもらわなくても、子どもだけで集まれば、ゲームしたり、かけっこしたり、探検(よその地蔵さんの様子を見に行ったり)、爆竹ならしたり、スイカを冷やして食べたり、お供え物のお菓子をこそっと食べたり(笑)、あんなことやら、こんなことやらで、まったくほんとうに楽しい一日だったのですが・・・。
ですから曜日に関係なく平日でも夏休み中の子どもにとっては、まったく関係なかったのですが、今どきの子ども達は地蔵盆でさえ大人にお膳立てしてもらはなくては、年齢差を超えて一緒に遊ぶことさえできないようです。いや、もう大人が完全に放っておけば、子ども達だけで遊ぶと思うのですが・・・。そんなこんなで、日本の子ども達をとりまく環境について思いを馳せたのでありました(笑)。
爆竹をそのまま一気にババババババババッ!と鳴らしても迫力満点でワクワクドキドキしたし、一気に鳴らすのはもったいないからと、爆竹を一つ一つばらすんですよね(笑)。ばらすともちろんバン!としか鳴らないのだが、数十発の爆弾を手に入れたような気分になったのをよーく覚えています。それらをカエルやバッタにくくりつけたりして、今から思うと随分ひどいこともしましたが、本当に楽しかったです。もっともこの頃は地蔵盆だというのに、近所のお店に爆竹も売っていないのです(笑)。子ども達だけでマッチを使って遊ぶなんて、今どきなら叱られますわな。って、今どきマッチなんてありませんかな。


と、いうことになると、思わず、豊かな生活、豊かな暮らし、とはどういうものなんだろうと思わずにはいられません(笑)。
爆竹の音って最近聞いたことありませんが、爆竹を鳴らすのは下品なことなんでしょうか。ひょっとするとそうなのかもしれません。
ま、でもポータブルのゲーム機にかじりついてピコピコところかまわずやっているのが、上品だとはとてもおもえませんが。


24日(金)
なんだか今日は子ども達の送り迎えやらで忙しい。朝、次男の日本脳炎の予防接種の1回目。二週間ほど間を開けて2回目があるらしい。
それから次男と次女が夏の間だけ通うことになった塾で実力テストがあるというので、送っていったり、迎えにいったり。
帰っていた長男が、またちょっと一旦アパートに戻るというので、図書館で本を返却し、母の見舞いに病院へ回って駅まで送る。やれやれ。


そんな送迎の間をぬって作業所の整理。籾摺り機を設置し、籾殻をきちんと田んぼに撒けるようにあれこれ工夫したり。


夕方、ゆっくりあれこれ田んぼ生育状況を見て回りながら、あちこち水を入れる。
日没後は比較的風が涼しくなりました。田んぼの間を自転車で見て回りましたが、風が気持ちよかったです。