現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

書初め

朝は冷え込んで霜が降りていたが、終日風も穏やかで晴れた。夜は夜で、満天の星である。ちょうどオリオン座が南の空高くに輝いていた。


今日は午後から書類の整理。
と、書くと、あれだが、要するに探し物があるのだが、見つからないのだ。


今日で次男も次女も冬休みが終わるので、書初めの宿題をやっていた。僕も少し書いてみたくなって、書かせてもらう。「春の海」とか「伊吹山」などと書いてみる。もちろんうまくは書けないが、心を落ち着かせて、筆を走らせるのは悪くない。


原稿用紙でも書初め。なに書こうか、迷ったけど(笑)。


正月の間に、新聞からちょこっとメモしたもの。コラムや広告の中から気になったもの。


「新年は、死んだ人をしのぶためにある、心の優しいものが先に死ぬのはなぜか、おのれだけが生き残っているのはなぜかと問うためだ、でなければ、どうして朝から酒を飲んでいられる?」中桐雅夫『きのうはあすに』


つまずくのはあたりまえ。つまずいたおかげで気付くものがある
看護の原点は「看」の字が示すように、温かい手とまなざしであることを忘れてはならない
あたりまえのことがありがたいものだと気付けば、幸せの度合いは高まる 渡辺和子『面倒だからしよう』


年酒酌むふるさと遠き二人かな    高野素十


ほろ酔いの足もと軽し春の風   良寛


陶壺の水仙の花に面寄せて清き香をきく年のはじめに   吉野秀雄


    富士の山    堀口大学
  あの玲瓏
  あの清楚
  あの孤高
  あの素白
  あの不動
  千が一ほど
  いとせめて
  似てはくれまいか
  あの山に
  僕の詩よ
  命をかけたわざくれよ


堀口大学は、昔よく読んでいたことがあったはずなのだが、訳詩が中心だったからか、この詩はぜんぜん知らなかった。若いときは富士山って、きれいだけれど、面白くないと思っていたので、それでかな。“命をかけたわざくれ”かぁ。若いときはこういう表現はわからなかったかも。